
「食べて安全・安心の有機小麦。そのおいしさをダイレクトに伝えるパン」。帯広市のパン製造・販売の「風土火水(ふうどかすい)」店長、藤本建志さん(43)は、同店で作るパンをこう表現する。
地元では、ずっしりとしたハード系のパンの店として知られる。看板商品「十勝」(約1800グラム、2千円)はキタノカオリなどをブレンドした道産小麦を使用。「食べにくい」と敬遠されがちなハード系パン特有の酸味を抑え、酸味とうまみのバランスを追求した。「そのまま食べても、手を加えてもおいしい」という自信作だ。
「十勝」の生地をベースに、雑穀、レーズン、ユズとイヨカンをそれぞれ混ぜ込んだパン3種のほか、十勝産ライ麦で作った「くろぱん」が主力商品だ。
藤本さんは道内大手のパン製造・販売の会社に勤務していたが、有機小麦への関心が高まって退社。農産物卸「アグリシステム」(十勝管内芽室町)が運営する「風土火水」で、2018年から店長を務める。

パンの原料はシンプルだ。日本農林規格(JAS)の有機JAS認定の畑で育った小麦と宗谷管内の自然海塩、地下水に、自家培養の天然酵母を加える。
機械に頼らず、特注の木おけを使い、毎日約50キロの生地を手でこね、気温や湿度を体に感じ、時間や温度を調整しながら発酵させる。まき窯で焼くと、パンの中にゆっくり熱が入り、外側はかりっと、中はもっちりとした食感に仕上がる。「焼くというより蒸すイメージ」。ほんのり、まきの香りもする。
パンの具材もほとんどが有機栽培のものだ。同店は有機加工食品の工房としてもJAS認証を受ける。藤本さんは「自然に寄り添ったパン。気軽に来てもらえる店にしていきたい」と話す。(帯広報道部 大河原桜)
▼所在地 帯広市西10条南1の10の3 |
▼電話 0155・67・7677 |
▼営業時間 午前10時~午後3時半 |
▼取り寄せ 自社ホームページで販売するほか、ファクス、0155・67・7622でも受け付ける |
▼定休日 日曜日、月曜日。この年末年始の休業は25日~来年1月9日 |
▼交通 JR帯広駅から車で約10分 |
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