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2023.09.28

秋到来…紅葉の名所・札幌定山渓の今年の見ごろは? ゴンドラ運行中の札幌国際スキー場に一足早く行ってみた

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

鮮やかに色づく例年の札幌国際スキー場の紅葉。今年はどんな風景になるでしょう

 猛暑が続いた夏も終わり、急速に秋の気配が深まっている道内。紅葉の名所、札幌市南区定山渓の札幌国際スキー場では、「秋祭り」が開かれており、紅葉を眺めるゴンドラの運行が始まりました。暑さが長引いたため、木々はまだ青々としていますが、気温の低下によってこれから少しずつ色づいていきそうです。一足早く、山の様子を確かめに行ってみました。

紅葉は日中と夜間の気温の差がかぎ

9月24日現在の札幌国際スキー場
色づきはまだですが、「紅葉ゴンドラ」が運行を始めています

 秋祭りは9月23日(土)から始まり、10月15日(日)まで毎日、紅葉ゴンドラが運行するほか、土曜、日曜、祝日にはキッチンカーやグルメ屋台が登場します。9月24日(日)に行ってみたところ、まだ色づいている木はほとんどなく、夏山の状態。それでも天気が良かったので、ゴンドラで山頂に上がってみました。

 スキー場を運営する札幌リゾート開発の松永健太さんは「例年より2~3週間、紅葉が遅れています。紅葉は日中と夜間の気温差で生じます。最近ようやく、夕方に一桁の気温になるようになり、やっと紅葉が始まりそうです」と話します。気温が下がる日が続くと、加速度的に紅葉が進むといい、「紅葉ゴンドラの運行期間中、後半には見られるといいなと思っています」と期待しています。

山頂からは小樽の街並みと港を一望

山頂からのぞむ小樽中心部

 山頂までは約15分です。この日の札幌市の最高気温は22.4度でしたが、山頂の気温は11.2度。日差しは温かいのですが、日陰に入ると肌寒いくらいです。ゴンドラを下りて正面のカフェの裏手に、小樽市内が見えるビューポイントがあります。そこから眺めてみると、小樽の市街地と海が見えました。でも、草や木で隠れてちょっと見えにくい。ゴンドラ降り場から50メートルほど下ったリフト降り場に展望台があるという看板があったので、そちらに移動します。

リフト降り場からの展望。小樽の港と中心部が見えます

 今度はよく見えます。紅葉するとオレンジや赤の木々と、青い海と空とのコントラストが映えそうです。このリフト降り場には屋根があって、日陰になっています。四方を撮影して数分いると寒くなってきました。さらに5分ほど下ったところにも、ビューポイントがあるそうです。看板には「行きは『ヨイヨイ』、帰りは『コワイ』」と書いてあり、眺めるとかなりの急勾配で、ちょっと帰り道を心配しましたが、せっかくなので行ってみます。

リフト降り場からさらに下った展望台からの風景

 5分ほど歩いて、はい、これがその写真。ちゃんと「札幌国際スキー場」の標識がありました。帰り道は「コワイ」ほどではありませんでしたが、ゴンドラの乗降場所を見上げながら、ぐいぐい登ります。

写真中心部の木がわずかに黄色みがかっています

 下りのゴンドラから、本当にちょっとだけ色づいている木を発見。でも、まだこの程度です。ただ、ゴンドラの窓から入ってくる風は、秋の気配。天気が良ければ、空中散歩を楽しんで、山頂からの景色を眺めるのも気持ちがいいです。山頂のカフェ「SKS INTERNATIONAL Cafe」はオーガニックコーヒーにこだわりがあり、旭川市江丹別の伊勢ファームのグラスフェットミルクを使ったソフトクリームも人気だそうで、ここで一息入れるのもいいですね。

豚のダイナミック焼きやキッチンカーも

豪快に煙を上げて焼かれる豚ロース肉

 ゴンドラを下りると、何やらおいしそうな匂いが。国際スキー場の秋祭り名物の「ダイナミック焼き」を販売しています。1本3~4キロの道産豚ロースをまるごと、1.5~2時間かけて炭火で焼き上げます。

豚ロースを焼き上げた「ダイナミック焼き」
売店では軽食を販売しています

 1皿6~7枚入りで、400円。味は付いていないので、自分で塩コショウか、たれをかけて食べます。炭火で焼かれるうち、余分な脂が落ちて、あっさり仕上がっています。中までじんわり火を通すからか、柔らかく、しっとりしています。シンプルに塩コショウで、肉の味をしっかり味わうのがお勧めです。

芝生の上に設置されたテーブルやいす。秋の日差しの下、ランチも楽しめます

 芝生にはテーブルやいすが用意され、フライドポテトやフランクフルト、じゃがバターなども販売されています。10月に入ると、週末や祝日にはたこ焼きやクレープ、焼きそばなどのキッチンカーや屋台が出店するほか、ジャガイモ詰め放題(200円)などのイベントもあります。

射的と輪投げも用意
遊具は無料で貸し出しています

 また、射的や輪投げ(1回100円)のコーナーも開設。フラフープや竹馬、ボールなどの遊具も無料で貸し出しており、家族で来て、のんびり過ごすことができます。

 紅葉ゴンドラは往復で大人1200円、小学生600円、65歳以上1080円。ゴンドラ乗り場横のレストラン「ラビット」のカレーやそば、うどんとゴンドラ乗車のパック券(1600円)もあります。運行時間は午前9時30分から午後3時30分までです。

 札幌国際スキー場のホームページには、紅葉の状況を伝えるライブカメラや山頂の気温、キッチンカーの出店状況などが掲載されています。

きれいに色づく例年の札幌国際スキー場。今年はいつごろ…

 また、10月1日(日)から29日(日)までの毎日、定山渓温泉と豊平峡ダムを結ぶ「豊平峡ダムライナー」の運行も始まります。定山渓観光案内所から豊平峡ダム駐車場をバスが1日4往復し、駐車場からダム管理事務所の近くまではハイブリッド電気バスが運行します。バスは往復で1人600円(大人・子ども共通)、ハイブリッド電気バスは往復で大人700円、子ども350円。詳細は豊平峡電気バスのホームページで確認できます。

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小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

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