光を浴び風に揺れるヴィンヤード(ワインぶどう畑)、新鮮な海の幸と完熟フルーツなどなど、余市には小旅行にぴったりのコンテンツで溢れています。
「余市町観光を楽しむ!」の後編です。(取材協力 余市観光協会)
<その⑥>余市カフェ
少しずつ増え、個性あふれるお店が町内に点在しています。数は多くありませんが、余市の町を愛するオーナーたちの思いが込められたカフェには、それぞれのお店の色があり、オーナーとの触れ合いもまた楽しみの一つ。店内にはゆったりとした余市時間が流れています。休日のカフェ巡りもお勧めです。
◇Kuruminoki
余市出身のオーナーが「大好きな余市に焼き菓子と雑貨のお店をオープンさせたい」という夢をかなえ、2021年11月にオープン。店内には薪ストーブが置かれ、手作りのドライフラワーをインテリアにあしらったりとナチュラルな雰囲気です。余市の原点となるリンゴの品種「緋の衣」を使ったジャムなど余市産の素材を使ったスイーツも開発、販売しています。
▽余市町梅川829 11:00~19:00 不定休
<その⑦>古代文明
縄文時代のはるか前の遺構が残っています。フゴッペ洞窟の岩肌に残された古代文字には、解明されていないことが多く、現在でも世界中の考古学者によって研究が続けられています。フルーツ街道のそばに眠る西崎山環状列石も神秘的な雰囲気です。古代人が造ったものとされていますが、いまだに謎の多いところが魅力的です。静かな遺構のそばに佇み、古代の人の英知に触れてみるのも面白いでしょう。
▽余市町史跡フゴッペ洞窟 余市町栄町35 9:00~16:30 休館日:月、祝日の翌日および冬期間
▽西崎山環状列石 余市町栄町551 広域農道(フルーツ街道)の西崎山トンネルそば
<その⑧>フルーツ
明治12年(1879年)、余市で初めてリンゴが結実しました。以来、ブドウやサクランボ、プルーンなどの果樹栽培が盛んになりました。海と山に囲まれた余市町は比較的温暖な気候で昼夜の気温差が適度にあるため、果樹栽培に適しているのです。
近年では余市で発見された品種「千両梨」や、余市に入植し、リンゴ栽培を始めた会津藩士ゆかりの品種「緋の衣」が再注目され、原点を大切に、お菓子や加工品にして食べ継ぐプロジェクトなども生まれています。
果物狩りを楽しめる観光果樹園も数多く、さまざまな人が完熟フルーツを楽しみに訪れています。
◇ニトリ観光果樹園(旧・山本観光果樹園)
広大な園内にさまざまな種類の果物があり、季節ごとに完熟した果物が楽しめます。5月の高設イチゴに始まり、7月にはサクランボ、8月は桃やプルーン、ブルーベリー、秋にはリンゴなど。季節により食べられる果物の種類、品種には変動があるためあらかじめご了承ください。
▽余市町登町1102-5 9:00~17:00 無休 TEL0135・23・6251、FAX0135・21・2929
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<その⑨>余市ブランド
今、余市では、新しい特産品としてメイドイン余市の特産品を「余市ブランド」としてPRしています。
海の幸として注目を浴びる「余市ムール」、北島牧場の「北島豚」、農産物として人気の「余市きくらげ」など、生育環境や栽培方法にこだわった良質な逸品には、余市町内のレストランで巡り合うことができます。
中でも「余市ムール」は5月に旬を迎えます。その身は小ぶりながら加熱すると甘みが引き立ち、味わいはクリーミーでまろやか。地元の白ワインにも相性ぴったりで、町内の飲食店からも好評です。収穫量が少ないため主に飲食店向けとして出荷されていますが、ふるさと納税の返礼品としてもお届けしています。
<その⑩>ニッカウヰスキー余市蒸溜所
ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝がウイスキー造りの夢の出発点として創業しました。日本のスコットランドと称されるこの地で、政孝はウイスキー造りへの情熱を貫き、世界に誇るジャパニーズウイスキーの礎を築きます。余市蒸溜所では創業時と変わらない伝統の技が受け継がれ、現在でも「石炭直火焚蒸留」の方式を取っているのは、世界でもここだけなのだそうです。余市蒸溜所は北海道遺産に認定され、蒸溜所内の建造物10棟が国の重要文化財に指定されています。
また2021年10月には、ニッカミュージアムがリニューアルオープンし、より大人の雰囲気に。ウイスキーの味わいを決めるブレンダーに焦点を当てたコーナーなど、ウイスキーファンの心をくすぐる展示となっています。営業時間、予約方法等をご確認の上お来しください。
▽余市町黒川町7-6 9:00~17:00
(おわり)
※情報は記事公開時のものです