【足寄】チーズ業界で最も権威ある国際品評会「ワールドチーズアワード2022」で、放牧酪農の牛乳にこだわった「しあわせチーズ工房」(足寄町茂喜登牛)のチーズ「幸(さち)」が金賞の上位に当たるスーパー金賞に輝いた。十勝管内初の快挙で、本間幸雄代表は「本場の欧州で認められた。今後も世界に通用するチーズを作りたい」と話す。
34回目。英国で2日に開かれ、42カ国から過去最多の4434品、日本からは24工房の34品が出品された。ハードやウォッシュなど部門別ではなく、総合力を審査し「幸」はスーパー金賞の98品に選ばれた。さらに上位のスーパー金賞トップ16は逃した。
「幸」は本間代表の名前から命名したハード系チーズ。出品したのは18カ月間の長期熟成タイプで、無農薬・無化学肥料の牧草地で放牧するありがとう牧場(足寄)で草の状態が最も良い6月に搾った牛乳を使った。凝縮された深いうま味が特長で、焙煎(ばいせん)したナッツや栗のような香ばしさを出した。幸は2020年の「ジャパンチーズアワード」ではグランプリを獲得した。同工房の国際品評会入賞は初めてで本間代表は「牛乳の品質や熟成技術などバランスの取れた自信作。総合力が評価されてうれしい」と話す。(岡田圭史)
(北海道新聞2022年11月6日掲載)
具材 道産チーズ100%*「ハピまん」リニューアル