道産のワインやクラフトビールなどと、お酒に合う道内各地の食材を使った料理を大通公園の緑の中で楽しむ「北海道お酒と食のおいしいマルシェ2023」の開幕に先立ち、屋内でゆったりと道産酒と料理を楽しむ「お酒と食のおいしいダイニング」が6月29日夜、札幌市中央区の赤レンガテラス2階鶴雅ビュッフェダイニング札幌で開かれました。参加者は数量限定の希少な道産ワインを抽選で味わったほか、ビールや日本酒などと、お酒に合う料理をビュッフェ形式で楽しみました。
約90人が参加。参加者を6月上旬に募集したところ、数日で完売する人気ぶりでした。ダイニングには、余市ワイナリーとニセコ蒸溜所、上川大雪酒造、ノースタイランドビール、さっぽろ藤野ワイナリー、厚岸蒸溜所の7つの酒造会社が参加し、チケット制でワインやビールなどを販売しました。
最も注目を集めたのは、「ドメーヌ・タカヒコ ナナツモリ 2021」と「ドメーヌ・モン ドングリ 2021」の抽選販売です。各30杯限定で、50ミリリットル900円で、抽選に当たった人に販売されました。タブレットで福引きの抽選器を回し、「当たり」が出ると、「うれしい」「やったー」と歓声が上がりました。50ミリリットルと少量ながら、当選した人は「大切に味わいます」と席に持ち帰りました。
タカヒコのナナツモリに当選した札幌市の林小百合さんは、ビールやビュッフェの食事を口にする前に、「口がクリアなうちに味わいたい」と一口。「香りがエレガントで香水のよう」とうっとり。抽選には外れたものの、小百合さんから一口分けてもらったワイン通の夫の聡氏さんは「タカヒコのワインがほしくて、余市町のふるさと納税に申し込んだが、あっという間に埋まってしまい、一番飲みたかったナナツモリは初めて」と感激した様子でした。
鶴雅はそれぞれのお酒に合う料理やデザートなどを用意。パプリカやレッドオニオン、トウモロコシなど新鮮な野菜をグリルした「季節野菜プレート」や「エビと押し麦のバジルリゾット」、トマトソースを添えたソイのソテー、三升漬けのディップで味わうホエ豚のソテー、「とかちマッシュとヤングコーンのマリネ」「釧路名物ザンたれ」など、道産食材や道内のご当地グルメをアレンジした料理を提供しました。色も鮮やかで、ついトレイに取る手も迷います。サラダがおしゃれな小型の瓶のジャーに入っていたり、料理が一口サイズで豆皿や小さなカップに盛り付けられていたりと、大皿から取る形式ではなく、衛生面にもじゅうぶん配慮されています。
デザートも朱色が美しい「タピオカ餅いちご庵」や鮮やかな緑色の「ピスタチオのムース」、対照的にくっきりとしたルビー色の「ラズベリーブラン」、フルーツや和のわらびもちなどが並びます。和洋幅広く、カラフルな心楽しくなる一皿が、これも豆皿や小さなカップで提供されました。
「北海道お酒と食のおいしいマルシェ2023」は6月30日に札幌市中央区大通西8丁目の大通公園で開幕、7月2日までの3日間、午前11時から午後8時まで(最終日は午後6時まで)、道内のワイナリーやクラフトビール醸造所、日本酒の酒蔵、飲食店などが飲食物を提供します。問い合わせは、運営事務局 電話080・6067・2275
「北海道お酒と食のおいしいマルシェ2023」今年も開催 6月30日~7月2日、札幌・大通公園