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2022.10.22

From北海道新聞

札幌で美しい紅葉に出合う*秋を満喫

北海道新聞記事
北海道新聞記事

 爽やかな風が心地よい札幌の秋は、一年の中でも過ごしやすく、色鮮やかな景色を楽しめる季節です。黄や赤に染まる木々の葉と澄んだ青空のコントラストは格別。冬へのカウン トダウンが始まる前に、行楽の秋を満喫してみませんか。 (谷織恵)

 大雪山系などの紅葉の名所はピークが過ぎましたが、札幌市内はこれからです。札幌管区気象台によると、敷地内に植えている標本木(ヤマモミジ) で紅葉日を観測。葉の大部分の変色を確認して決めており、昨年は11月4日、一昨年は11月7日でした。紅葉には平均気温だけでなく、一日の寒暖差や日射、天気も影響するそうです。

 さっぽろ10区で「さっぽろ植物記」を連載中の笠康三郎さんは、「札幌の町は広大で、山地から低地までの環境があることから、さまざまな紅葉を楽しめます。また、外来種を早くから受け入れてきたため、在来種が散った後もイチョウやポプラ、アカナラなどが色づき、観賞期間が長いのも特徴です」と札幌の紅葉の魅力を話します。

 紅葉の状況は変化します。 ピークを逃さずに、施設などに問い合わせて確認しましょう。
(※写真はいずれも昨年撮影)

<さっぽろ10区編集部のオススメスポット>

水面に映る絶景<手稲区> 

10月30日撮影

前田森林公園 (手稲前田591、電話011・681・3940)

 約60万平方メートルの敷地の半分が森林で、樹木の数は約7万本。モミジやカエデ、ポプラ、ナナカマド、エゾヤマザクラなどが色づく。全長600メートル、幅15メートルのカナール(水路)の水面に、約200本のポプラと青空が映るシーンはフォトスポットとしても人気。

一年草の紅葉<南区>

10月26日撮影

滝野すずらん丘陵公園 (滝野247、電話011・592・3333、午前9時~午後5時、入園料15歳以上450円)

 約400万平方メートルの敷地は四つのエリアに分かれる。見どころはカントリーガーデンに植えられた約6千株のコキア。こんもり丸い形が赤く染まる姿が愛らしい一年草で、樹木とは違った魅力がある。22、23日は園内の紅葉スポットを巡る無料のシャトルバスを運行。

自然とアートと札幌軟石<南区>

10月25日撮影

石山緑地(石山78、電話011・578・3361)

 札幌軟石の巨大な石切り場跡を再生した公園で「ふるさと文化百選」にも選ばれている。黄に染まったシラカバを背景に、歴史を感じる岩肌と現代アートとの対比が印象的。11月3日までライトアップを開催。

真っ赤なトンネル<清田区>

11月2日撮影

平岡樹芸センター (平岡4の3、電話011・883・2891、午前8時45分~午後5時15分、月曜休み、開園は11月6日まで)

 1984年に開園した約3万平方メートルの広さの公園。ヤマモミジやシダレモミジなど8種類のモミジ類を700~800本植栽。圧巻は真っ赤に染まるノムラモミジの約200メートルの並木道。幻想的な雰囲気で、大手航空会社のカレンダーにも採用された。

歴史的建物を染める木々<中央区>

10月30日撮影

知事公館 (北1西16、電話011・611・4221、午前8時45分~ 午後5時、11月1日以降は午後4時まで)

 広大な庭園に、カエデやヤマモミジ、ハルニレ、ツツジなどがあり、針葉樹や芝生の緑とのコントラストを楽しめる。築86年の歴史ある建物、色づく木々、彫刻作品が織りなす風景は、まるで絵画のよう。

<さっぽろ10区読者リポーターのお気に入り>

野幌森林公園の百年記念塔<厚別区>

10月30日撮影

(厚別町小野幌、自然ふれあい交流館011・386・5832)

 公園内の約8割が国有林で、ハウチワカエデやツリバナ、ナナカマド、ツタウルシなどの紅葉を楽しめる。「嵐の後、快晴の日に撮影しました。高さ100メートルの百年記念塔は、真っ青な空、赤や黄に染まる樹木と合いますね」(リポーター・立原聖子)

ツタが覆うれんがの建物<豊平区>

10月16日撮影

六花亭福住店 (福住2の5、電話0120・12・6666)

 羊ケ丘通沿い。建物全体を覆うツタが見事な、知る人ぞ知る人気の紅葉スポット。時間がたつほど、環境と調和するようにと1993年のオープン時からはわせているそう。「ピークには真っ赤になりますが、緑から徐々に赤に染まるグラデーションも見応えがありますよ」(リポーター・川口正志)

散策が楽しい<豊平区>

10月29日撮影

札幌ドーム(羊ケ丘1、電話011・850・1000、通行は午前7時~午後11時、11月以降は午後10時まで)

 約30万5千平方メートルの敷地は自然豊かで、緑やアートと触れ合える散策路がある。「壁一面を覆うツタが深紅に染まり、カエデやイチョウが色づいて見事です。運が良ければエゾリスに出合えるかも」(リポーター・相庭陽子)

食事をしながらゆっくり鑑賞<北区>

10月26日撮影

博多ぶあいそ別邸 (北8西5、011・738・5686、午前11時半~午後3時、午後5~11時)営業時間は変更になる場合あり

 北大南門近く、明治時代末期に建てられた古民家を改装したもつ鍋店。趣のある店内で九州料理を味わいながら、木枠の窓から、中庭のモミジを眺めるぜいたくな時間を過ごせます。エゾリスが駆け回る姿が見えることも。

(北海道新聞地域情報版「さっぽろ10区」10月18日掲載)

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