北海道オホーツク管内の最北端に位置する雄武町。美しい日の出を望めるスポットや、オーシャンビューが楽しめる温泉ホテルがあり、地域資源を生かした体験型観光にも取り組んでいます。そして地元ならではの味を楽しめるお祭り。雄武町役場さんにマチの魅力をご紹介していただく記事の後編です。
目次
<その⑥>四季折々の朝日、アウトドアも楽しめる「日の出岬」
雄武町の景勝地「日の出岬」。四季折々のオホーツク海から昇る朝日や自生する植物などを見ることができます。
日の出が綺麗に見られる岬だから「日の出岬」という地名になったのかと思いきや、一説にはアイヌ語の地名「シ・ノテトゥ」(大きな岬の突端)の「シ・ノテ」の部分に「日の出」文字を当てたものとも言われています。
▽「四角い太陽」
冬場の日の出岬では時折、冬の冷たい空気と海水の温度差により一種の蜃気楼現象が起き、太陽が四角く見えることがあります。条件が整わなければ目にすることができない、この「四角い太陽」。見られるとその日一日がいい日になるかも!
▽日の出岬展望台「ラ・ルーナ」
朝日の名所、日の出岬に立つ総ガラス張りの展望台です。「ラ・ルーナ」とはイタリア語で「月」を意味します。
なぜ、日の出岬なのに月の名前を冠した施設名になったのか…? 当時を知る資料がなく、今では「雄武町の七不思議」のひとつです。遠くから見ると岬にぽっかり浮かぶ月のように見えるからという説もありますが、今となっては〝真実〟は誰にもわかりません。
この展望台からは天候に影響されることなく雄大なオホーツク海を眺望することができます。眼下にはオホーツク海の荒波で削られた岩場が広がります。周辺には岬特有の厳しい自然環境を耐え抜いてきた様々な草花も見ることもできますよ。
▽日の出岬キャンプ場
オホーツク海が目の前に広がる「日の出岬キャンプ場」。できるだけ自然の姿を残しながら造られた海沿いのキャンプ場です。山間部と比べて夜間の虫が少ないので「過ごしやすい」と訪れたキャンパーからも好評です。最近は焚火を囲みながらゆっくりとした時間を楽しんでいるソロキャンパーも多く訪れています。
10棟あるカラーバンガローも特徴的で人気があります。短いオホーツクの夏を、ぜひこのキャンプ場で満喫してみてください。
営業期間:6月~9月までの4カ月間
利用料金:400~600円 / テント1張 ※バンガロー利用時3,000円
主な設備:炊事場、水洗トイレ (洋式、車イス対応式・洗浄便座あり)
連絡・予約先
現地管理棟 0158・85・2044
雄武町役場 (期間外) 0158・84・2121
<その⑦>オーシャンビューが楽しめる「オホーツク温泉 ホテル日の出岬」
雄武町の「観光の要」となる施設。随所にユニバーサルデザインを施しており、老若男女問わず誰もが利用できる温泉ホテルです。
泉質は「塩化物強塩泉」で、塩の効果により体がよく温まり、露天風呂や浴場からはオホーツク海を一望できます。身も心も一気に癒されること間違いなし。周辺市町村からも毎日のように入浴に訪れるという利用者など日帰り客も多い人気の温泉施設となっています。
ユニバーサルデザインが施された貸し切り展望風呂「レラ」は、プライベートスペースとして家族での利用はもちろん、浴室内専用の車椅子を使った入浴もでき、家族や友人との時間をゆっくりと過ごせます。
3階から5階までの客室は全室オーシャンフロントが魅力。美しいオホーツク海の朝焼けや、冬には目の前まで接岸する流氷も客室から見ることができます。
客室数は全23室で和室(1~4名)6室と洋室(1~3名)15室、和洋室(1~5名)2室となっており、客室の雰囲気は気持ちの安らぐ作りになっています。
ホテルでの食事もお楽しみの一つ。3月からの海明け時期からは、前浜で獲れる毛ガニ・帆立・ウニなど漁による特別メニューも人気の一つ。また、朝食で提供している自家製イクラは味も食感も最高です!
住所:雄武町沢木346-3
電話:0158・85・2626
HP:https://hinodemisaki.com
雄武町観光を楽しむ!地元おすすめ9つのポイント㊤豊かな自然や海産物、新鮮な牛乳やチーズを堪能
<その⑧>「地元ならでは」の多彩なアクティビティー
▽おむ旅体験プラン
雄武町観光協会では「おむ旅体験プラン」と題して、雄武町の自然や風土を生かした体験メニュー(有料)を用意しています。新たなアクティビティーで雄武町を満喫してください! なお、各種体験には事前予約が必要なので申込みはお忘れなく。体験メニューについては年々拡充していくので新たなメニューも乞うご期待。
問い合せ先:雄武町観光協会(電話0158・85・7234)
HP:https://welcome-oumu.hokkaido.jp
・牧場さんぽ
普段は入ることができない牛の放牧地を散歩できる体験プラン。目の前では放牧された牛たちがバリバリと牧草を食んでおり、近距離で牛たちの生態を見ることができます。タイミングが良ければ牧場主さんから直接お話を聞くこともできますよ。
・栄丘パン作り
農家のお母さん直伝のパン作り。廃校となった小学校を有効利用してパン工房を運営している農家のお母さん達を講師に、道産小麦100%のパン作りを体験できます。
・ドローン撮影
日の出岬の景色と一緒にドローンで記念撮影! 眼下に広がるオホーツク海を普段とは違う視点から写真に収めることができ、雄武町への旅の記録として人気があります。
▽オホーツク夢の郷育村
雄武町の市街地から少し離れた、豊かな緑と自然に囲まれた静かな場所にあるのが体験型宿泊施設「オホーツク夢の郷育村」です。
こちらでは、周囲の自然を生かした様々な体験メニューが用意されており、ゆっくりのんびり過ごすのも、都会ではできない様々な経験をするのも、自由に選べます。
野菜・果物の収穫体験では、農薬を使わず育てた旬の野菜を収穫し、食べることができます。野菜本来のおいしさを味わえるため、「苦手な野菜もここでは食べられた」という声も聞きます。目の前で馬や羊などの動物と触れ合える「動物とのふれあい」体験も人気です。
施設にある、薪で沸かす「五右衛門風呂」は、体の芯まで温まり、浴室の窓を開ければ川を見ながらの入浴もできます。周りの自然と融合しながら入るお風呂は非日常へトリップできるのでおすすめです。
施設の近くにある川では秋には鮭が遡上し、小さな滝もあって釣りや川遊びが楽しめます。
こうしたさまざまな体験が楽しめる「オホーツク夢の郷育村」。見渡す限りの大自然の中で、時間を忘れて子供も大人も遊べちゃいますよ。
住所:雄武町中雄武328番地の5
電話:0158・84・3834
HP:http://kyoikumura.jp/
<その⑨>雄武の「うまいもん」が味わえる人気のイベント
最後に雄武町の代表的なおまつりをご紹介します。いずれも地元の味が楽しめるとあって、多くの人が集まる人気のイベントになっているんですよ。
▽おうむ産業観光まつり
毎年6月の最終土日曜日の開催。日曜日の本祭では雄武を代表する特産品の毛ガニやホタテの即売会をはじめ、海産物がズラリと並びます。人気の海産物はイベント開始数時間で売り切れることも。
買い物以外にも飲食ブースも充実しており、道内のよさこいチームの演舞など各種ステージイベントを見ながらゆっくりと味わうこともできますよ。
土曜日の前夜祭でも飲食ブースやステージイベントを催しており、前夜祭イベントの最後には会場の目の前で音楽に合わせて豪快に花火が打ち上がります。2日間とも楽しめばあなたも雄武通になれるはず!
▽雄武の宝うまいもんまつり
毎年9月の最終日曜日に開催される雄武町の秋を代表するイベント。会場では雄武町産の秋鮭や牛肉などを使ったメニューを味わえるほか、つかまえた雄武産の鮭をもらえる「鮭のつかみ取り」は恒例の名物イベント。例年、参加者抽選には多くの申し込みがあります。
通常では買えないような安値で雄武町の特産品を競り落とすことができる「競市」も大人気の企画です。
(おわり)
※情報は記事公開当時のものです。