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2023.09.08

北海道の秋の味覚を楽しもう 「2023さっぽろオータムフェスト」開幕 9/30(土)まで大通公園を会場に

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

11丁目の「さっぽろシェフズキッチン」でこの日の宮下シェフ作のフード

 道内の秋の味覚を楽しむ「2023さっぽろオータムフェスト」が9月8日(金)、札幌大通公園で開幕しました。好天に恵まれ、午前中から大勢の市民や観光客らが北海道の味を求めて列をつくりました。「TripEat北海道」のメンバーもさっそく会場に行き、風を感じながら、おいしいものを堪能、北海道の秋を全身で楽しみました。初日の様子をお伝えします。

午前中から多くの人でにぎわっています

 札幌観光協会や北海道新聞社などでつくる実行委の主催。2008年に始まり、20、21の両年は新型コロナの影響でオンライン開催、昨年は3年ぶりに通常開催されました。16年には過去最高の237万2千人が来場した人気イベントです。今年の会場は4丁目から8丁目、10、11丁目。さあ、会場に向かいましょう。

オータムフェストの魅力 大集合 4丁目

ボリューム満点のジンギスカンの盛り合わせ

 最初に訪れたのは4丁目会場。各会場のインフォメーションの役割を担う「IN4(インフォ)スクエア」と名付けられ、ラーメンやジンギスカン、お酒に合うおつまみ、スイーツなど一通りがそろっています。においに誘われ、「ジンギスカンと生ビール 北の風」の前に行くと、鉄板で焼かれたジンギスカンを手にした人たちが。上ジンギスカン(千円)とMIXジンギスカン(1300円)の盛り合わせはボリューム満点。

「キウイモヒート」(左)と「メロンモヒート」で乾杯

 ビールや日本酒のほか、カクテルなども販売する「WELCOME SAKABAR」では、カラフルなフルーツを使ったドリンクもありました。生のフルーツを使った「キウイモヒート」と「メロンモヒート」(各750円)で乾杯です。

氷下魚とホッケのあぶり焼き
いろいろな味がある「リングスコーン」。単品でもジェラートとセットでも

 「祐一郎商店」は、新鮮な海産物の焼き物などを提供。脂ののったホッケのあぶり焼き(900円)やマヨネーズを添えた大きな氷下魚(こまい)のあぶり焼き(600円)を提供。「カラフルクリーム×RE di ROMA plus」は、ジェラートと並んで、リングスコーン(500円)が人気です。一般的な四角や丸い形でなく、ドーナツ状になっているのが特徴で、カップジェラートに刺したコラボメニューもあり、ジェラートで冷えた口をスコーンでリセットしながら食べるのも良さそうです。

ラーメン祭りやカリーキングダム、麦かおるグルメも 5丁目

札幌らーめん輝風の元祖味噌
函館朝市 地ブリショップの函館ブリ塩ラーメン

 5丁目会場は「BAKU BAKU PARK」。道産小麦を使った「麦(ばく)」グルメを提供しています。「HOKKAIDOラーメン祭り2023inさっぽろ」と名付けたエリアでは、9月14日までの第1期、15日~21日の第2期、22日~30日の第3期に各5店が出店します。「札幌らーめん輝風すすきの店」は、札幌ラーメンの王道「元祖味噌」を提供。「函館朝市 地ブリショップ」は「函館ブリ塩ラーメン」を販売していました。各店とも、1杯800円です。

カリーキングダムのカレー3種セット

 「札幌カリーキングダム2023」のエリアには、1日4店ずつ、期間中に計25店のカレー店が出店。初日は「スパイスと酒 Knot.(ナット)」「蕎麦さとやま」「西神珈竰本店」「エイトカリィ」が出店。カレーは3種セットで1600円、2種セットで1300円です。ひとつずつ食べ比べるのもよし、「あいがけ」にして各店のカレーを混ぜながら食べるのもよし。いろいろな店のカレーを混ぜて食べるなんて、普段はできない体験です。

道産野菜のグリッシーニ

 パンやスイーツのお店が日替わりで出店する「Daily Bread&sweets Market」には日替わりで3店が出店。この日出ていた「Sweets GUPPY」で、道産野菜のグリッシーニを買ってみました。岩見沢産の小麦「キタノカオリ」を使っており、プレーンのほかビーツとホウレンソウ、カボチャの4本入り。グリッシーニというと、プリッツェルのような固いものを思い浮かべますが、これはふっくらもちもち、小麦の香りと野菜の味が感じられます。

 5丁目にはほかにも、ギョウザやたこ焼き、ピザ、うどんなど小麦を使った「麦かおるグルメ」の店や、ザンギや焼き鳥などの「どさんこグルメ」の店なども並んでいます。

食と音楽を一緒に楽しむ 6丁目

殻付きの焼ウニ
ビールに合わないわけがないシャウエッセン

 野外ステージのある6丁目会場は、「食と音楽 奏デリシャス!」として、食とともにジャズのライブも楽しめます。「島の人」では、利尻島と礼文島の食材を使ったフードを提供。ウニを殻ごと焼いた焼ウニやウニを乗せた殻付きの焼ホタテなど、ぜいたくな海の幸が人気でした。

 「F-PARK×シャウエッセンバル」では、ビールのお供にぴったりな日本ハムのソーセージやハムを販売。ビール片手にシャウエッセン北海道プレミアム(500円)や北海道プレミアム生ハム・ロースハム盛り合わせ(500円)などをピックアップする人がいました。

道産のお酒とつまみが勢ぞろい 7丁目

カニ甲羅盛りと道産ホタテの貝柱のバター焼

 「大通公園7丁目BAR」は、道産のワインや日本酒、クラフトビール、スピリッツなどと、お酒に合うフードが勢ぞろい。ワインやシードルは道内各地のワイナリーが出品し、数量限定のワインも日替わりで登場します。クラフトビールは各地のブルワリーのびんがずらりと並びます。

 「蔵」では、甲羅に盛ったカニグラタンや大きなあんかけカニしゅうまいなど、お酒に合うフードを販売。カニ甲羅盛(1500円)はカニ味噌で和えた身がびっしり詰まっており、その上にカニの足が2本のぜいたく盛り。甲羅の底の方のカニ味噌はちょっと焦げていて香ばしく、日本酒はもちろん、ワインやビールにも合います。道産ホタテの貝柱のバター焼き(800円)はごろんと大きなホタテ貝柱と一緒にトウモロコシとアスパラを炒めてあり、甘じょっぱく香ばしいしょうゆの香りでお酒が進みます。

めむろワイナリーの「ロゼ たのしむ2021」
さっぽろ藤野ワイナリーの「ファイヤープレイス2020」

 さわやかな酸味があり、海産物とも合う、めむろワイナリーの「ロゼ たのしむ2021」と、混醸ですが山ブドウの味がしっかり感じられる、さっぽろ藤野ワイナリーの「ファイヤープレイス2020」に合わせてみました。

バインミーポークレモングラスには、びんのクラフトビールを合わせました

 初出店のベトナム料理のお店がありました。「Banh mi Saigon Fresh」。フランスパンに具材をはさんだバインミーのポークレモングラス(800円)をクラフトビールと合わせてみます。パクチーの香りとスパイシーに味付けされた豚肉、ダイコンやニンジンなどたっぷりの野菜がぴったり。結構辛く、スパイスの香りもしっかりしますが、パンのおいしさもちゃんと感じられます。舌に残ったヒリヒリ感をビールで流します。

屋台で道産のお酒とつまみをペアリング オータムフェスト7丁目会場の「酒×肴屋台」

道内の市町村の名産品を堪能 8丁目

寿都町のツブの炭火焼き
炭火で焼かれる中標津町の「想いの茸」

 8丁目会場には、道内の市町村の名産品がそろう「さっぽろ大通 ほっかいどう市場」です。オータムフェストの期間中、通しで出るところもありますが、12日までの第1期、15日~19日の第2期、22日~26日の第3期、28日~30日の第4期で出店者が入れ替わります。初日は30店以上が出ていました。肉あり、魚あり、野菜あり、フルーツありで目移りします。

 寿都町のブースでは、ツブの炭火焼き(500円)やタコの唐揚げ(500円)、ホッケフライ(700円)など、日本海の新鮮な海産物を販売。バターの香りに誘われて中標津町のブースに行くと、子どもの手のひらほどの大きなシイタケが炭火焼きされていました。「想いの茸(おもいのたけ)」と名付けた菌床シイタケで、バターしょうゆ焼きや山わさびしょうゆ焼き(各500円)やチーズをたっぷりのせたチーズ焼き(600円)などがありました。

ウニたっぷりの奥尻町の「焼きうにめし」
ずらりと並ぶ紋別市のカニの甲羅焼き

 奥尻町のブースで、ぜいたくなご飯を発見。「焼きうにめし」(1500円)です。おにぎりの上に、これでもかとうにが山盛りになっています。紋別市のブースでは、炭火の上に、カニの甲羅焼き(1200円)がずらりと並び、次々と焼かれていました。容器にはベニズワイの殻を使っていますが、中身は本ズワイガニです。

牛、豚、鶏、羊…。いろいろなお肉を味わう 10丁目

「お肉じゅっ丁目」の入り口ゲート
豪華な「肉・肉・肉まみれ ステーキ丼」(左)と「中落ちカルビ丼」

 10丁目会場は「産地とあなたをつなぐお肉じゅっ丁目」と題し、お肉料理の店がずらりと並びます。「Steak House es」の前で、何やら豪華なお肉のプレートを持った人がいました。豊西牛のランプステーキとカルビ串、帯広牛の焼きしゃぶがのった「肉・肉・肉まみれ ステーキ丼」(1900円)です。赤身とジューシーな肉を一度に味わえる豪華な一品です。もう一方は、「焼き肉みなほっ」の「中落ちカルビ丼」(800円)。木古内町で育てられたブランド牛「しんきん牛」を使っています。

 会場には、ファーマーズマーケットが出店し、ジャガイモやタマネギ、カボチャ、バターナッツなど札幌や石狩で育ったとれたて野菜が売られているほか、それらの野菜とお肉のオリジナルメニューを販売する「2910831(にくじゅっやさい)」も併設されています

 また、10丁目会場では飲食スペースにニトリのアウトドア用のいすやテーブルが置かれており、ゆったりと過ごせそうです。

シェフが交代で腕を振るう 11丁目

「北海道秋の恵み盛り合わせ」(左)とエゾシカ肉のフェットチーネ

 11丁目会場は「PRECIOUS TABLE(プレシャステーブル)」をテーマに、有名店のシェフが日替わりで腕を振るう「さっぽろシェフズキッチン」がメーン。期間中、14人が交代で、普段は味わえないオータムフェスト向けのメニューを提供します。

 初日はイタリアンの「オステリア エスト エスト エスト」の宮下シェフ。「北海道秋の恵み盛り合わせ」(1600円)と「十勝産蝦夷鹿肉ととかちマッシュのラグーソース 留萌小麦ルルロッソのフェットチーネ」(800円)をオーダー。使い捨てのお皿ではなく、陶器に盛られて提供されます。

 盛り合わせの「余市北島ワインポークいろいろ部位のクロケッタ 大空町女満別産北ロッソのトマト煮」は、数センチ大の豚肉がごろごろと入っており、食べ応えのある一品。赤インゲン豆がたくさん入ったトマトソースはスパイシーで、クロケッタの豚肉を引き立てます。「湧別産ホタテと北海道産キノコのグラタン」はホタテの殻に一口大のホタテの貝柱、シメジなどが盛られ、ベシャメルソースがとてもなめらかでクリーミー。「手稲山口松森農園南瓜のパンナコッタ」は、カボチャの自然な甘さが優しい気持ちにさせてくれます。

 フェットチーネには、シカ肉がこれでもか!というほど入っています。繊維がほろほろほぐれ、めんによく絡みます。とかちマッシュは香りがしっかりしていて、アクセントではなく主役級。フェットチーネは弾力があり、ソースとマッチしています。

 シェフズキッチンには、ワインもたくさん置いてありました。その中から、山田堂「ナイアガラスパークリングヌーヴォー2022」とランセッカ「早花咲月2021」、ドメーヌ・モンのシードル「モンシー2021」と余市産の3種類を、同行した4人がそれぞれ1杯ずつ、いただきました。

プリッツェルとソーセージのニュンベルガー。ビールにぴったり

 札幌市の姉妹都市、ドイツ・ミュンヘンのブース「ミュンヘングルメガーデン」もあります。アップルワインやドイツビール、ソーセージやプリッツェルなどドイツの本場の味を楽しめます。ドイツビールの「カーメリテン」のピルスとクロスターゴールド(各1100円)に、ソーセージの「ニュンベルガー」とザワークラウトの盛り合わせ(750円)、プレッツェル(600円)を合わせてみましょう。カーメリテンは10センチほどの小ぶりなソーセージ。からしを付けるとビールに良く合います。ザワークラウトは丸みを帯びた酸味がおいしい。プリッツェルは発酵バターを使っているそうで、バターの香りが強く、塩気もあるのでビールが進みます。

 2023さっぽろオータムフェストは9月30日(土)までの午前10時から午後8時半まで(ラストオーダー午後8時)。

「さっぽろオータムフェスト」でホタテを食べよう! 殻焼き、串かつ、ラーメン… おいしく、楽しく、消費拡大に貢献
北海道産食材とワインを楽しむ「2023ピコレ秋のワインフェアー」開幕 10/1まで、さっぽろテレビ塔下で

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

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