2022/10/17
函館 広がるグリーンツーリズム 育てた酒米 日本酒に/ワイナリー新設追い風
都市住民が農村を訪れ、地域の人たちと交流しながら農作業などを体験するグリーンツーリズムの取り組みが、函館市内で広がっている。田植えや収穫をして育てた酒米を使って日本酒を醸造してもらう体験のほか、そば打ちを盛り込んだモデルツアーなども計画されている。道南の豊かな自然を生かした取り組みが、函館観光の魅力向上につながるか、注目されている。
9月下旬、函館市民農園「亀尾ふれあいの里」の約13・5アールの水田で酒米が黄金色の穂を垂らしていた。酒米はこの春、参加者が田植えしたもので、再び集まった約80人はこの日、亀尾地区の70~90代の住民から指導を受けながら、鎌を使った昔ながらの稲刈りに汗を流した。