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2024.02.20

北海道でアドベンチャートラベル!①ニセコで温泉と硫黄山ハイキング~関係者向けツアーを紹介

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

活火山イワオヌプリの火口を眺める参加者
活火山イワオヌプリの火口を眺める参加者

 自然の中でのアクティビティを通して文化や歴史を体感し、自身の内面の変化や視野を広げることにつながる旅行スタイル「アドベンチャートラベル(AT)」。2023年9月には、道内で「アドベンチャートラベル・ワールドサミット北海道・日本(ATWS2023)」が開催され、ATの盛んな欧米を中心に、世界の旅行関係者らがATのツアーを体験しました。ATの舞台として、自然が豊かな北海道が注目されています。昨年催行されたツアーを紹介します。

ガイドの案内でハイキング登山

イワオヌプリの山頂に到着
イワオヌプリの山頂に到着

 「温泉と硫黄山ハイキング」は、ニセコ連峰の活火山イワオヌプリ(1116メートル)のハイキングや温泉ソムリエによるセミナー、温泉入浴、ニセコ連峰に見下ろされた盆地でとれたコメを使ったおにぎりランチなどを通して、火山の息吹やその恵み、地質学的な歴史を体感するツアーです。参加者はおにぎり作りにも挑戦し、羊蹄山の湧水を使った豆腐など地元食材も楽しみました。

 ニセコ連峰はニセコから日本海まで、1000メートルを超える11の山々が25キロに渡って連なっており、イワオヌプリは硫黄の鉱床として知られています。

 イワオヌプリのハイキングは、標高755メートルの登山口から出発です。標高930メートルの大沼からは樹木が少なくなり、1000メートルより上は岩がゴロゴロしています。イワオヌプリは若い火山で、ニセコ連峰の火山がどのように変遷してきたか知るうえで重要な存在です。火口が植物で隠れているほかの山々と比べ、火口がはっきり見えるのが特徴。ハイキングしながら、ガイドからニセコ連峰の火山の歴史について学び、火口や石化溶岩を見て地球の鼓動を体感します。山頂からは、天気が良ければ、大沼や積丹、ニセコ連峰の山々を見渡せます。

 往復で約3時間。体力的にはそれほど厳しいハイキングではなく、初心者でも挑戦できます。

地元の米でおにぎり作りランチ

地元のコメを使ったおにぎり作りに挑戦する参加者
地元のコメを使ったおにぎり作りに挑戦する参加者

 下山したら、ランチです。「蘭越交流センター雪秩父」で、おにぎり作りに挑戦します。米は、ニセコの隣町、蘭越のブランド米を使います。ニセコ連峰や羊蹄山、昆布岳に囲まれた盆地の蘭越は、米のおいしさを決める5~9月の積算温度が道内トップレベル。日本屈指の清流尻別川の水で育った蘭越産のゆめぴりかは甘みとふくらみが特徴です。

 おにぎり作りには、米を生産した蘭越の農家が協力。参加者は慣れない手つきで米を握っておにぎりを完成させました。ほかに、羊蹄山の湧水と大豆を丸ごと使って作った豆腐や温泉卵、地元産の野菜のサラダなどが並びました。食材ひとつひとつが、ニセコとその周辺の山や川、自然の恵みの恩恵を受けていることが感じられます。

温泉ソムリエ師範によるセミナーも

ニセコ在住の温泉ソムリエ師範の佐藤さん
ニセコ在住の温泉ソムリエ師範の佐藤さん
温泉やニセコの歴史について学ぶ参加者
温泉やニセコの歴史について学ぶ参加者

 午後からは、ニセコ在住の温泉ソムリエ師範の佐藤努さんが、温泉について語るセミナーが雪秩父で開かれました。温泉ソムリエ師範は全国で5人、道内では唯一です。佐藤さんは「ニセコ地区は、硫黄の採掘のため山の中を人が行き来することで、温泉が見つかり、温泉宿に泊まってスキーを楽しむ人が増えて発展してきました」などと歴史を紹介。飲酒後の入浴を避けることや入浴前後の水分補給など、入浴の際の留意点、浴槽にタオルを入れないことや髪を湯につけないなどのマナーについても解説しました。

大湯沼を見学する参加者

 セミナー終了後には、雪秩父のすぐ近くの硫黄泉の泥湯の大湯沼を散策します。周囲200メートルで、かつては定期的に数メートル、お湯が吹き上がる間欠泉でしたが、硫黄が多量にくみ上げられ、噴出がなくなったそうです。しかし、現在も沼底の噴気口から120度の高温ガスが吹き出ており、毎分1000リットルのお湯が湧出しています。湖水の温度は約60度。湖水の表面には黄色の膜のようなものが張っていて、湯の花のようなものが浮いてます。これは、「黄色球場硫黄浮遊」といって、学術的に貴重なものだそうです。

 その後、参加者は雪秩父温泉に実際に入浴。雪秩父温泉は単純硫黄温泉で、神経痛や腰痛、慢性湿疹などに効能があるとされています。1時間ほど温泉を楽しんで、終了です。

 このツアーはニセコリゾート観光協会が企画し、名鉄観光サービスが催行しました。
・ニセコリゾート観光協会HP:https://www.niseko-ta.jp/
・「温泉と硫黄山ハイキング」コース情報はこちら

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北海道観光振興機構ではアドベンチャートラベルに関する情報や動画を公開しています。
アドベンチャートラベルの情報はこちら👇
https://visit-hokkaido.jp/adventure-travel/traveler/
アドベンチャートラベルの動画はこちら👇
https://www.youtube.com/playlist?list=PLakCwS7e5hdnt1gbAr1LJHNjX5NQqgYal

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小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

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