今年も残すところあとわずか。これからやってくる忙しい年末を乗り切るために、何よりこの1年、仕事に家事にと大いに奮闘したご褒美に、いつもよりちょっと豪華な旅に出かけましょう。
頑張った貴女に贈る『ご褒美女子旅』の第3弾は道東編で、全3回リポートします。初回は釧路市・阿寒湖温泉にある1度は泊まってみたい憧れの高級温泉宿に宿泊します。
道南、道北、道東、道央と北海道を4エリアに分け、各エリアごとに宿や温泉、食事に地酒などなど-を満喫する『ご褒美旅』を提案します。
本格的な冬の観光シーズンにはまだ早い。そんな落ち着いた季節の北海道で、素敵な時間を過ごしてください。
では早速、高級温泉宿の扉を開きます。
目次
あかん鶴雅別荘 鄙の座
回廊を進んで、玄関が開くとフクロウのベンチが出迎えてくれます。
ここは、阿寒湖温泉にある「あかん鶴雅別荘 鄙(ひな)の座」です。
玄関で靴を脱ぎ、気持ち良い板の間を歩いていくと、眼前に阿寒湖が見えてきます。ウェルカムスイーツとお茶をいただきながら、チェックインします。
ここは夜にはバーラウンジ「座・BAR」になります。湖畔を見渡す10メートルもの天然木のカウンターで、しばし時間を過ごします。
古民家風の鄙の座は、アイヌ文化を取り入れた温かみのある落ち着いた和風温泉宿で、全25室に天然温泉の露天風呂を備えています。
ちなみに「鄙」とは故郷のこと。鄙に還る。「お帰りなさい」との気持ちを込めているそうです。
館内で宿泊客同士が会わないような設計がされていて、チェックインとチェックアウトを除けば、客同士が顔を合わせることはほとんどありません。こうしたコンセプトが時代とマッチしたのか、コロナ禍でも宿泊者が増えているそうです。
足湯もあります。
1階にはこのほか、売店、阿寒湖にゆかりのある書籍などが並ぶ書庫もあります。
阿寒湖を臨むスイートで過ごす
部屋に案内してもらいます。
今夜のお部屋は特別室「天の座スイート」。レイクビューの素敵なお部屋です。ちなみに鄙の座には、全5タイプのスイートルームがあります。
座敷、リビング、もちろん露天風呂も付いています。
最大5人まで宿泊可能で、お手洗いが2つありました。
鄙の座は「ドリンクインクルーシブ」なので、冷蔵庫に入っている飲み物は無料で楽しむことができます。夕食時とバーラウンジでの飲み物も一部有料メニューを除いては飲み放題になっています。
とにかくいろいろな所に気遣いが感じられる宿です。
「ご宿泊のみなさん、滞在中はずっと宿にこもって、本当にゆっくりと時間を過ごしていらっしゃるようです」と小川寛支配人。そりゃ、こんな素敵な宿を満喫しない手はありません。
「近代的で洗練されたホテルが多い中、こんな田舎の一旅館に足を運んでいただいているので、神秘的な阿寒湖畔で時間を忘れて、ゆっくり過ごしていただける空間づくりをしています」とも話していました。
室内を存分に探索した後は、早速、部屋の露天風呂に入ります。気が向いたときにすぐに湯船に浸れるって、本当に最高です!
部屋からの景色を楽しみながら、思い思いの時間を過ごします。心がほぐれていきます。
2つの大浴場
夕食までに時間があるので、大浴場をのぞいてみます。
6階と7階に大浴場があり、時間で男女が入れ替わります。共に岩盤浴があって、7階には湖畔に面した露天風呂も。岩盤浴を楽しんでいたら、あっと言う間に時間が過ぎて行きます。
道東の旬の味覚を味わう
夕食は2階の料理茶屋「ひな」でいただきます。
全て個室になっています。
料理は北海道産、そしてできる限り道東を基本に、旬の味覚と新鮮な食材を和会食で提供してくれます。
1品1品、従業員さんが料理の説明をしてくれます。
飲み物のメニューも充実しています。
果実酒、焼酎、ワイン…。日本酒は北海道の地酒が多く取りそろえられています。
まずはスパークリングワインで乾杯です。
有料のワインリストも見せていただきましたが、フランスを中心とした高級ワインが良心的な料金で出されていました。「お土産に購入して持って帰りたい」というお客さんもいるんだとか。
メンメ(北海道では「キンキ」と呼ばれています)の白味噌鍋は、2004年のオープン以来の「変わらぬ味」とのことで、「この味を求めて何度も足を運んでいらっしゃるリピーターの方も多い」とのこと。京都と北海道の白味噌をブレンドしているのが「ミソ」だとか。
載っているのはメンメの肝です。その日の朝に届いた新鮮なメンメだからこそで、海が荒れていると「のっからない」そうです。
メンメの上品な脂と白味噌の甘さが絶品でした。
本日の道産黒毛和牛は網走産です。
バーラウンジでカクテルを
朝食の時間を8時30分にしてもらい、せっかくなのでバーラウンジに向かいます。バーテンダーさんに、冬のオリジナルカクテルを1杯作っていただきました。貴重なジャパニーズウイスキーなどもありましたよ。
お腹いっぱいで食べることは叶いませんでしたが、1階で夜食の提供もありました。小腹が空いた方はぜひ。
部屋で好きなだけ温泉を楽しみながら、ぐっすりと眠ります。
静かな朝
朝の阿寒湖です。
白鳥の親子が泳いでいくのが見えました。
朝食時間のギリギリまで寝て、ベッドから起き抜けに温泉に入って、目を覚まします。
そして、朝食に向かいます。
夕食と同じ会場で、前夜と同じ従業員さんが待っていてくれます。
「ゆっくり休めましたか?」「バーには行かれましたか?」と声をかけていただきます。
朝から嬉しくなる食事です。
イクラは、煮切ったお酒と梅干しで漬けたものだそうです。添加物を入れず、日持ちもしないので、宿泊者数に合わせて毎日作っている「ここでしか食べられない味」です。
こちらの箱は海苔です。下に炭が入っていて、いつでも炙り立てのパリパリ海苔を食べることができます。心憎い演出です。イクラを巻いて食べました。
デザートは味噌プリンです。
11時のチェックアウトまで、まだ2時間ほどあります。大浴場を楽しむもよし、部屋の露天風呂を満喫するもよし。湖畔を散策する宿泊客の姿も見かけました。
7階の大浴場に向かいます。露天風呂から山頂に雪を戴いた雄阿寒岳が綺麗に見えました。
部屋に戻り、帰り支度をしながらも、「最後にもう一度」と湯船に浸かり、名残惜しい鄙の座を後にしました。
あかん鶴雅別荘 鄙の座 |
▽住所/釧路市阿寒町阿寒湖温泉2丁目8の1 |
▽TEL/0154・67・3050 |
▽HP/https://www.hinanoza.com/ |
阿寒の森で生まれたハチミツ
歴史ある「まりも羊羹」をはじめ、数々のお土産がある阿寒湖ですが、今月中旬に新発売されるお土産があります。阿寒湖周辺のシナノキから採取したハチミツ「阿寒湖 森の蜜」(180グラム、1800円)です。
阿寒摩周国立公園の天然の森に自生するシナノキの小さな白い花から採った蜜です。樹齢100年を超えるシナノキもあるとか。鶴雅グループの阿寒湖温泉にあるホテルと阿寒アートギャラリーで限定販売するそうです。
阿寒湖へのアクセス
釧路駅、釧路空港、北見、札幌、南千歳などとの間を、それぞれバスが運行しています。
山﨑編集長のご褒美女子旅 vol.3 道東編㊥釧路市阿寒町を満喫する
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