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2025.12.15

From北海道新聞

〈マチのこだわり味自慢〉中島菓子舗=釧路市*日本酒香る しっとりケーキ

北海道新聞記事
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焼き上がったスポンジケーキ。地酒の福司を吹きかけていく(小松巧撮影)
焼き上がったスポンジケーキ。地酒の福司を吹きかけていく(小松巧撮影)

 「地酒ケーキ 福司」はカステラに似た見た目だが、しっとりとした食感はチーズケーキのよう。口に入れると優しい甘さと、日本酒の風味がふわっと広がる。

 釧路市の蔵元「福司酒造」が手掛ける日本酒を「3段仕込み」で使う。酒は、焼き上がったスポンジケーキに霧状に吹きかけ、ケーキ内に針で直接注ぐ。さらに再度、吹きかけて仕上げる。使う量は、ケーキ1本(100グラム)で、おちょこ1杯分にもなる。

 アルコール分は熱で飛ぶが、風味は残る。商品は「金」「銀」の2種類で、「金」は純米酒と全卵を使い、まろやかさが売り。「銀」は辛口の清酒と卵白を使い、すっきりとした味わい。冷蔵庫で冷やしてから食べるのもお勧めという。

「地酒ケーキ 福司」を手に商品への思いを語る中島徳政代表(小松巧撮影)
「地酒ケーキ 福司」を手に商品への思いを語る中島徳政代表(小松巧撮影)

 商品を製造販売するのは釧路市の老舗菓子メーカー中島菓子舗。「釧路の地酒という、地元ならではの素材を生かした菓子を作り続けたい」と、中島徳政代表(63)は力を込める。

 日本酒以外の原料は卵、砂糖、小麦粉。製造時の温度変化には細心の注意を払う。例えば冬場は生地を温めながらつくることで、生地内に空気が入りやすくなり、ふわふわの食感を保てるという。

 もともとは市内の別の菓子店が手掛けていた商品で、体調不良を理由に廃業を決めた経営者から看板商品を託された。それから20年余り、製法を変えていない。  現在は多い日に1日千本以上焼き上げる。中島代表は「受け継いできた菓子を、絶やさずに守っていきたい」と語る。釧路市内の観光施設のほか、どさんこプラザ札幌店で購入できる。「金」「銀」ともに各500円。(北浜ひかる)

▼所在地 釧路市浦見3の3の16(浦見本店)
▼電話 0154-41-2347
▼営業時間 午前9時半~午後6時半
▼取り寄せ オンラインショップ(https://kashi-nakazima.ocnk.net/)から。
▼定休日 第2、4日曜
▼交通 JR釧路駅から車で6分

(北海道新聞2025年11月24日掲載)

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