北海道 食と観光のWEBメディア

Language

Language

北海道観光情報サイトトリップイート北海道

テーマから探す

キーワードから探す

2023.12.14

AOAO SAPPORO(アオアオサッポロ)でクラゲ「カラージェリーフィッシュ」の赤ちゃん展示 来年1月15日(月)まで

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

アオアオで展示が始まった「カラージェリーフィッシュ」の「稚クラゲ」
アオアオで展示が始まった「カラージェリーフィッシュ」の「稚クラゲ」

 今年7月に札幌市中心部にオープンした「moyuk SAPPORO(モユクサッポロ)」内の都市型水族館「AOAO SAPPORO(アオアオサッポロ)」で、青や赤、白などさまざまな体色が特徴のクラゲ「カラージェリーフィッシュ」が繁殖し、その赤ちゃん「稚クラゲ」の展示が始まりました。水族館での生育や繁殖の事例が少ないこともあり、なぜ多彩な体色があるのかや生態の詳細などは分かっておらず、アオアオで生育の過程を観察、展示することで、解明につながればと期待が高まっています。展示は来年1月15日(月)までです。

カラージェリーフィッシュの「稚クラゲ」が育つまで

アオアオのロゴ
施設で生まれ育った生物を初めて公開したアオアオ

 アオアオで生まれ、育った生物の展示は、これが初めてです。アオアオでは、6階「プランクトンルーム」で現在、カラージュエリーフィッシュとミズクラゲ、インドネシアシーネットルの3種類のクラゲを展示しています。カラージュエリーフィッシュはこのエリアの真ん中の3つの水槽で展示しており、そのうち1つに稚クラゲを入れています。

赤や青、緑がかっているものなど、さまざまな体色のカラージェリーフィッシュ
赤や青、緑がかっているものなど、さまざまな体色のカラージェリーフィッシュ

 クラゲ担当のスタッフが今年8月、カラージェリーフィッシュの展示水槽内に2~3ミリのエフィラ(幼生)がいるのを発見。成体と分けてえさのプランクトン「アルテミア」を与えて育成したところ、かさの部分が1~3センチほどにまで成長したため、展示することになりました。

 成体はコロンとした丸いかさと、鮮やかな赤や青、緑、赤紫など個体によってさまざまな体色を持つのが特徴。稚クラゲは形は成体と同じですが、体色は透明で色は付いていません。これからさらに育てて観察することで、いつごろ色が付くのかなど、生態の一端が解明されるかもしれません。

 通常、クラゲは専門業者から成体を仕入れ、約半年ほどで寿命を迎えるため、購入して入れ替えているそうです。クラゲの飼育担当のスタッフ後藤雪奈さんは「増殖の方法が分かれば、アオアオで生まれ育ったカラージェリーフィッシュを常時展示することができるようになるかもしれません」と話します。

「お絵かき獣医さん」の角川さんが4コマまんがに

「カラージェリーの成長」4コマ漫画の1,2コマ
受精卵が細胞分裂を繰り返し、イソギンチャクのような「ポリプ」が水中の岩などの表面に付着します。ポリプの「節」のような部分から1つずつはがれたものが「エフィラ」です。
「カラージェリーの成長」4コマ漫画の3,4コマ
成長すると「稚クラゲ」になります。もっと大きくなると成体です
「AОAОで生まれたカラージェリー」4コマ漫画の1,2コマ
スタッフがエフィラを発見、成体と水槽を分けました
「AОAОで生まれたカラージェリー」4コマ漫画の3,4コマ
プランクトンを与えて育てました

 「お絵かき獣医さん」として知られる、小樽市のおたる水族館とアオアオの獣医師の角川(つのかわ)雅俊さんがカラージェリーフィッシュの成長の様子と、アオアオでジェリーフィッシュのエフィラが発見され、展示されるまでを4コマまんがにしてくれました。

ほかの種類のクラゲも幻想的に

ミズクラゲの成長過程を観察できる展示コーナー
ミズクラゲの成長過程を観察できる展示コーナー
ミズクラゲのエフィラが入った水槽(左)
ミズクラゲのエフィラが入った水槽(左)

 日本近海にも生息するミズクラゲは、国内各地の水族館などでも増殖しており、アオアオでは現在、50センチほどの水槽6つを横に並べ、左にエフィラ、一番右に稚クラゲを入れ、生育の過程を観察できるように展示しています。

照明を落としたミズクラゲの大水槽
照明を落としたミズクラゲの大水槽
照明に照らされて幻想的な雰囲気のミズクラゲ
照明に照らされて幻想的な雰囲気のミズクラゲ

 ミズクラゲは、大水槽2つにも展示されています。照明が落とされ、青色の光で照らされた水槽の中をプカプカと泳ぐ姿は幻想的です。この水槽の前にはスタンディングテーブルが置かれているので、寄りかかりながら長い間眺めている人も多くいます。

長い口腕が優雅なインドネシアシーネットル
長い口腕が優雅なインドネシアシーネットル

 もう1つのインドネシアシーネットルは、丸いかさから出た煙のように揺らぐ長い口腕が特徴。口腕が優雅に流れる様子は、見ていて飽きません。

「たべっ子水族館」のイベントも

「たべっ子水族館」の撮影スポット
「たべっ子水族館」の撮影スポット

 一方、アオアオでは来年2月29日(火)まで、動物をかたどったビスケット「たべっ子どうぶつ」の製造元のギンビスとコラボレーションしたイベント「たべっ子水族館」を開催中です。館内に設置されているパネルにクイズが出題されており、回答しながらスタンプを集めるスタンプラリー(参加料500円)や、好きな色を塗って完成させるトートバッグづくり(同1200円、土日・祝日と12月26日~1月19日の午後1時~4時)を実施しています。。

 館内のあちこちには撮影スポットも設置。また、「たべっ子どうぶつ」の姉妹品として2007年に発売されたチョコをしみこませたクッキー「たべっ子水族館」にちなみ、「たべっ子水族館」に登場する海の生き物についての、アオアオスタッフによる解説も掲示しています。「たべっ子どうぶつ」や「たべっ子水族館」のほか、ぬいぐるみやキーホルダー、ポーチなどの関連グッズの販売コーナーもあります。

まちなかの水族館 生命感じて 「AOAO SAPPORO」先行公開
小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

トリップイート北海道

北海道新聞社が運営する、食と観光に特化したWEBメディアです。 北海道には、四季折々の美しい自然と多彩なアクティビティー、新鮮な食材、地域自慢の料理と酒があります。そんな魅力たっぷりな北海道の楽しくて、おいしくて、なるほど!な情報を、担い手たちの情熱と共に発信します。

当サイトを英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、タイ語に翻訳することができます(一部のリンク先ページを除く)。翻訳は機械的に行われるため正確に翻訳されない場合があります。十分ご理解のうえご利用ください。

お問合わせ

株式会社 北海道新聞社
〒060-8711 北海道札幌市中央区大通東4丁目1

食と観光

PAGETOP