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2023.07.29

From北海道新聞

〈マチのこだわり味自慢〉ティンカー・ベル=北見市*濃厚チーズ とろける食感

北海道新聞記事
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ティンカー・ベルの創業時からの看板商品チーズベーク
ティンカー・ベルの創業時からの看板商品チーズベーク(星野雄飛撮影)

 中のチーズはとろりとやわらかく、外側のパイ生地はパリッとさくさく。北見市の洋菓子店「ティンカー・ベル」の1989年の創業時からの看板商品が、「チーズベーク」だ。北見、オホーツクを代表するお土産としても知られる。同店を経営する柏倉一敏さん(69)は「地元を中心に普段使いのお菓子として、さらにお土産としても購入してくれる人が増えました」と喜ぶ。

 チーズベークは、東京や札幌で修業を積んだ妻のかすみさん(71)が主に製造を担当する。道産フレッシュチーズ、フランス産とオーストラリア産のクリームチーズの計4種類のチーズと自家製カスタードクリームを混ぜ、濃厚な味わいに仕上げている。

チーズベークのほかにも多彩なケーキが並ぶ店内
チーズベークのほかにも多彩なケーキが並ぶ店内(星野雄飛撮影)

 口の中で溶けるような食感が特徴で、甘すぎず男性にも好評だ。土台となるパイ生地はオホーツク管内産の小麦「きたほなみ」などを使って焼き上げている。

 サイズはホールが3種類で、直径21センチの大(4320円)、直径18センチの中(3240円)、直径15センチの小(1836円)。店頭のみ1ピース(399円)でも販売している。原料の物価高を受け商品を値上げした昨年4月に、要望が多かった中サイズを加えた。

 店の売り上げの5割ほどを占め、全国の物産展からの引き合いも多い。オンラインショップと札幌市内のどさんこプラザ札幌店、きたキッチンでも販売している。賞味期限が5日間と短いが、柏倉さんは「冷凍すると食感が変わってしまうため、冷蔵のみの販売にこだわっている」と話す。

 新型コロナ禍でも、「巣ごもり需要」で売り上げは落ちなかったという。柏倉さんは「来年で創業とチーズベークができて35年。長く支えてもらっている」と感謝する。店は9月に北見市卸町1に移転する予定。(北見報道部 相川康暁)

▼所在地 北見市高栄西町9の1の3
▼電話 0157・24・7780
▼取り寄せ 自社ホームページのオンラインショップ(https://shop.cake-cake.net/tinkerbell/)から
▼営業時間 午前10時~午後7時。毎週月曜と第3火曜定休(祝日の場合は翌日休)
▼交通 JR北見駅から北海道北見バスで約10分。「高栄西町1丁目」で下車

(北海道新聞2023年7月28日掲載)

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