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2023.04.15

From北海道新聞

別海・野付漁協 ブランド化狙う*特大ホッキに命名「野付龍神ジャンボ」*「知名度、単価底上げ期待」

北海道新聞記事
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尾岱沼漁港で水揚げされる「野付龍神ジャンボホッキ」(左)と通常のホッキ(右)
尾岱沼漁港で水揚げされる「野付龍神ジャンボホッキ」(左)と通常のホッキ

 【別海】野付漁協の漁業者が今漁期から、尾岱沼漁港で水揚げされるホッキのうち、特大サイズを「野付龍神(りゅうじん)ジャンボホッキ」と名付けて市場に出荷している。1日の水揚げの数%程度という1玉500グラム以上の貝を厳選。1キロ平均単価は、通常サイズの2倍以上の千円を超える日もあり、漁業者らは手応えを感じている。

 同漁協では、ホッキ部会(刀祢谷(とねや)信一部会長)が毎年11月から翌年5月に桁引き網漁でホッキを漁獲。今期は13隻が操業し、3月末までに漁獲枠225トンの83%に当たる188トンを水揚げしている。このうちジャンボホッキは6トン。1キロ平均単価は、通常のホッキが499円なのに対して、ジャンボホッキは1104円と高値をつける。

 名称は野付半島先端の龍神岬にちなんだ。同漁協はこれまで、殻の長さが10・5センチ以上の「大」と、それ未満の「中」に選別していた。ジャンボホッキは「大」のなかから、貝の重量を基に身入りの良い個体を船内で厳選する。

 刀祢谷部会長は「特大サイズは甘みが違う。以前から仲買人からの評判も良く、しっかりと選別したいと思っていた」と話す。ブランド化の検討は昨春に始まり、昨秋に名称を商標登録した。同部会は、魚箱に貼る特製ステッカーや船団旗を作製するなどPRに力を注いでいる。

 北海道水産現勢によると、別海漁協と合わせた2021年の別海町内でのホッキの漁獲量は510トンで、苫小牧市の867トンに次ぐ全道2位。同町は国内有数の産地ではあるが、野付漁協の担当者は「全道で水揚げされる魚種で、差異化するのはなかなか難しかった」と振り返る。

 1日の漁獲量3~4トン台のうち、特大サイズの水揚げは50~250キロほど。小貫裕嗣船団長は「特大サイズは狙わなければ取れない。希少さで付加価値をつけたい」と力を込める。刀祢谷部会長も「全体に占める量は少ないが、平均単価の底上げと知名度向上に期待している」と話した。(小野田伝治郎)

(北海道新聞2023年4月6日掲載)

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