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2023.08.27

From北海道新聞

〈マチのこだわり味自慢〉元祖生そうめん めんめん。=岩見沢市*生麺の弾力 小麦の風味

北海道新聞記事
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一番人気の「とりつけめん」。ユズの香りと鶏のうま味を感じるつけ汁が生そうめんと相性抜群だ
一番人気の「とりつけめん」。ユズの香りと鶏のうま味を感じるつけ汁が生そうめんと相性抜群だ

 生そうめんの専門店「めんめん。」は、生麺ならではの弾力と、豊かな小麦の風味が味わえるとあって連日行列ができる岩見沢市内の人気店だ。店主の川口義行さん(66)は「そうめんの概念が変わる味。まずはいっぺん食べてみて」と自信を見せる。

 麺は岩見沢産の小麦をブレンド。札幌の製麺会社に特注し、店で3~4日熟成させる。一番人気は冷たい麺を熱いつけ汁で味わう「とりつけめん」(880円)。つけ汁は味が落ちないよう作り置きせず、注文の度に、しょうゆベースに鶏油やユズの皮、ネギなどを入れ作る。

 そうめん好きの川口さんが「なぜそうめんは乾麺ばかりで生麺がないのか」と思ったのが創業のきっかけ。ある製麺所に聞くと「日持ちせず商売にならないから。だが実は日本人の口に生のそうめんは合う」との回答が。「これは必ずヒットする」と、2011年に店を構えた。

「めんめん。」の店内。お昼時には市内外の客で連日満席になる
「めんめん。」の店内。お昼時には市内外の客で連日満席になる

 開店当初は客が1桁台の日も多く苦しい思いをしたが、4年目にテレビで取り上げられたのを契機に人気が上昇。口コミでも評判が広まり、今では「毎日初めて来店する客がいる」。約30席の店内がすぐ埋まり、午後2時前後には完売してしまう日が大半となった。

 麺とセットで注文できる親子丼(500円)やからあげ丼(570円)も人気で、丼もの目当ての客も少なくない。「どれだけ忙しくても味に妥協はしない。麺も丼も火入れの時間が10秒長ければ、作り直します」とこだわる。

 持ち帰り用の生そうめん(4食入り、1500円)もあり、インターネット通販を通じて全国へ発送する。「夢は全国の家庭で『今日は生そうめんにしよう』と普通に食べられる日が来ること」と語る。(岩見沢報道部 横田望)

▼所在地 岩見沢市10西18の8の1
▼電話 0126・25・8895
▼営業時間 午前11時~午後9時(麺・スープがなくなり次第終了)
▼取り寄せ 通販サイト「ヤフーショッピング」で注文できるほか、電話でも受け付ける
▼定休日 木曜日(祝日の場合は営業)
▼交通 JR岩見沢駅から車で約5分

(北海道新聞2023年8月25日掲載)

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