
帯広市のおびひろ動物園(緑ケ丘2)は6日、冬期営業を開始した。屋内休憩施設と新獣舎「キリン館」がオープンし、それぞれでセレモニーが行われたほか、新入りの北海道和種馬(ドサンコ)もお披露目された。
東エリアに新設された休憩施設は木造平屋建て、床面積86平方メートル。冷暖房完備で、遊び場やおむつ替えスペースなども設置した。
施設名は「キッズーラウンジ」に決定し、同日発表。名付け親は帯広・明星小1年の芦田光さん(7)で、86人102点の応募から選ばれた。
帯広市の米沢則寿市長はセレモニーのあいさつで「天候にかかわらず、来園しやすい環境が整った。ここで温まり一息ついてほしい」と述べた。

新獣舎「キリン館」は鉄筋コンクリート造で2階建て。最大の特長はガラス張りの展示室。1、2階に観覧スペースがあり、キリンを間近に観察できる。来園した帯広畜産大3年の高木直義さん(22)は「冬でもキリンが見られるようになり良かった。暖かく、本来の姿に近い形で元気に過ごしてほしい」と温かいまなざしを向けた。
馬ふれあい舎には、これまでのばん馬に加え、ドサンコの玉(雄、3歳)と吉(ヨシ)(雄、2歳)も仲間入りした。帯広市のパート従業員、佐藤まみさん(52)は「頭数が増え、にぎやかになった。動物を見ると元気になれる」と話した。
冬期開園は来年2月28日までの土日祝日、午前11時~午後2時。(斉藤拓磨)
(北海道新聞2025年12月7日掲載)


