【遠軽】町白滝北支湧別で農家民宿を営む江面暁人さん(43)、陽子さん(42)夫妻が、農場敷地内に「収穫レストラン TORETATTE(トレタッテ)」をオープンした。自身の畑でとれた野菜のほか、近隣農家や地元食品業者から仕入れた新鮮な食材を使った料理が自慢だ。宿泊者への食事提供が主な目的だが、週2日、一般客向けにランチ営業もしている。
東京から移住した江面さん夫妻は、2012年に白滝で第三者の離農地を受け継いで新規就農。野菜などの生産の傍ら、観光客らに農業体験を楽しみながら滞在してもらう農家民宿「えづらファーム」を経営している。白滝や遠軽近郊のおいしい食材を広く紹介したいとの思いから、8月中旬、レストランを開いた。
料理は陽子さんが担当し、ファームを手伝っているボランティアの学生らとメニューを考えている。ランチは月替わりで、10月は「かぼちゃグラタン」と「鹿肉おひさまバーガー」(いずれも単品600円、セットメニューも用意)。自身の畑で育てたトウモロコシやジャガイモをはじめ、近隣の農家や食品業者から調達したカボチャや牛乳、卵、ベーコン、鹿肉などをふんだんに使っている。
「自分が本当においしいと思うものにこだわったら、この形になった。普段親しくしている生産者の新鮮な食材を組み合わせて調理し、提供できるのがうれしい」と陽子さんは話す。
店名は日本語の「とれたて」と、飲食店を指すイタリア語の「トラットリア」の響きをかけ合わせた。店の周囲には畑が広がり、窓際の席からは白滝の雄大な景色を堪能できる。
一般向けの営業は木、土曜の午前11時~午後3時。収穫期は不定休になるため要問い合わせ。同ファーム、電話0158・48・2050へ(農作業時は留守電対応)。(元井麻里子)
(北海道新聞2022年10月27日掲載)