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2023.03.15

From北海道新聞

テイクアウトで味わう 魚のプロの〝魚ごはん〟

北海道新聞記事
北海道新聞記事

 「もっと魚を食べよう」と言われても「焼き魚ばかり」「骨を取って食べるのが面倒」など、つい敬遠していませんか。魚のプロが作る出来たてのお弁当や総菜をテイクアウトして、魚ごはんを楽しみましょう。  (ライター・西村さちこ)

ふっくらごはんの上にネタびっしりの海鮮丼
 発寒かねしげ鮮魚店<札幌市西区>

8種類のネタがのる発寒かねしげ鮮魚店の「グレイト海鮮丼」
8種類のネタがのる「グレイト海鮮丼」1200円

 大手スーパー内で鮮魚店を営んでいた佐々木慈生さん(57)が2012年、商店街の空き店舗を利用して開業した「発寒かねしげ鮮魚店」。当初は鮮魚売り場と食堂を併設していましたが、コロナ禍の2年前に店内を改装。刺し身と海鮮丼、総菜のテイクアウトを中心にしました。

店頭に立ち「この時季は春ニシンやアンコウ、サクラマスが旬」と話す店主の佐々木慈生さん
「この時季は春ニシンやアンコウ、サクラマスが旬」と店主の佐々木慈生さん

 人気は、注文を受けてから作る海鮮丼。ふっくらしたシャリの上に新鮮なネタがびっしりのった「グレイト」「ワイルド」「サーモンたっぷり丼」など9種類 (1200~3000円)のほか、自分好みのネタを入れる「お好み丼」もできます (ごはん代別途200 円)。「家まで待ちきれない」という人は、イートインスペース (5席)で食べることもできます。

 総菜コーナーの「刺身(さしみ)バイキング」(一盛り300~400円)には、開店当初からのロングセラー商品「生ら〆さば(なまらしめさば)」をはじめ、厚切りの刺し身がずらり。 揚げ物や漬け、茶わん蒸しなど、「食べたいけれど、自分で作るのはちょっと面倒」な魚総菜が豊富に並びます。

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 札幌市西区発寒5条4丁目2の54南部ビル1階、電話011・215・6997、午前10 時~午後7時(イートイン午後6時半まで)、水曜休み ※注文、予約は電話またはホームページで

骨がなく食べやすい魚を自販機とキッチンカーで
 千葉水産<札幌市東区>

千葉水産で販売されている「鬼デカほっけフライ」(左)と「フワフワめばるからあげ」 (右)
「鬼デカほっけフライ」(左)1枚450円、2枚800円。右は「フワフワめばるからあげ」 6個450円

 病院や高齢者施設、保育園や幼稚園などに魚を納品する水産加工会社「千葉水産」。子どもや高齢者でも食べやすいようにと、一つ一つ手作業で骨を取り除いた「骨がない魚」を提供しています。コロナ禍の2021年8月、一般の人も買えるように、会社の敷地内に設置したのが「骨がない魚の自動販売機」。サケやタラ、ホッケなどの半身、切り身などの冷凍品を24時間購入できます。商品は都度入れ替わり、レシピ付きなのでメニューの参考になると好評。骨を取り除いているため、身崩れが少ないようフライパンで焼くのがお勧めです。

「骨がないサバ生姜漬け」などを販売している千葉水産の魚総菜の自動販売機
「骨がないサバ生姜漬け」4切れ600円など、価格もお手頃
週2回登場する千葉水産のキッチンカーと、商品を購入する客
週2回登場するキッチンカー。遠くから通う常連客も多いそう

 また、同じく敷地内では 週2回、キッチンカーで調理した料理を販売。骨のない魚を使った竜田揚げやフライ、煮魚などの総菜や魚介類の炊き込みごはんなど、毎回10種類ほどを作りたてで提供しています。水産会社直営という信頼感もあり、リピーターも多数。不定期で出張販売も行っています。

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 札幌市東区東雁来7条2丁目2の15、 電話011・784・2453 (問い合わせは午前10時~午後2時)、キッチンカーは火・金曜の午後4~7時  ※出張販売の詳細はインスタグラムで

サケの専門店が作るサケざんまいごはん
 鮭まぶしおむすび亀太郎<札幌市中央区>

小ぶりでも具材がたっぷりの「鮭まぶしおむすび亀太郎」のおむすび「秋さけ」
小ぶりでも具材がたっぷり。 どこを食べても丸亀のサケが味わえます。 写真は「秋さけ」 (270円)

 1935年(昭和10年)創業の「丸亀」は、道産サケの専門店。贈答用や切り身、「手造りさしみ鮭」などのオリジナル商品を販売しています。「〝サケ屋〟として、北海道のサケのおいしさを伝えたい」との思いから昨年6月に本店前で始めたのが、キッチンカー「鮭まぶしおむすび亀太郎」です。

本店前で営業する「鮭まぶしおむすび亀太郎」のキッチンカー
本店前で営業するキッチンカー。サケの木箱で作った椅子がユニーク

 「米とサケは相性がいい。おいしい道産米と秋サケを味わってもらうには、おむすびが一番」と、3代目社長の若月裕之さん(50)。創業者で祖父の鵜沼亀太郎さんが、毎食のようにごはんにサケをまぶして食べていたのを思い出し、おむすびのごはんには全て丸亀のサケを混ぜ込んでいます。

 道産の塩や具材を使った十数種類のおむすび (220円~)は、注文が入ってから握るのがこだわり。「ごはんが熱いうちじゃないと形がきれいにならない」と言うスタッフが、 ふんわり軽く握った美しい三角形を有明産ののりで包んで提供しています。包みを開けた時の香りは格別!

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 札幌市中央区北1条西27丁目3の16、電話011・611・8331、午前9時半~午後3時半 (ごはんが無くなり次第終了)、火曜休み(木曜不定休)  ※イベント出店などで休業あり、詳細はインスタグラムで

ワンコインで買える魚が主役のボリューム弁当
 魚勝<札幌市中央区>

「魚勝」の店頭に並んだ、ベニザケ、サバ、ブリ、銀ガレイなどの「魚弁当」
この日の「魚弁当」は、ベニザケ、サバ、ブリ、銀ガレイなど

 水産業界55年の勝山徹一さん(68)が〝魚の百貨店〟を目指して2019年9月にオープン した「魚勝」。鮮魚や貝類、冷凍品などが並ぶ広い店内は、週末ともなると家族連れらでにぎわい、最近は若い世代も増えています。

調理場と対面なので、オススメや調理法も聞ける「魚勝」の店内
調理場と対面なので、オススメや調理法も聞けます

 開業時と比べて販売数が増えたのが弁当。魚を一匹丸ごと仕入れるため、切り身や漬け、加工品などにした後の残り部分を使った弁当を10~20個程度作っていました。魚をメインにした弁当はやがて人気となり、現在は100~150個が並びます。うれしいのはその価格。定番の「魚弁当」は創業当初から398円 (税抜き)の安さ。「お茶やみそ汁、総菜をもう1品 足してもワンコインで買える価格にしたかった」と勝山さん。フライ弁当や丼もの、すしなど、種類も豊富にあるので、昼時にはたくさんの人が詰めかける人気店です。

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 札幌市中央区北10条西19丁目36の38、電話011・688・8827、午前9時~午後6時、水曜休み

(北海道新聞地域情報版「さっぽろ10区」2023年3月7日掲載)

札幌で味わう北海道内ご当地料理
北海道新聞記事
北海道新聞記事

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