【美瑛】町がオーバーツーリズム対策として町内の観光スポットの混み具合を町内のデジタルサイネージ(電子看板)やホームページに表示する「観光地混雑状況MAP」の試験運用が始まった。1カ月ほどかけて正常に作動するかを確認し、4月からの本格運用を目指す。
試験運用は2月13日から始まった。町内の観光スポットのクリスマスツリーの木(美馬牛)、道の駅びえい「白金ビルケ」(白金)、「青い池」(同)、「十勝岳望岳台」(同)の計4カ所に計7台のAIカメラを設置。混雑状況を自動的に判断し、混み具合を○、△、×の3段階で表示する。同MAPはホームページの特設サイト(https://biei-konzatsu.jp/)や、JR美瑛駅や四季の情報館など5カ所に設置されたデジタルサイネージで見ることができる。
観光客が事前に同MAPを見ることで、混雑している時間帯に観光スポットに行くのをなるべく避けてもらい、周辺の道路の渋滞解消につなげたい考えだ。
MAPの導入に合わせて町では昨年12月から農地侵入対策として、禁止エリアに立ち入ると日本語や中国語など4カ国語で警告音声を流すAIカメラも試験的に運用している。試験期間では音声が鳴った回数やその時間帯などを把握することで本格運用に役立てるという。町の担当者は「混雑状況はスマホでも手軽に見ることができる。美瑛を訪れる観光客に利用してもらい、満足度を高めたい」と話した。(山中悠介)
(北海道新聞2024年2月22日掲載)