【津別】名物のお焼き「クマヤキ」で知られる町相生の道の駅あいおいが8日、オープン20周年を迎える。節目を記念してクマヤキとソフトクリームのコラボ商品の販売を始めたほか、秋までにクマヤキ関連の商品を開発する予定だ。
道の駅あいおいは2003年8月、旧国鉄相生線の北見相生駅跡地にオープンした。販売している商品では豆腐やそばが根強い人気を誇っているが、20年の歴史の中で外せないのが、09年12月に発売されたクマヤキだ。町内の造形作家・イラストレーター大西重成さん(76)がデザインしたかわいらしさ、モチモチした食感が全国的な人気を呼び、現在は年間22万個の生産を誇る「稼ぎ頭」となっている。
20周年記念の第1弾商品が、道の駅を運営する相生振興公社が7月上旬から期間限定で売り始めた「クマヤキ冷えてます」(1個300円)。カップに入ったソフトクリームに、あん入りのクマヤキを差し込んだ一品だ。
また、9月上旬ごろまでには、町内の菓子メーカー・ロマンス製菓と協力し、クマヤキの形をかたどったリンゴ味のグミ(1袋50グラム入り)を発売する。価格などは今後検討する。
このほか9月に、クマヤキ形のクッキーも売り出す予定。既にクマヤキサブレもあるが、大きさを少し小ぶりにして差別化を図る。また、美幌町のマルワ製麺と協力し、津別産カボチャやアスパラなどを使ったうどんの乾麺も発売する。
8月8日は残念ながら定休日だが、同公社の伊藤同(ひとし)統括部長は20年を振り返り「物産が主力となって歩んできた道の駅であり、中でもクマヤキの存在は特に大きい。これからも工夫を凝らしていきたい」と話している。(青山秀行)
(北海道新聞2023年8月5日掲載)
魅惑のぽってりボディ 北海道・道の駅あいおいスイーツ「元祖クマヤキ」〈山﨑編集長☆発〉