【石狩】札幌市手稲区のワイナリー「さっぽろワイン」は、石狩灯台をラベルにあしらったオレンジワイン「ピノ・グリ オレンジ2021―石狩灯台130周年記念―」を製造した。石狩市内の自社農場で収穫したブドウ100%のワイン「ISHIKARI(いしかり)」シリーズの4作目で、石狩湾に沈む夕日をイメージ。200本限定で、4月1日に発売する。
市内には同社の八幡、樽川の2農場がある。石狩のPRにもなるようなワインを造りたいと考える中で、白ワイン用のブドウを皮ごと仕込むことでオレンジ色になるオレンジワインの人気が近年、世界中で高まっていることに着目。夕日を表現しようと思いついた。
ラベルには「ISHIKARI」の文字のほか、昨年で初点灯から130周年となった石狩灯台をデザイン。さらに、夕日を見つめる市の公認キャラクター「さけ太郎」と「さけ子」のシルエットをハート形で囲った。灯台を「I」、ハート形を「LOVE」と見立て、「I LOVE 石狩」の言葉を表現した。
ブドウは2021年産の「ピノ・グリ」を使用。販売促進担当の海野豊さん(44)は「渋みを感じるしっかりとした辛口に仕上がった」と話す。甘辛い味付けの和食やスパイスの効いた中華料理に合うという。750ミリリットルで2800円。
「ISHIKARI」シリーズの過去3作は、20年産の赤(限定500本)と白(同250本)が完売。21年産の白(同400本)も好調な売れ行きという。4月には21年産の赤(同500本)も発売予定だ。海野さんは「ワインをきっかけに石狩に足を運んでもらえるよう、農場でのイベント開催なども考えていきたい」と意欲を見せる。
道の駅石狩「あいろーど厚田」と札幌の同社直売所で扱う。取り置きの予約や問い合わせは同社、メール(info.sapporowine@gmail.com)へ。(和賀豊)
(北海道新聞2023年3月28日掲載)