苫小牧に行ったら絶対立ち寄るべきスポット4選をご紹介します。
苫小牧は札幌から車でもJRでも1時間ほどと非常にアクセスの良い街です。
港湾都市で、観光のイメージが若干少ないかもしれませんが、おいしいお店があるんです。
「かき小屋 海の駅」
地元の魚介類が並ぶ鮮魚店や青果店、食堂街がある「海の駅ぷらっとみなと市場」の中にあります。
苫小牧なのに、あえてホッキではなくて、カキです。
元々は、カキの産地で東日本大震災で被災した東北の復興支援として期間限定で開業したのが始まり。市内の別の場所で営業していましたが、好評だったことから、「もっと多くの人に食べてもらおう」と、6年ほど前に観光客も多くやってくる海の駅に移転しました。
目利きの宮澤友希子店長が、全国からその時々の「旬のカキ」を仕入れていて、多い時には6種類ほどを食べ比べることができます。
通常この時期は、北海道、宮城県、三重県の3種類のカキがそろいます。
この日は、「濃厚さはダントツ1番!」の北海道・厚岸産のカキをいただきました。
「生」「焼き」「蒸し」とお好きな食べ方で注文できます。サイズも選べます。
名物の「ガンガン焼き」にしてもらいました。
一斗缶を半分にしたサイズの缶(ガンガン)に入れて、蒸し焼きにするものです。
お湯を入れるだけで、味付けは一切無し。「カキが持っているうま味がすごくおいしい。そのまま食べて欲しい」との宮澤店長の言葉通り、そりゃあもう旨い!!です。
もちろんホッキもいただきました。
せっかく苫小牧に来たので、特産のホッキを「刺し(生)」と「焼き」の2種類頼みました。セットだとお得です。
店内には椅子席の他に立ち席もあって、カキ1個から気軽に食べることができます。「市場のいろいろな店に立ち寄って、おいしいものを少しずつ食べ歩きしてください」(宮澤店長)とのこと。朝9時からやっていますよ。
バーベキュー用にガンガンの貸し出しや販売もしていますので、ぜひご活用ください。
コンサドーレの宮澤裕樹選手は、甥っ子さんだそうで、お店には、ポスターやユニホームが飾られていました。
ちなみに、こちらのお店の姉妹店「ほっき館」が、海の駅の向かいにあります。
イチ押しは、「ほっきカレー」(980円)です。ホッキのゆで汁と「秘伝」のルーがコクを出すそうです。ホッキ2個分の身が入っていいてボリューム満点です。
かき小屋 海の駅 |
▽住所/苫小牧市港町2丁目2の5(海の駅ぷらっとみなと市場) |
▽TEL/0144・56・5931 |
▽営業時間/9時~16時 |
▽定休日/水曜 |
とまこまい海の駅 ほっき館 |
▽住所/苫小牧市汐見町1丁目1の14 |
▽TEL/0144・82・8288 |
▽営業時間/10時~15時30分 |
▽定休日/木曜 |
ピッツェリア ポポラーレ
JR糸井駅から徒歩1分にあるピザをメインにした気軽に立ち寄れる本格イタリアンのお店です。2021年7月にオープンしました。
木村幸裕代表は、生産者さんとの結びつきを大切にしていて、実際に「船に乗って漁の様子を見せてもらった」という静内町の漁師さん(大澤漁業部)から新鮮な魚介を仕入れいています。
他にも肉質のキメが細かく、甘みがあると評判の「ポロト豚」と呼ばれる白老町産の豚を1頭買いしているので、いろいろな部位を使った料理を楽しむことができます。
秋鮭の燻製や、船上締めしたブリ、豚を使った料理など、いずれも絶品です。
メーン料理の1つであるピザは、本場イタリア産の小麦とトマトを使っています。中山雄貴シェフが店内の窯で焼き上げた、熱々をいただけますよ。
「絶対的な自信がある」という「トリッパ」は、牛肉のハチノスを7時間かけて煮込んだ一品で、非常に柔らかく仕上がっています。ワインが飲みたくなります。
と、言うことでグラスワインを1杯お願いしました。ペアリングは、ナチュールワインのロゼです。
オープンから2年。最近では札幌からわざわざ食事をしに訪れる人も増えてきたそうです。木村さんは「食が好きな人に『刺さる店』にしたい」と話していました。
▽住所/苫小牧市日吉町3丁目9の6 |
▽TEL/050・8881・4982 |
▽定休日/水曜 |
▽営業時間/ランチ:11時~14時30分(LO14時)、ディナー:17時~22時(LO21時) |
▽SNS/https://www.instagram.com/tomakomai.pizzeria_popolare/?hl=ja |
ワインパーラー マチノコト
JR苫小牧駅から徒歩3分ほどの位置にオープンした自然派ワインのバーです。
「パーラー」はフランス語で「集う場所」を意味し、「ワインを介して人々が苫小牧の中心部に集まる、活性化の1つの場になってほしい」との思いが込められています。
オーナーは、札幌の名店「霜止出苗(しもやみてなえいずる)」のオーナーシェフ五十嵐光さんです。
苫小牧出身の五十嵐さんは、「地元の駅前を活気づけたい」と出店計画を立て、昨夏まで同じ場所にあった「ダイニングバーおちゃのま」の店主、志和智野さんに新店の店主を務めてほしいと持ちかけたそうです。
2人は小中学校の同級生で、五十嵐さんいわく「志和の人柄と料理の良さにほれた」とのこと。
五十嵐さんは、苫小牧東高を卒業後、地元ホテルに就職。24歳でフランスに渡り、星付きレストランで3年勤務します。帰国後は札幌のレストランで腕を磨き、2013年に独立。霜止出苗は2019年に開業しました。
キーワードは「ナチュラル」。
お店には、五十嵐さんが現地に足を運んで、生産者と会って仕入れたフランスのナチュールワインを基本としたワイン専門店「五十嵐自然派酒苫小牧店」も併設しています。500~600本を保管し、1本1500円から販売しています。
マチノコトでは、五十嵐さんこだわりのナチュールワインをボトルはもちろん、グラスでも飲むことができます。赤、白、泡を常時何種類かグラス用に用意していて、1杯700円(ハーフサイズは400円)からいただけます。
グラスで新しい出合いを楽しむもよし、お気に入りの1本を頼むもよし、です。
料理メニューも豊富で、200円台から600円台ほどとお手頃価格の小皿料理で出してくれます。志和さんお手製のおばんざいなど、地元食材を中心とした料理を提供します。
中でも、ぜひ食べていただきたいのが、五十嵐さんが手がける「シャルキュトリ(加工ハム)」です。
1年以上前から仕込んだものなど、数種類を味わうことができます。絶品ですのでぜひ!
志和さんは「ゼロ次会でも、シメでも。手打ちそばもあるので、どのシーンでもいけるお店です」と話していました。
どんなシーンにも合う、本当に、毎日通いたくなるお店です。苫小牧市民の方が非常にうらやましいです。
五十嵐さんは「苫小牧は工業地帯の印象が強いけれど、海も山もあって、実はいろいろな食材がある」と言います。可能な限り苫小牧とその近郊の食材を使うことで苫小牧の魅力を発信し、「苫小牧を食のマチにしたい」と考えているそうです。
マチノコトは、その第一歩。今後も、「自分が育った愛着ある駅周辺が寂しくならないよう」に異なる業種の飲食店を展開していく計画だそうです。
五十嵐さんプロデュースの飲食店、どんな店ができるのか、楽しみです。
▽住所/苫小牧市王子町1丁目6の16 |
▽TEL/070・8958・9347 |
▽営業時間/17時~22時(日曜は15時~20時) |
▽定休日/月曜 |
道の駅ウトナイ湖
せっかくなのでもう1カ所。今年3月にリニューアルオープンした「道の駅ウトナイ湖」にも立ち寄りました。
野鳥が訪れるウトナイ湖の湖畔にあり、かわいらしい姿で人気を呼んでいる野鳥シマエナガのグッズがたくさんある道の駅として有名です。
施設内からもウトナイ湖が見やすいようなレイアウトに変更され、湖に面したカウンター席やキッズスペース、屋外販売所が新設されました。
「アイテム数が300を超えてから、数えるのをやめた」というシマエナガグッズ。リニューアルに合わせて、さらに強化したそうで、「世界最大規模と言っていいです」と言っていました。
新しく登場した屋外販売所は、4店が入居しています。この日は、夕方近くの訪問だったので、既に閉まっていましたが、いずれの店も好評とのこと。
もう1つ根強い人気なのが、こちらの生花コーナーです。苫小牧市には花卉農家さんがいて、夏前から秋頃にかけては、地元で栽培された切り花が並びます。「日持ちがする」と評判で、オープン前から花を買い求める行列ができるそうです。
▽住所/苫小牧市植苗156の30 |
▽TEL/0144・58・4137 |
▽営業時間/物販販売:9時~18時(屋外販売所は店舗によって異なる) |