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2023.10.13

紅葉はもうピーク! 札幌の名所・定山渓を再訪〈10/12〉~山頂は真っ盛り、温泉街もまもなく見ごろ

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

札幌国際スキー場中腹の紅葉
札幌国際スキー場中腹の紅葉

 札幌市中心部の街路樹のナナカマドも色づいてきました。札幌の紅葉スポット・定山渓では、急速に木々が色づき、まもなく見ごろを迎えます。定山渓周辺の紅葉の観賞スポットを巡るバス「紅葉かっぱバス」に12日(木)に乗車してみると、シラカバやハンノキ、ミズナラなどが、まだ「鮮やか」とまではいかないものの、黄色やオレンジ色になっていました。札幌国際スキー場の山頂はピークを迎え、今週末の15日(日)まで、「紅葉ゴンドラ」が運行しています。

紅葉ピークの札幌国際スキー場 ゴンドラは10月15日まで

10月12日現在の札幌国際スキー場のふもとの様子
10月12日現在の札幌国際スキー場のふもとの様子
9月24日の札幌国際スキー場のふもとの様子
9月24日の同じ場所

 札幌国際スキー場のふもと、ゴンドラ乗り場周辺から山頂方向を眺めると、少し色づいているかな、という感じです。それでも、紅葉ゴンドラの運行を始めたころ、9月24日の写真と比べると、だいぶ秋めいてきています。スキー場を運営する札幌リゾート開発の日戸雄介さんは「紅葉の度合いでいうと、ふもとは7分、山頂はもうピークです」と話します。

ゴンドラに乗って数分の紅葉。右側に見える白い建物がゴンドラ乗り場
ゴンドラに乗って数分の紅葉。右側に見える白い建物がゴンドラ乗り場

 「ふもとと山頂でそんなに違うのかな」と思いながら、ゴンドラに乗り込みます。ゴンドラが進んで高度が上がると、確かに徐々に景色が変わってきました。2~3分登っただけで、ずいぶんカラフルになってきます。下の方に小さく見える白い建物がゴンドラ乗り場です。

かなり色づいている中腹辺り
中腹辺りに来ると、かなり色づいています

 これは中腹辺り。

色鮮やかな山頂近く
山頂近くになると、色も鮮やか
秋色になった遠くの山々を臨む
遠くの山も秋色に

 そろそろ山頂が近くなってきました。約15分で山頂に到着です。山頂の気温は8度ほど。ゴンドラの乗降場から外に出ると、空気がひんやりしています。薄いコートを羽織っていますが、歩かずに立っていると肌寒いくらいです。

10月12日現在のリフト降り場からの風景
10月12日現在のリフト降り場からの風景
9月24日のリフト降り場からの風景
9月24日の同じ場所

 9月24日にも行ったリフト降り場に行ってみます。時折雲がかかりますが、今日も小樽の街並みがよく見えました。前回の写真と比べると、紅葉の進み具合がよく分かります。

10月12日現在のビューポイントからの眺め
9月24日の同じ場所

 5分ほど下ったところのビューポイントにも行ってみました。前回は青々としていた森が、暖色に変わっていました。歩いていると、コートに雪虫がくっつきます。確実に冬が近づいています。

赤、黄色、オレンジ色に染まった木々をゴンドラから望む
ゴンドラからの風景。赤、黄色、オレンジ色に染まっています

 帰りもゴンドラの中から写真を撮りながら、紅葉を楽しみました。「紅葉ゴンドラ」は10月15日(日)までの午前9時30分から午後3時30分まで運行します。料金は大人1200円、小学生600円、65歳以上1080円。14、15の両日は、ふもとに道産豚ロースのかたまりを炭火で焼き上げてスライスした「ダイナミック焼き」などを販売する屋台、たこ焼きやクレープなどのキッチンカーも出店します。

秋到来…紅葉の名所・札幌定山渓の今年の見ごろは? ゴンドラ運行中の札幌国際スキー場に一足早く行ってみた

「紅葉かっぱバス」で温泉街と周辺の紅葉スポット巡り

定山渓の紅葉スポットを巡る「紅葉かっぱバス」
定山渓の紅葉スポットを巡る「紅葉かっぱバス」

 定山渓温泉街や周辺の紅葉の状況を見ようと、定山渓観光協会前発着の「紅葉かっぱバス」にも乗ってみました。定山渓温泉街の紅葉スポット、黄金湯温泉や八剣山をボランティアガイドの案内付きで巡る、約1時間のコースです。

定山渓の紅葉スポットのひとつ「時雨橋」からの眺め
定山渓の紅葉スポットのひとつ「時雨橋」からの眺め

 温泉街を抜け、最初の紅葉スポット、白井川にかかる「時雨橋」を渡ります。白井川はこの橋のすぐ下流で、小樽内川と合流します。橋の上では、バスがスピードを落としてゆっくり進んでくれます。定山渓は寒暖の差が大きい渓谷の岩肌と、豊かに流れる川があるため、美しい紅葉が見られるといわれています。時雨橋はその渓谷と紅葉のコントラストが鮮やかにみられる場所ですが、黄色や赤の点がぽつぽつと見える程度です。

「錦橋」から眺める「舞鶴の瀞」
「錦橋」から眺める「舞鶴の瀞」

 数分で、次の紅葉スポット「錦橋」にさしかかります。豊平川にかかる錦橋の近くにある深い淵は「舞鶴の瀞(とろ)」と呼ばれ、両側から張り出す木々の紅葉が水面に映ってとてもきれいな場所だそう。往時には、芸者さんと一緒に舟に乗り、紅葉を愛でる船遊びもあったそうです。でも、まだちょっとピークには届かない感じです。

アイヌ民族の暮らしや歴史を学ぶことのできる「アイヌ文化交流センター ピリカコタン」
アイヌ民族の暮らしや歴史を学ぶことのできる「アイヌ文化交流センター ピリカコタン」

 国道230号に出て、小金湯温泉を目指します。小金湯温泉にある「アイヌ文化交流センター ピリカコタン」に立ち寄ります。停車時間は15分ほど。アイヌ民族の伝統衣装や生活用品、民具など約300点が展示され、一部は手で触れることもできます。時間が限られているので、駆け足で見学します。

チセと黄色く色づいたクリの木
チセと黄色く色づいたクリの木

 外にはチセもあり、クリの木が黄色く色づいていました。校外見学の小学生や町内会のツアーなども訪れており、大にぎわいでした。

八剣山のふもとにある八剣山ワイナリー
八剣山のふもとにある八剣山ワイナリー
八剣山と八剣山ワイナリーのヴィンヤード
八剣山と八剣山ワイナリーのヴィンヤード

 次に、八剣山ワイナリーに立ち寄ります。山頂にゴツゴツとした岩を抱いた八剣山のふもとには、八剣山ワイナリーのヴィンヤードのほか、リンゴやサクランボなどの果樹園もあります。

八剣山ワイナリーに併設されたショップに陳列されたワイン
ワイナリーに併設されたショップに陳列されたワイン
地域の農家の野菜や加工品を販売している八剣山あおぞら市
八剣山あおぞら市では、地域の農家の野菜や加工品を販売しています

 ワイナリーにはレストランとショップも併設されており、レストランでは地域の農家が育てた野菜や卵、豚肉などを使った料理を提供しています。また、ワイナリーの駐車場前では、地域の農家が育てた野菜や果物、ジャムや三升漬けなどの加工品を販売する「八剣山あおぞら市」も開かれています。停車時間は10分ほどと短かったのですが、おいしそうだったナシと手作りの梅干しを購入しました。

 この後、定山渓観光協会に戻ります。バスに乗っている間も、ボランティアガイドが定山渓の歴史や見どころ、アイヌ語などについて解説してくれて、退屈しません。この日のガイドは、初めての乗車という渋谷もなみさんでしたが、ラジオへの出演経験があるというだけあって、プロのガイド並みの流ちょうさでした。

 「紅葉かっぱバス」は10月21日までの午前9時15分、午前11時15分、午後1時15分、午後3時15分の1日4便。定員は先着45人で、大人、子どもともに1座席600円です。

定山渓大橋から眺める上流側
定山渓大橋から眺める上流側
黄色く色づいた下流側
下流の方は黄色く色づいています

 バスを降りた後、せっかく来たので定山渓温泉街の紅葉スポットに歩いて行ってみました。定山渓大橋です。上流はまだ緑の方が多く、やや色づいてきている程度です。下流側のほうが、黄色が強くなっていました。

温泉街のあちこちに置かれているかっぱの像
温泉街にはかっぱがあちこちに
水辺にも置かれているかっぱの像
水辺にもかっぱ

 温泉街のあちこちにたたずむかっぱの像の写真を撮る「かっぱ狩り」をしながら、ぶらぶら歩いて「二見吊橋」に向かいます。温泉街を散策していると、聞こえるのは外国語ばかり。インバウンドの客足の回復を実感します。

気温が下がると、一気に紅葉が進む「二見吊橋」周辺
「二見吊橋」周辺はもう一息。気温が下がると、一気に紅葉が進みます

 この赤い吊り橋が紅葉とマッチして、幻想的な風景になるのですが、木々はまだ黄緑色です。まだ少し、早いようです。ただ、気温が下がると一気に紅葉が進むので、そう遅くないうちに見ごろになりそうです。

 定山渓観光協会は、定山渓の紅葉の進み具合の数字と写真を、ホームページで公開しています。

紅葉の広がり 徐々に札幌市内にも 名所・中島公園 まもなく見ごろ
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小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

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