【本別】8月末に地域おこし協力隊員を卒業した村上真奈美さん(36)が、町の中心部にカフェ「喫茶ゆゆひ」(北2)を開業した。マチに定着し起業した協力隊員の第1号とあって、多くの町民が新たな船出を祝福。店内は連日にぎわいをみせている。
開業初日の8日。村上さんの地元の友人3人がテーブルを囲み「友達の夢がかなった瞬間に立ち会えて幸せ」と笑顔で話しながら料理を味わっていた。
カフェは、住居兼店舗だった建物の2階を改装。床面積106平方メートルで全19席。村上さんはソウルのカフェで働いた経験があり、韓国語で「のんびりと」を意味する店名に決め、広さを生かした落ち着きのある空間に仕上げた。午前7時から午後7時までの通し営業で、親族や友人3人がスタッフとしてサポートする。
主力メニューとして町産くり豆のチーズケーキやブルーベリーマフィンなどを日替わりで提供する。十数種のドリンクのほか、本別産の野菜を使った日替わりのモーニングやランチプレートもある。
村上さんはオープンまでの約半年、協力隊員として足寄の高台にあるコヤラボ陵雲荘で週末限定のカフェを開いて腕を磨いた。「陵雲荘をはじめ、多くの方々のサポートがあって夢を実現できた」と感謝し「愛される店をつくりお世話になった方々へ恩返ししていきたい」と飛躍を誓う。(大井一平)
(北海道新聞2023年9月16日掲載)
自慢の味引っ提げ本別移住*十勝愛いっぱいのケバブ*樽美さん*道内各地で移動販売*ファン笑顔「ボリューム満点」