北見市の菓子製造販売「清月」が今年9月の創業88周年に合わせ、地元北見を代表する観光スポットをパッケージにあしらった「赤いサイロ」を発売した。北見を拠点とする女子カーリングチーム「ロコ・ソラーレ」が2018年平昌冬季五輪で休憩中に食べたことでも話題になった看板商品を通じ、北見をPRして観光振興につなげる。
同社は1935年(昭和10年)創業。「赤いサイロ」は96年に発売し、主に道内外へのお土産として親しまれている。平昌五輪でロコの選手たちが試合の合間に食べている場面が「もぐもぐタイム」として話題となり、人気がさらに高まった。88周年を迎えるに当たり、渡辺主人社長(53)が「長年地元の人に支えられたことに感謝するとともに、全国から北見へ観光に訪れてほしい」と企画した。
パッケージに採用した写真は、《1》アルゴグラフィックス北見カーリングホール《2》アドヴィックス常呂カーリングホール《3》オホーツクビール《4》北見ハッカ記念館《5》ピアソン記念館《6》生産量日本一を誇る北見地区のタマネギ畑―の6種類。通常のパッケージで赤いサイロの絵が描かれている裏面を写真に切り替えた。
写真は北見市観光協会が提供。写真にはQRコードも付け、観光協会のホームページにつながる工夫も施した。同協会の石井義和次長は「発信力のある『赤いサイロ』を通じて北見の名所を訪れる人が増えてほしい」と期待する。
同社の市内の本店と屯田支店、ネットショップで5個入り(972円)、8個入り(1566円)で販売中。いずれも写真の図柄は選ぶことはできない。本店と屯田支店では、ばら売り(1個172円)もしている。年内は販売を続ける予定。(相川康暁)
(北海道新聞2023年6月22日掲載)