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2022.04.26

From北海道新聞

ビール醸造の夢、ニセコで実現 移住の夫妻「ごくごく飲んで」 今夏にも完成

北海道新聞記事
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ビールの醸造所の設備の傍らに立つ大輪真理子さんと夫の弘詳さん
新しい醸造所でビール造りに取り組む、大輪真理子さん(左)と夫の弘詳さん

 【ニセコ】町豊里に新しいビール醸造所「ヨーテイブルーイング」が誕生する。東京から移住した大輪(おおわ)真理子さん(34)と夫の弘詳(こうしょう)さん(49)が手がけ、早ければ5月にも生産を開始する。2人は年間6千リットルの生産を目指し「町民に愛されるビールを造りたい」と意気込んでいる。町内のビール醸造所開設は3カ所目。

 社長の真理子さんと生産責任者の弘詳さんは、元々IT企業に勤めていた。2人ともビールが大好きで、真理子さんの出身地でもある北海道で一緒にビールを造ることを夢見ていた。

 数年前から土地探しを本格化し、2人の共通の趣味であるスノーボードで訪れたことがあったニセコの自然に魅せられ、近藤小近くの羊蹄山を一望できる土地を購入。昨年5月に東京からニセコ町に移住し、自宅と約50平方メートルの醸造所を建て、300リットルの醸造タンクを3台設置した。

 2人にとってビール造りは初めての挑戦。近隣の醸造所などに学びながら製造に取り組んでいくつもりだ。自宅横の敷地ではホップの試験栽培を始め、少量ではあるがビールの原料にも使用したい考え。ビールの製造過程で出る麦芽の搾りかすは、町内のニセコダチョウ牧場で肥料として活用してもらう予定で、資源の循環体制も整えた。

 どんなビールを造るかは思案中。2人は「ニセコでアクティビティーを楽しんだ後に、ごくごく飲んでもらえるビールを造りたい」と話す。早ければ、初夏にも第1号のビールが完成する予定だ。(桜井翼)

(北海道新聞2022年4月19日掲載)

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