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2023.08.26

〈PR〉JRで道北ぶらり旅 ズウさんが誘う鉄道の旅~丸瀬布&北見の湯を楽しむ<石北本線編>

Tripeat編集部
Tripeat編集部

 鉄道沿線のまちの魅力を、温かなタッチのイラストと飾らない文章で表現している、「ズウさん」こと、道中作文画家の渡辺俊博さん(札幌市在住)。JR北海道の車内誌で長年連載コラムを担当してきたズウさんが描いたイラストとコラムによる「旅の風景」とともに、道北のJ R 沿線にあるマチの魅力を紹介していきます。今回は「石北本線」がテーマです。

林間の夏休み<丸瀬布の巻>

 夏は街を離れ潮騒や蝉時雨 に包まれて冷えたラムネ をゴックン…好いなあ。で、旅先は山に涼を求めて遠軽町は滝のある丸瀬布です。山歩きが得意という、当コーナー編集担当のヤマト君に同行を願う。

シュッポッポ

 ふりだしはJR石北本線の丸瀬布駅。サイコロの目で「森林公園いこいの森」とでて自動車でブイーッとむかう。市街から約十キロの山間にありキャンプや釣りが楽しめ、近くには昆虫生態館や温泉もある。

 そこで一番楽しみは森林鉄道蒸気機関車「雨宮2号」(国産)。昔木材運搬のため山奥まで森林鉄道が敷かれていて、昭和三年から三十年間も活躍していた「雨宮21号」に乗ることが出来る(大人八百円)。

 ピ〜ッ! かん高い汽笛を鳴らし出発進行。玩具のような機関車が鉄橋を渡る。ガトンガトンの揺れが好い。(蒸気と煙のにおいがなつかしかぁ…)約十五分の汽車の旅だが、たまんなく嬉しくなっちゃった。

 ここから駒は、“一回休み”に進む。喫茶店をと街に戻るが見当らない。ならば温泉でぐんにゃりするべし、と話が合い瀬戸瀬温泉をめざした。

 深い森の中にセトセ温泉ホテルがあり秘湯といった雰囲気である。入浴料六百円、透き通った澄明のアルカリ性単純温泉。女性を思わせる? ひょうたん型の湯船につかる。肌がぬるりとする湯で(オレの肌、こげんにつるりんだったっけ)。

 隣の爺様が「この温泉飲めるけんど、薬師山さ行けばうまい名水があるべ」といい、八十八の石仏に参ると御利益もある、ともいう。然らば行こうぜ。

 瀬戸瀬薬師山の登山口に湧き水の飲み場がある。風呂あがりなのでゴクゴク飲んじゃう。若干甘味がありうまい。ぼくは名水で満足して石仏巡りはまた今度ね、といった。

喝! 滝修行

 サイコロの目で“食事”となり今晩の宿と決めている「マウレ山荘」のレストランに行く。ビールは我慢してトンカツののったミートスパゲティにした。サクッとした衣で肉は厚くてボリュームいっぱい、満足。

 これであがりとしたいが、駒は山彦の滝に進む。滝入口の駐車場から五百メートル山道を上ると滝だ(高さ二十八メートル)。“裏見の滝”ともいう。垂直に落ちる水の裏側に行くとレースのカーテン越しに森を見るようだ。ひんやりした空気を思いっきり吸った。と、「汝、滝に打たれ修行せ」と聞こえた・・・・・・ような。

 裏見の滝といえば、芭蕉も日光の裏見の滝を訪れ「おくのほそ道」で「暫時は瀧に籠るや夏の初」と詠んでいる。

 ここから約二百が先に鹿鳴の滝もある。ヤマト君に続きけっこうきつい山道を上る。クマよけ鈴が森に響く。鹿鳴の滝は岩肌を滑るような流れである。

 駐車場に戻るとヤマト君がさっきの名水でコーヒーを淹れてくれた。まるで曽良である。森の中で飲む味は格別。あがりの宿で彼の肩を揉んでやろう、有難くすすった。

「ズウさんの五十三次すごろく旅 丸瀬布の巻」
( J R北海道車内誌 2012年 8月号より)

ふうふうつるつるざぶんつるつる<北見市の巻> 

~某月某日 焼そばをたべた~

 この「つるつる旅」にぴったりの温泉がある。その名も北見市にある「塩別つるつる温泉」。そこでつるつる三昧をしてきた。

 温泉の前に寄り道をする。JR北見駅裏手にある北見ハッカ記念館・薄荷蒸溜館を見学。建物は昭和五十八年まで稼動していたハッカ工場の旧研究室。明治時代からハッカ生産は始まり、一時は世界の約七割を北見ハッカが占めていたそうだ。蒸溜館で出来たてのハッカ の香りに酔う。

 つぎはピアソン記念館に行く。スイスの山小屋風の建物で、大正時代に北見地方(当時は野付牛)で伝道活動を続けていたアメリカ人宣教師ピアソン夫妻の住宅。夫妻のオルガンや机、写真などの資料は興味深い。

 ここから端野町にある菓子店「菓子工房Shiga(当時名称:志賀甘栄堂)」に寄り、名物ワッフルを三種類(クリーム、 チョコ、あん)買う。ラグビーボール型のどらやき風ワッフルでぼくのお気に入り。ふかっとしてうまい。ついでにもちパイも買った。

 さて、北見といえば、地ビール「オホーツクビール」が有名。で、昼食はオホーツ クビアファクトリーへ。さっそくここでしか呑めないというエール濾過前と焼そばを注文する。赤褐色のエール をグビーッ…キューッと胃袋にしみる。コクと苦味がありめっぽううま い。ドイツの「ビール純粋令」に従い麦芽とホップだけで製造された本物の味だ。 つまみはなくともいける。

 焼そばは北見のご当地グルメ・オホーツク北見塩やきそばだ。熱熱をハフハフする。地元産のホタテや玉ねぎ、しめじなどがのり、あっさり塩味でホタテのうま味がある。二 杯目はヴァイツェンを呑む。少し濁りがあり、うっすらとバナナの味がする。うまい。

 地ビールに満足して北見駅から約四十キロの留辺蘂町の温泉にむかう。途中、北見温泉ポンユ・三光荘に寄る。百年近くの歴史があり源泉 かけ流しで、湯船はぬる湯とあつ湯の二つ。ぬる湯にざぶん。開湯当時からの湯で三十八度、 アルカリ性単純泉。肌がつるりんとする。あつ湯は四十二度で好い湯加減。

 ここから車で約三十分、今宵の宿「塩別つるつる温泉」に到着。いかにも肌に良さそうな名だ。浴室は大浴場と竜神の湯の二つあり、源泉かけ流し。まず竜神の湯にざぶん。ザーッとあふれ、湯はドンドコ流れ込む。深さは約八十センチもある。無色透明でぬるめ。“塩別”といっても塩っぱくない。体を沈めて「なんだこりゃ」肌 がぬるりとする。アルカリ性分が多いので、かなり強いつるりん感があり心地好い。やわらかな湯は美肌に憧れる今様温泉女子が喜びそう(温泉婦人も)。

 続いて大浴場の露天風呂に入る。先客にごめんなすってと、ざぶん。広い湯船に贅沢なほどドボーッと湯が流れ込む。もちろんつるんつるんの湯。片側に山が迫り、春を呼ぶように木の芽がふくらむ。

 部屋でゆっくりと日本酒で夕食を味わう。 夜中にこっそりと(悪いことする訳ではないのに)露天風呂に行く。辺りは静かで湯の流れ る音だけが響く。 弥生とはいえ山間はまだ寒く湯気が冷えてキラキラ舞う。体をぐんにゃりほぐし、むいたゆで玉子肌になったかな? とつるつるした。なんともたまらん夜です。

「ズウさんのつるつる旅日記 北見市の巻」
( J R 北海道車内誌 2011年 3月号より)

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渡辺俊博(わたなべ・としひろ)…1948年夕張市生まれ。「ズウさん」の愛称で知られ、JR北海道の車内誌に長年、イラスト付き旅日記「ズウさんのより道まわり道」を連載。北海道内各地の風景とその土地の食べ物を中心に、ぬくもりを感じる独特のタッチの絵で表現。垂れ目と口ひげの顔はおなじみ。

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〈PR〉JRで道北ぶらり旅 ズウさんが誘う鉄道沿線の旅~旭川&富良野&美瑛を味わう<富良野線編>

石北本線…渓谷から流氷まで見どころ多彩 秋のイベントとまちの魅力をご案内

 旭川市から網走市までの3市6町を結ぶ234㎞の路線。柱状節理の断崖を間近に見ることができ、北海道有数の温泉地でもある層雲峡や、進行方向が変わるスイッチバックが今も見られる遠軽駅、厳冬期には、流氷が見られる網走と、見どころ満載。北見から全国へ貨物コンテナで運ばれる玉ねぎ列車は、石北本線で秋に見られる風景です。石北本線の沿線自治体から、見どころやこれから開催されるイベントなどをピックアップ。お出かけの参考にしてください。

’20年 JR石北本線 秋のフォトコンテスト 優秀賞作品 「特急オホーツクと神社の紅葉」 撮影者 成田 美幸さん
※丸瀬布駅と白滝駅は、停車しない特急列車がありますのでご注意ください。

 

◆網走市◆
「第30回あばしり七福神まつり」(イベント)
 全国からおいしいグルメが多数出店するほか、地元からも多数ご参加いただいております。ぜひ秋の味覚をご堪能ください。

日時:2023年9月2日(土)11:00~19:00、3日(日)10:00~16:00
場所:網走中央商店街・アプト4(網走市南4条通り)
アクセス:JR網走駅からタクシーで約5分
主催:網走中央商店街振興組合
問い合わせ先:0152・44・5546(網走中央商店街振興組合)

◆大空町◆
「朝日ヶ丘公園」
(スポット)
 女満別地域の高台に位置しており、網走湖から斜里岳や知床連山まで360度の大パノラマを眺望できる絶景スポット。8月~9月の長い間、一面のひまわりが展望台周辺で咲き誇ります。故黒澤明監督の映画「夢」のロケ地に選ばれたことで有名です。

場所:大空町女満別朝日44番地の2
アクセス:JR女満別駅からタクシーで7分
問い合わせ先:0152・74・2111(大空町役場産業課商工グループ)

◆美幌町◆
「第30回美幌ふるさと祭り」
(イベント)
 美幌に秋を告げる、町民手作りの恒例行事。露店のほか、ステージショーや大道芸、子ども横丁などプログラムも盛りだくさん。今年で第30回及び美幌町制施行100周年を記念する節目の祭り

日時:2023年9月4日(月)16:00~21:00、5日(火)10:00~21:00、6日(水)10:00~21:00
場所:美幌神社通り(美幌町大通南1丁目から南3丁目)
アクセス:JR美幌駅からタクシーで約5分
主催:美幌町手作り出店実行委員会
問い合わせ先:0152・77・6537(美幌町役場町民活動グループ)

◆北見市◆
「第71回きたみ菊まつり」
(イベント)
 道内最大級の菊の祭典「第71回きたみ菊まつり」を開催します。会場には菊花が約1万鉢展示されます。駅前広場では菊花をライトアップ。中央プロムナードにストリートピアノを設置して、盛り上げます。また、オホーツク北見ハロウィーンフェスティバルが同時開催。10月13日(金)からは北見市の秋の味覚を楽しむマルシェと北見オクトーバーフェスト2023が駅南多目的広場で開催され、北見市の秋のおまつりが集結します

日時:2023年10月7日(土)~15日(日)
場所:JR北見駅前広場みんとロード及び駅南多目的広場
主催:きたみ菊まつり実行委員会
問い合わせ先:0157・25・1244(実行委事務局:北見市観光振興課)

◆遠軽町◆
「遠軽町埋蔵文化財センター」
(スポット)
 「国宝 北海道白滝遺跡群出土品」をはじめとする日本最大級の黒曜石産地でつくられた石器の数々を展示しています

場所:遠軽町白滝138-1 白滝総合支所内
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:夏期(5月~10月)は休館日なし。冬期(11月~翌4月)は土日祝と、年末年始(12月31日~翌 1月 5日)が休館日
入館料(常設展示室):一般320円(団体260円)、高校生以下160円(同130円)※団体は10名以上
アクセス:JR白滝駅からタクシーで3分、徒歩13分
問い合わせ先:0158・48・2213(遠軽町白滝教育センター社会教育担当)

◆上川町◆
「奇跡のイルミネートⅥ」
(イベント)
 「日本一早い紅葉」を告げる大雪山の麓、大雪山国立公園・層雲峡温泉の温泉街の散策路「紅葉谷」で色鮮やかな紅葉のライトアップと人の動きに連動するデジタルアートで夜の紅葉狩りを演出します。

日時:2023年9月16日(土)~10月15日(日)、18:00〜21:00(最終入場 20:30)
場所:大雪山国立公園・層雲峡温泉紅葉谷
入場料:500円(協力金として)
主催:光と花の物語り実行委員会(層雲峡観光協会)
アクセス:JR上川駅より道北バス「層雲峡行き」に乗車、約30分で「層雲峡」にて下車。時刻表はこちら
問い合わせ先:01658・2・1811(同実行委事務局)

◆愛別町◆
「第37回あいべつきのこの里フェスティバル」
(イベント)
 愛別町最大のイベント。メインは、愛別町産きのこと牛肉の盛り合わせの他、直径3.5m深さ2mの大鍋できのこ汁を作る「ジャンボきのこ鍋」や愛別のおいしい米100升を大釜とまきでイッキに炊きあげる「百姓一揆炊き」など、きのこの里の秋の味覚を満喫できるイベントです。

日時:2023年9月10日(日)10:00~14:00(雨天決行)
場所:愛別町農村公園(愛別町字北町310番地1)
入場料:無料
主催:きのこの里フェスティバル実行委員会
アクセス:当日は無料送迎バスあり。JR愛別駅前⇔役場前⇔蔵ら前⇔会場間で随時運行(9:00〜14:30)
問い合わせ先:01658・6・5111(内線 244)(愛別町役場産業振興課商工観光係)

◆当麻町◆
「当麻鐘乳洞」
(スポット)
 全長135m、1億5千万年前のジュラ紀から、気の遠くなるような時間をかけてできた石灰洞窟。神秘の世界が広がります。昭和32年に発見され、36年に北海道天然記念物に指定。

場所:当麻町開明4区
営業時期:4月下旬から10月下旬までの9:00~17:00
入場料:高校生以上600円、小中学生400円
アクセス:JR当麻駅下車、タクシーで15分
問い合わせ先:0166・84・3719

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