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2024.01.17

From北海道新聞

地元野菜の魅力 ピザに載せ*余市に持ち帰り店開業*カナダ人の夫、仁木出身の妻と*「愛される店に」

北海道新聞記事
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13日オープンのピザ店を営むピーター・シンプソンさんとシンプソン美澄さん
13日オープンのピザ店を営むピーター・シンプソンさんとシンプソン美澄さん

 【余市】道産小麦や地元野菜を使った手作りピザの持ち帰り店「Farm to peel(ファームトゥピール)」が13日、JR余市駅前にオープン。カナダ人の夫と仁木町出身の妻が切り盛りする店で「余市、仁木でとれる農産物の魅力をピザを通して伝えたい」と夢を描く。

 カナダの首都オタワで生まれたピーター・シンプソンさん(39)と仁木町のシンプソン美澄さん(37)夫妻。昨年末にプレオープンし、13日に本格的に開業する。余市町内でピザの持ち帰り店は初めてという。

 美澄さんは看護学校卒業後、小樽の病院などに勤務。英語を学ぶためフィリピンに語学留学した後、ワーキングホリデーでカナダに滞在。そこで知り合ったピーターさんと結婚し、今は看護師の仕事もこなす。

 ピーターさんは祖父が料理人で、手料理が得意だった母の影響で料理人の道へ。オタワの料理学校で学んだ後、同国のホテルレストランで修業を積み、ピザ店の料理長などを務めた。結婚後は仁木町に移住。美澄さんの実家の農園でミニトマトの栽培などに従事している。地域で収穫される道産野菜の素晴らしさや可能性に着目。美澄さんと手を携え「新鮮でおいしい道産食材の魅力を多くの人に知って欲しい」と開業を決意した。

 店名は「取れたて野菜を食卓へ」の思いを込めて命名。ピザは3日間寝かした薄めの生地で、注文を受けてから焼き上げる。カリカリとした食感が特長で、定番の「マルゲリータ」(ホール、1200円)や4種類のチーズを使った「クアトロフォルマッジ」(同2250円)など6種類を販売する。将来はイートインスペースなども設ける予定で、「地元はもちろん観光客にも愛される店を目指したい」と話す。

 店舗は町黒川町8の3。営業時間は土、日曜日の午前11時~午後7時。問い合わせは予約電話(営業日のみ利用可)090・2815・3851か、LINEアプリでID「@846ttkos」を検索する。 (伊藤圭三)

(北海道新聞2024年1月12日掲載)

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