えりも銘菓の味つないで　創業６０年「あわじ菓子舗」　高齢店主引退、後継者を募集

【えりも】町内の老舗菓子店「あわじ菓子舗」（本町）の店主加藤勇一さん（７５）が、高齢を理由に年内で菓子作りから引退する。加藤さんには後継ぎがいないため、ウェブ上のサービスを利用して、店の味をつないでくれる後継者を探している。加藤さんは「肉体的に菓子作りを続けることが厳しくなってきた。地域住民のおかげで長く続いてきたお店を何とか残したい」と話している。 あわじ菓子舗は、加藤さんの妻千枝子さん（７５）の両親が麺やパンなどの食品の卸売りの店として約６０年前に開業した。２００４年に加藤さんが２代目店主に就くと、売れ行きの良かった菓子の専門店へとリニューアル。看板メニューのロールカステラやドーナツなどは「懐かしく、心温まるような味」（地元住民）で、長く愛されてきた。