越冬野菜は甘みが増しておいしい-。天然の冷蔵庫である雪室(ゆきむろ)効果は、今や一般的に知られていますが、コーヒー豆にもうれしい変化をもたらすそうです。
新しい「メイドイン北海道」のオススメ3選。贈り物特集の第3弾は、天野珈琲(札幌市)が製造する「雪町(ゆきまち)コーヒー」です。
「北海道土産にコーヒー?」
と驚く人も多いと思いますが、雪町コーヒーは、豪雪地帯の沼田町の雪室で低温熟成させているんです。話題性も抜群な、北海道ならではコーヒーの味を楽しんでみてはいかがでしょう。
「香り高く新鮮なコーヒーを家庭で」
天野珈琲は2013年、電気通信工事会社「天野通信」社長の天野和治さんが、同社のコーヒー豆販売部門として設立し、妻で専務の美帆さんが統括責任者を務めています。
夫婦共に大のコーヒー好き。「家庭で香り高く新鮮でおいしいコーヒーを飲んでほしい」をコンセプトに、栽培から品質管理まで徹底した「スペシャルティコーヒー」と呼ばれる良質な豆を輸入し、自家焙煎(ばいせん)して販売しています。
雪室で1500時間も!じっくりと低温熟成
雪室貯蔵との出会いは、出店していた催事会場で沼田町の関係者から声をかけられたのがきっかけだったそうです。最初は鮮度保持を目的に生豆を保管させてもらったところ、「おいしくなっていることに気づいた」(和治さん)そうです。
豆の種類や熟成期間など、2年ほど試行錯誤を重ね、16年に「雪町コーヒー」が完成しました。
雪町コーヒー用の豆は、雪室貯蔵すると「酸味が和らいで、甘く、濃くなる」(美帆専務)と、最もおいしく変化したモカを採用。1年を通して5度ほどと一定に保たれた雪室で、生豆を1500時間じっくりと熟成させています。
手軽なお湯だしコーヒーバッグ
パッケージの絵は美帆専務が担当し、裏面には「雪室を知らない道外の人がイメージしやすいように」と、かまくらから雪の妖精たちがコーヒーを運び出す姿が描かれています。
雪町コーヒーは、豆、粉、ドリップパック、そして「お湯だしコーヒーバッグ」があります。
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コーヒーバッグは、紅茶のティーバッグと同じくお湯を注ぐだけで本格コーヒーが出来上がります。コロナ前は、外国人観光客が滞在中のホテルで飲むために購入し、その多くが翌日、お土産用に大量買いしていったとか。濃さを調節できるのも魅力の一つで、専用器具を持たない年配者や、職場などの出先で楽しみたい人に手軽さが受けているそうです。
夏には、コーヒーバッグ型の水出しコーヒーも販売しているので、手軽に本格アイスコーヒーが楽しめます。
雪町コーヒーは、100グラム(粉、豆)入り1080円、ドリップバッグ5個入り972円、コーヒーバッグ3個入り540円など。
週に3日営業するお店のほか、店舗前の無人販売所(午前10時~午後7時、無休、QR決済可)で購入することもできます。
天野珈琲 |
▽住所/札幌市厚別区厚別東3条3丁目13の3 |
▽TEL/011・375・7759 |
▽営業日/月、木、金曜の午前11時30分~午後4時 |
https://www.instagram.com/tianyejiabei/ |
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