札幌の空の玄関口、丘珠空港。市営地下鉄東豊線栄町駅からバスで5~10分、札幌市中心部から車で20分とアクセス良好で、道内6カ所とは60分以内、道外6カ所とは2時間以内で結びます。この1年で、FDA名古屋(小牧)とHAC中標津、HAC秋田、TOK新潟が新たに開設され、ますます便利になっています。丘珠とつながる各地を熟知した地元の人たちに、おすすめ観光スポットやお土産品を紹介してもらいます。
〝冬季限定〟スノーシューで雪のモアン山散策@中標津空港
中標津空港周辺のおすすめスポットは、知床ねむろ観光連盟事務局長の佐々木亮介さんに教えてもらいました。佐々木さんは北海道の旅行メディアの編集者・ライターの経験があり、現在はアドベンチャートラベルコーディネーターとして、アクティビティの造成やツアーの受け入れに取り組んでいます。
中標津の冬のおすすめは、この時期しかチャレンジできない白いモアン山のスノーシューハイクです。夏の間は計根別農協の乳牛育成牧場として牛が放牧されており、立ち入り禁止ですが、牛が下牧した時期のみ入ることができます。スノーシューをはいて一面の雪景色の中を散策し、小高い山の上から北海道遺産にも認定されている格子防風林が広がる根釧台地独特の風景を楽しむことができます。
モアン山は標高356メートル。雪のない時期に、道道150号を中標津から裏摩周に向け進むと、中腹に「牛」という文字が浮かび上がる山があります。これがモアン山です。「牛」の文字は中央の縦の線が約100メートル、横約60メートルで、同農協が草刈りをして「牛」の字を浮かび上がらせています。
標高は高くなく、なだらかな山に見えますが、佐々木さんは「山頂手前の最後はけっこうきつく、みんなゼーゼーと息をしています。でも、小学生くらいの子どもも元気に登っています」と話します。
山頂から眺めると、南に根釧台地の格子状防風林が広がります。中標津のほか、別海、標津、標茶の各町にまたがっており、幅180メートル、総延長648キロメートル。開拓時代の植民地区画を示すために整備され、防風の効果だけでなく、野生生物のすみかや移動の通路の役割も果たしています。2000年に北海道出身の宇宙飛行士、毛利衛さんが宇宙から撮影した映像にも映っており、まさに地球規模の雄大さです。それだけに、全容をつかむのは難しいのですが、飛行機で中標津空港に近づくと、果てしなく広がる格子状防風林を眺めることができます。佐々木さんは「北海道には広さや、雄大さを感じる場所は数多くあるけれど、これを見ると特別な気持ちになります」と紹介してくれました。北側には天気が良ければ摩周岳の山並みを望むことができます。
冬のハイキングを楽しむツアーも
なかしべつ観光協会はこの冬、モアン山のスノーシューハイキングのツアーを予定しています。2月24日(土)の日帰りバスツアーは、午前中にスノーシューでモアン山をハイキングし、格子状防風林などの風景を楽しみます。その後、バスの中で地元食材を使ったお弁当を食べながら、野付湾(別海町)に移動。野付湾の内側は冬、結氷するため歩くことができ、白い背景と遠近法を生かし、リンゴの上に立っていたり、同行者の手の上に乗っていたりするように見えるトリック写真が撮影できます。参加料は1人1万2000円(スノーシューレンタル料、弁当、温泉入浴券、ガイド料など込み)。
また、同協会は2月17日(土)、半日のモアン山ツアーも企画しています。南知床山岳会のメンバーが同行し、スノーシューをはいて登ります。登山口に午前8時50分に集合、正午ごろまでの手軽なツアーです。対象は小学生以上(小中学生は保護者同伴)で、参加料は3000円(スノーシューレンタル料、おやつ、温泉入浴券など込み)。
参加希望者は、バスツアーは1月31日(水)までに、半日ツアーは2月15日(木)までに、同協会のホームページから申し込みを。問い合わせは、同協会の電話 0153・77・9733へ。
ライダーが集う夏のスポット「開陽台」
冬以外のおすすめスポットも、広々とした風景を楽しめる見晴らしのいい場所。開陽台です。標高270メートルの高台からは、草原や牧草地、丘陵地が広がり、ここからも格子状防風林が織りなす緑のパッチワークが楽しめます。
開陽台は、中標津のランドマークともいえる高台。ライダーたちの「聖地」となっており、そのきっかけは、北海道出身の作家、佐々木譲の「振り返れば地平線」でした。苫小牧でフェリーを下りたライダーの主人公が「開陽台で月を見よう」というバイク仲間との約束を果たすため、道内をツーリングするという内容で、そこで描かれた雄大な自然と風景にあこがれたライダーたちが今も集います。
西側には広さ約779ヘクタールと広大な開陽台牧場が広がり、乳牛が年間800~900頭放牧されています。一画には2.6キロにわたって延びる遊歩道が整備されており、放牧されている牛を眺めながら、周辺の植物や野鳥など自然も観察できます。
また、展望台1階の「カフェカイヨウダイ」の名物が、「しあわせのはちみつソフト」。地元産の生乳を使ったソフトクリームに知床の山のふもとで採取したハチミツがかけられており、夏の日差しを受け、金色に輝くハチミツがライダーのみならず、地元客や観光客の心を和ませています。
中標津のふるさとの味「標津羊羹」
おすすめのお土産は、中標津の「ふるさとの味」ともいえる標津羊羹です。小豆ではなく金時豆を使っており、ビート糖で練り上げたさらりとした甘さが人気です。色も小豆のようかんよりやや淡く、上品な味わい。進学や就職で町を出た子どもに宛てた小包に必ず入れるという親も多いとか。
標津羊羹を製造する標津羊羹本舗は、昭和初期に創業した長谷川菓子舗から、ようかん部門を分業し、設立されました。標津羊羹の製造開始当時、中標津町は標津町の一部だったことから、「標津羊羹」の名が付けられ、分村後もその名前が残ったそうです。
佐々木さんは「登山やアウトドアアクティビティの行動食としても重宝されており、エネルギーチャージに最適。小さな『ひとくちサイズ』もあるので、モアン山のツアーなどにも持って行き、参加者と一緒に山頂でコーヒーを飲みながら食べます」と気に入っています。
車窓から見る流氷 JR北海道「流氷物語号」@女満別空港
女満別空港周辺のおすすめの見どころやお土産は、網走の魅力を伝える「流氷パタラ」を1年間にわたり務めた鈴木七悠(なゆ)さんに教えてもらいました。網走市で生まれ育った鈴木さんはオホーツク海をイメージした青色の衣装を着て、「人との関わりを大切に、網走のいいところをたくさん伝えたいと思って頑張ってきました」としています。
これからの季節の見どころは、なんと言っても流氷です。紋別市で運航されている流氷観光砕氷船「おーろら」が有名ですが、JR北海道の「流氷物語号」に乗って車窓から雄大なオホーツク海と流氷をのんびりと楽しむのもおすすめです。
流氷物語号は、JR釧網線の網走-知床斜里(斜里町)間を走る季節列車で、今年は1月27日(土)~2月25日(日)、3月1日(金)~3日(日)に1日2往復、運行します。流氷とアザラシやオオワシなどが描かれた1号車の「流氷の恵み号」と、麦やビート、チーズ、ホルスタインなどがデザインされた2号車の「森の恵み号」の2両編成です。流氷を見やすいオホーツク海の座席は、指定席です。
斜里行きの下りは、北浜駅(網走市)で10分停車します。駅の横には展望台があり、そこから知床連山や流氷を眺めることができます。北浜駅はレトロな雰囲気の木造の駅舎で、北海道ブームのきっかけとなった中国映画「狙った恋の落とし方。」(2008年)の撮影地の一つ。駅舎の壁には、訪れた人たちの名刺などがびっしりと貼られています。乗車時間は約50分。
網走行きの上りは、浜小清水駅(小清水町)で20分停車。隣接する道の駅「はなやか(葉菜野花)小清水」で買い物も楽しめます。乗車時間は約1時間です。
車内では、網走の鉄道愛好団体「MOT(もっと)レール俱楽部」のメンバーがボランティアで、周囲の風景や自然についてガイドしてくれるほか、列車の行き先標などの鉄道グッズを販売し、売り切れることもあるそう。鈴木さんは「鉄道ファンだけでなく、幅広い観光客に人気です。ガイドのアナウンスなどもあり、通常の釧網線の各駅停車と違って、旅の雰囲気が盛り上がります」といいます。
歴史伝える地から〝聖地〟に「博物館網走監獄」
年間通して楽しめるのが、「博物館網走監獄」(網走市)。100年以上前に建てられた旧網走刑務所の建物が保存、公開されており、当時の受刑者たちの生活、北海道や網走の開拓の歴史などを学ぶことができます。
網走には1890年(明治23年)に「釧路監獄署 網走囚徒外役所」が開設され、約1200人の囚人と彼らを監視する職員やその家族が網走にやってきました。1909年(明治42年)に火災でほとんどの建物が焼失、12年(明治45年)に完成したのが、現在残る舎房です。中央見張所を中心に舎房が5方向に放射状に延び、長い廊下の両脇に126の雑居房と100の独居房が並びます。中の様子を見る視察孔や食器を出し入れする食器口、大きな鉄錠、鉄格子付きの窓などもそのまま残っています。
展示施設の「監獄歴史館」では左右と前方の3面に1世紀前の道路の開削現場の様子を再現した映像が放映されており、開拓の様子を体感することができます。当時としては先進的だったボイラーを使った浴場や和洋折衷の教誨堂、井戸やかまどなど大正・昭和の看守の家族の生活を再現した職員官舎などもあります。
鈴木さんは「博物館網走監獄の印象は、世代によって二分されます」といいます。かつては、高倉健主演の脱獄を図る囚人たちの逃亡劇「網走番外地」を思い浮かべる人が多かったそうですが、近年、若者は漫画「ゴールデンカムイ」の舞台として、親しみを持っています。今年、実写版の「ゴールデンカムイ」が公開されたこともあり、「ゴルカムの聖地」として訪れる人も増えそうです。囚人たちによって道路やまちが整備された重い開拓の歴史を知り、おごそかな気持ちになる一方で、ゴールデンカムイによって明るくワクワクするという網走監獄の新しいイメージも広がります。
一方、館内にある食堂「監獄食堂」では、現在の網走刑務所で収容者が食べている食事のメニューを再現し、「体験監獄食」として提供しています。麦3割、白米7割のご飯に、サンマかホッケの開き、小皿などが付いており、「意外とおいしい」「塀の中の味を食べられる貴重な経験」と人気を集めています。
「流氷」を冠したビール&ラスク
鈴木さんがおすすめするお土産は、網走ビールの「流氷ドラフト」。本物の流氷を仕込み水に使用しており、冬のオホーツク海を想起させる鮮やかな青色が特徴です。苦みが少なく、すっきりした飲み口のおいしいビールです。ビールの苦さが苦手という人にも抵抗なく飲めそうです。鈴木さんは「必ず、キンキンに冷やしたグラスに入れて飲んでください。見ても、飲んでも満足できます」とPRします。
もう1つは、「流氷ラスク」。網走市内で2店舗を展開する地元の人に愛されるパンとお菓子のお店「ダニエル・ドゥ・ノウ」が製造しています。網走産小麦を使ったラスクにホワイトチョコをコーティングしており、流氷を模しています。15年ほど前から販売していましたが、昨年、オホーツク海に浮かぶ大きな流氷をイメージしたパッケージに変更。女満別空港でも販売されるようになりました。1枚ずつ個包装になっており、職場などで配りやすいのもポイントです。
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※「札幌丘珠空港 プレゼントキャンペーン」は2月4日をもって終了いたしました。多数のご応募、ありがとうございました。
各SNSの公式アカウントは
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応募規約などは下記をご参照ください。
<ご注意ください>キャンペーンに関して、公式フェイスブックアカウントを装った「偽アカウント」の存在が確認されています。偽アカウントから返信されたコメントに記載されたURLのクリックを行うと悪用される可能性がございます。詳しくは上記公式アカウントをご確認ください。本件に関してご不明な点がございましたら、下記のキャンペーン事務局までお問い合わせくださいますよう、お願い致します。
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【禁止事項】
応募を通じて、以下の事項に該当するアカウントからの応募は無効とさせていただく場合があります。また、当選後に判明した場合も、当選権利を無効とさせていただく場合があります。
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