TripEat北海道が11月1日から実施している、小樽の繁華街・花園のお店を巡る「小樽花園宵街めぐりスタンプラリー」。冬の港町の雰囲気を味わいたくなり、さっそく行ってみました。小路の入り組んだ花園エリアをそぞろ歩きながら、お酒やグルメを楽しみました。
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ここでもスタンプを入手できます ナイトインフォメーション
札幌市中心部にある北海道新聞の本社ビルを午後5時半すぎに出て、近くのバス停から中央バスの「高速おたる号」に乗り込みます。高速を使い、約1時間で小樽に到着です。まず、観光客に夜の飲食店や観光スポットを紹介してくれるサンモール一番街の「小樽観光協会ナイトインフォメーション」を目指します。ナイトインフォメーションは今年5月に開設され、午後5時から10時まで、ナイトコンシェルジュが常駐し、飲食店の案内など、小樽の夜の楽しみ方を提案してくれます。TripEat北海道で紹介しているお店以外に、ここも宵街めぐりスタンプラリーのポイントになっています。
熱々おでんを冷たいビールで 和食処 晄進
この日は、未明から雪が降る予報が出ています。こんな日は、温かいものが食べたくなりますね。おでんを狙って、「和食処 晄進(こうしん)」に向かいます。晄進は花園エリアの中心部のJRの高架沿いにあります。
カウンターに6席、小上がりに4人用のテーブル2つ。お酒はビールやサワー、焼酎のほか、道内外の日本酒を数多くそろえています。さらに、ニッカウヰスキー余市蒸留所限定のウイスキーなど、ニッカウヰスキーだけで10数種類あります。
寒いと言いながら、やっぱり最初はビールで。サッポロクラシックです。お通しはつきこんにゃくの子和え。タラの季節になったんだと実感します。あまじょっぱい子和えでビールが進みます。
カウンターの中には、4つに仕切られたおでん鍋が見えます。大根やふき、たけのこ、がんもと、地元のかまぼこ店「かま栄」の「けんちん」をお願いします。じゃがいもやしらたき、がんもなどが180円、たまごやもちきんちゃく、つみれなどが250円と、お手頃価格です。大根ははしがすっと通り、中まで味がしみしみ。たけのこやふきも火の通りが絶妙で、筋ばったところがなく、山の味が楽しめます。かま栄のけんちんは、魚のすり身に大豆やキクラゲが練り込まれており、なめらかな舌触り。おでんのだしが魚の優しい味を引き立てます。今回は頼みませんでしたが、おでんだねの「だんご」も、地元の老舗・大八栗原蒲鉾店のものだそうです。
メニューはおでんのほか、だし巻き玉子や手羽先焼きなどの一品料理、お刺身、焼き物、揚げ物など広く和食全般がそろい、仕入れによって日替わりのメニューもあります。今回は飲み歩きが目的なので、次回のお楽しみにして、店を後にします。
「大人な時間」を過ごしたい~小樽花園宵街めぐり~④しっとりと楽しむお店4選
ステンドグラスや絵画に囲まれ創作料理 食酒堂×ギャラリー 想天坊
暗い路地の向こうに、大きな窓から明るい色の光がもれています。「食酒堂×ギャラリー 想天坊(そうてんぼう)」。団子で有名な小樽新倉屋花園本店の裏の小路沿いにあります。
引き戸を開けるとすぐ右手に、ステンドグラスのライトが並ぶギャラリーのような小部屋があります。外から見えていたのは、この光だったのですね。店内には、ピカソやミロなどのシルクスクリーンがさりげなく飾られており、「ギャラリー」と名乗るのもうなずけます。
フードメニューは日替わりで、黒板から。創作料理が中心で、和と洋の要素を取り入れたものも多くあります。20種類以上もあり、迷います。とりあえず、ビールで乾杯。
「アボカドとササミのわさびマヨネーズ和え」は、名前の通りのお料理。ゆでて細かく割いたささみがたっぷり入っており、わさびがいいアクセントになっています。塩こんぶの塩気でお酒も進みます。
「生ハムとトマトのブルスケッタ」は、スライスしたバゲットの上にプチトマトと生ハムがのせられ、たっぷりのトマトソースをかけた「ダブルトマト」。トマトソースのニンニクの香りと、生ハムの塩気、トマトソースの上にさらっとかけたバジルソースがよく合います。ビールにもぴったりですが、ワインでも良さそうです。
メニューは日替わりで、夏の暑い時期はさっぱりしたものを、これからの季節は味がしっかりしたものなど、季節に合わせて味付けやラインナップを変えているそうです。ただ、人気の「真ダラすり身とタコの真上揚げ」や「ホタテと長芋のバジルソース炒め」など、事実上、定番化しているものも多いそう。お通しはなく、「ジャーマンポテト」や「豚バラキムチ」など、1~2人用の少量メニューもあり、1人でふらりと立ち寄れそうな雰囲気もうれしいところです。
昭和レトロの雰囲気とおいしい肴 北海道料理 かすべ
せっかく小樽に来たので、小樽ゆかりの昭和の大スター石原裕次郎さんも通ったという「北海道料理かすべ」をのぞいてみましょう。路地の突き当たりにある黄色の光を放つ看板が目印です。引き戸を開けると左手に、店名の書かれた縄のれんがあります。中に入ると、床は土間。浮き玉を模した照明に照らされた店内には、そり「トロイカ」やまきストーブ、漁船の模型などが置かれています。左手の小上がりには昭和のはじめに家族が囲んだちゃぶ台のような丸テーブルが配されており、レトロな雰囲気が漂います。店の奥には、裕次郎さんゆかりの品々を集めたミニ博物館のようなスペースもありました。
ここは日本酒、しかも燗でしょう。鶏と野菜のスープで野菜やエビ、卵を入れた一番人気の看板メニュー「トロイカ鍋」も気になりますが、さすがに3軒目。ちょっとつまめる燗酒に合うものをとお願いしたら、お刺身の盛り合わせと店名にもなっているかすべの煮こごりを出してくれました。
お刺身は、その日の仕入れで内容は変わりますが、この日は、ホタテとハッカク、とろニシン、ヒラメ、ツブ、ソイ、とろニシンを数切れずつ入れてくれました。ハッカクは怖そうな見た目とは裏腹に、さっぱりと上品な味。ヒラメは身が柔らかく、反対にソイはコリコリとした食感です。下に昆布が敷かれたホタテは小さめながらうまみたっぷり。とろニシンは名前の通り、脂がのっています。2切れ付けてくれた卵焼きもうれしいですね。ホタテ以外は小樽かその近郊産です。
かすべの煮こごりは、ぷるんぷるんの煮こごりがたっぷり。浜町らしい、あまじょっぱい味付けで、熱燗にして良かったとしみじみ感じます。かすべの身のおいしさと軟骨のコリコリ感、何よりコラーゲンたっぷりの煮こごりでお酒が進みます。
この空間がたまらない~小樽花園宵街めぐり~②居心地の良いお店6選
海をイメージ 青色ライトアップで幻想的に 小樽運河
午後9時55分小樽駅前発の「高速おたる号」の最終便で帰る予定でしたが、長居してしまい、間に合いません。午後11時すぎのJRの最終便に切り替えます。せっかくなので、この期間限定でライトアップしている小樽運河に立ち寄りましょう。
今年は運河竣工100周年。「小樽ゆき物語」と題し、浅草橋から中央橋までの間を、海をイメージした青色のLED電球約1万個が彩ります。ライトアップは11月1日から始まり、来年1月31日(水)までの日没から午後10時半までです。
併せて、JR余市駅前周辺では「琥珀色の夢」と銘打ったライトアップを実施しており、こちらは2月18日(日)の午後4時から10時までです。
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小樽花園宵街めぐりは12月31日(日)まで。TripEat北海道の公式LINEで「友だち登録」をして、各店を巡ってスタンプを集めます。スタンプ1つで小樽市中心部ホテルの宿泊ギフト券1万円分か駅なかマート「タルシェ」のギフト券5000円分、スタンプ3つで小樽市中心部ホテルの宿泊ギフト券2万円分が当たる抽選に応募できます。
「小樽花園宵街めぐり」スタンプラリーは2023年12月31日で終了いたしました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
「小樽花園宵街めぐりスタンプラリー」11/1スタート~TripEat公式LINE~スタンプ集めて応募、抽選で素敵な賞品が当たる!