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2026.02.13

From北海道新聞

新人記者研修は、まさかのスノーモービル体験*インドア派佐呂間の雪原疾走

北海道新聞記事
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体を倒し込んでスノーモービルをコントロールする記者(星野雄飛撮影)
体を倒し込んでスノーモービルをコントロールする記者(星野雄飛撮影)

 【佐呂間】遠軽支局に研修の一環で出張してきた新人記者の私(23)に、支局長が相談なく用意していたのはまさかの取材テーマだった。「絶対楽しいから、スノーモービル体験やってみない?」。東京出身でスポーツ経験は皆無。昨年4月の入社直前に運転免許証こそ取得したものの、正真正銘の「ペーパードライバー」だ。そんな文化系インドア派女子代表の私は、極寒のオホーツクでどうなる-。

 スキーウエアを着させられ、支局長の車で向かったのは、佐呂間町農協の元組合長の鈴鹿保さん(68)が町内の自宅敷地で営むカフェ「プラタナス」。鈴鹿さんは東京ドーム3個分の敷地内にオフロードコース(通称・鈴鹿サーキット)を造成しており、夏はバイクや車、冬はスノーモービルの運転を気軽に体験できるらしい。

 20分ほどで到着し、車のドアを開けた瞬間、初めて体験するオホーツクの冷気が頰を刺す。思わず身を縮めたが、四方八方に広がる白銀の雪原や山肌、そして凜(りん)と澄んだ青空に息をのんだ。

 カフェで温かいコーヒーをいただいた後、いよいよ本日の相棒と対面。全長3メートル超と、想像していたより大きい。前方には方向を変えるためのハンドルと連動する2本の「スキー」、後方には雪をかいて進むためのベルトが付いている。

■バイクと同じ

 「アクセルは右手の親指でレバーを押し込んで、ブレーキは左側。曲がる時にはバイクと同じように曲がりたい方向に重心をかけて」。鈴鹿さんは優しく説明してくれるが、バイクに乗ったことがない私はなかなかイメージできない。

 感覚をつかむため、まずは鈴鹿さんが運転し、私は後部座席にまたがった。エンジン音とともに急加速する。風が頰をたたき、真っ白な雪煙が舞い上がる。イメージは膨らんだが、果たして私にできるのか。

スノーモービルの運転を鈴鹿さん(左)に教わる記者(星野雄飛撮影)
スノーモービルの運転を鈴鹿さん(左)に教わる記者(星野雄飛撮影)

 ヘルメットをかぶり直し、鈴鹿さんの説明を頭で反復しながら、恐る恐るアクセルを押し込む。「ブォーン」という重低音と共に前進する。少し押し込むだけで恐怖を感じるスピード。カーブもどちらに体を傾けたらいいのか分からなくなる。

 「もっとスピードを出さないと雪に埋もれてしまうよ」。のろのろ走行していると後部座席の鈴鹿さんから注意された。

 鈴鹿さんの叱咤(しった)激励を受けながら、約30分の格闘。徐々にアクセルの感覚をつかみ、体重移動のコツも理解できた。周囲の景色を楽しみながら、走れるようにもなった。初めて味わう雪上の疾走感。気持ちいい。

■新雪に「突進」

 慣れてくると恐怖心より好奇心が勝ってくる。このぐらいのカーブなら曲がりきれるだろう。しかし、初心者のハンドル操作は甘く、「コースから外れた」と感じた瞬間、軟らかな新雪に突進。モービルが横転すると同時に、私は腰の高さまで雪に埋もれた。幸い私は無傷。モービルも鈴鹿さんに重機で引っ張り上げてもらったが、危険と隣り合わせであることも実感した。

林を背に雪原を疾走するスノーモービル(星野雄飛撮影)
林を背に雪原を疾走するスノーモービル(星野雄飛撮影)

 支局長に言われるがまま、戸惑いながらの体験。オホーツクの大自然との一体感、そして、自分の力でマシンを操る達成感は格別だった。せっかく東京から北海道に来たのに、暖かい室内にこもっているだけではもったいない。大自然の中でしか味わえない感動を、記者として一人でも多くの読者に届けたい。そんな思いを強くした。

 プラタナス(鈴鹿サーキット)は佐呂間町大成51。スノーモービル体験は1台2時間で2500円。事前予約が必要。営業時間は午前10時~午後5時。水曜定休。予約、問い合わせは鈴鹿さん、電話090・3171・1957へ。(和田玲美)

(北海道新聞2026年1月19日掲載)

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