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2024.01.31

From北海道新聞

砂川「麺屋たっか」の増井さん*ラーメンと土木 二刀流10周年*無添加にこだわり「これからも長く」

北海道新聞記事
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従業員から贈られた10周年トロフィーを手にする増井さん
従業員から贈られた10周年トロフィーを手にする増井さん

 【砂川】無添加にこだわった市内のラーメン店「麺屋たっか」(市東1南10)が10周年を迎えた。店長の増井孝博さん(52)が、役員を務める土木会社の多角化として始めた店で、建設業務など本業と両立させながら営業を続けてきた。


 増友土木の専務でもある増井さんは2013年、公共工事の減少に危機感を抱き、「新しいことをしなければ」と好きなラーメン店の開業を決意。香川県にある専門の学校で1週間、ラーメン作りの基礎を学んだ。


 その後、化学調味料や保存料を使わない無添加のラーメン店とすることを決め、試作を繰り返した。また、店舗は増友土木の事務所として使っていた実家を改修すべく自ら図面を引き、従業員約10人と工事、同年12月にオープンした。


 ラーメンは小麦や昆布など道産の素材を使い、チャーシューは市内産豚肉を使用。3種の太さの自家製麺も用意した。優しい味わいで高齢者からの人気も高い。しょうゆ、しお、みそ(いずれも800円)、チャーシューなどトッピングが盛りだくさんの「たっかスペシャル」(1300円)に加え、まぜ麺(千円)やつけ麺(同)など7種を提供している。


 この10年、増井さんは専務と店主の両方をこなしてきた。午前6時にはラーメン店に出勤、仕込みなど開店準備をしてから昼の営業に。その後は会社に戻って仕事をして、ラーメン店が夜も営業する日は再度店に戻って働き続け、床に就くのは午後10時ごろだ。さらに冬場は、午前3時から会社とラーメン店の前を除雪する作業も加わる。


 10周年を迎え、従業員から「よく頑張りましたで賞」のトロフィーが贈られた。「この店を開いて知り合った人は数多い。交流を大切にしながら、これからも楽しく長く続けていきたい」と感謝している。


 月水土曜は午前11時~午後2時半の昼のみ、火金曜は昼に加え午後5~8時も営業している。問い合わせは麺屋たっか、電話0125・74・6185へ。(宇田川創良)

(北海道新聞2024年1月23日掲載)

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