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2024.03.25

映画「そらのレストラン」上映&トーク 大泉洋さん、本上まなみさんが撮影の思い出語る フードフィルムフェスプレイベント

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

笑顔で観客に手を振る大泉洋さん(右から3人目)と本上まなみさん(同4人目)ら
笑顔で観客に手を振る大泉洋さん(右から3人目)と本上まなみさん(同4人目)ら

 北海道の豊かな食と、食の魅力を発信する映像をテーマにした映画祭「北海道フードフィルムフェスティバル」のプレイベントとして3月21日(木)、映画「そらのレストラン」(2019年公開、深川栄洋監督)の上映とトークが開かれ、主演の大泉洋さんと本上まなみさんが、撮影当時の思い出や舞台となったせたな町の人々との交流などについて語りました。

「やまの会」のメンバーらと映画について語る大泉さん(右から3人目)
「やまの会」のメンバーらと映画について語る大泉さん(右から3人目)

 上映とトークは札幌市中央区のTOHOシネマズすすきので開かれ、約300人が参加しました。大泉さん、本上さんに加え、大泉さん演じる設楽亘理、こと絵夫妻のモデルになったせたな町の酪農家村上健吾さん、妙子さん夫妻、友人のコメ農家石村のモデルになった同町の富樫一仁さん、映画のフードアドバイザーを務めたシェフ塚田宏幸さんも来場しました。村上さんや富樫さんらはせたな町と今金町でオーガニックな農法で作物や家畜を育てる自然派農民ユニット「やまの会」のメンバーです。司会はタレントやパーソナリティーとして活躍する北川久仁子さんが務めました。

 「そらのレストラン」は、大泉さんが所属する芸能事務所クリエイティブオフィスキューが企画した、食にまつわる映画の〝北海道三部作〟の一つ(ほかの2作は「しあわせのパン」と「ぶどうのなみだ」)。チーズ生産者と農業を営む仲間たちを描いた作品で、スペイン北部のバスク地方で開かれた第67回サンセバスチャン国際映画祭キュリナリー・シネマ部門で上映され、高い評価を受けました。

軽快なトークで会場をわかせた大泉さん
軽快なトークで会場をわかせた大泉さん

 映画上映後、大泉さんと本上さんが入場すると、会場は大きな拍手に包まれました。大泉さんは「この映画、5年前の映画。改めてこんなにたくさんの方々に見ていただいて、本当に思い出深いすばらしい映画なので、本当にうれしく思っています」とあいさつ。本上さんは「ただいま!帰ってきました、北海道に。この映画は私にとって、人生の中で大切な作品です」と会場に向かって手を振りました。

 サンセバスチャン映画祭について、大泉さんは「そこまで規模の大きな映画祭ではなく、プロデューサーと監督しか招待されない。予算がないけど、どうしても行きたくて」と、テレビ番組の企画を利用して行ったことを告白。しかし、「映画の上映会場に入ろうとしたらまだ準備ができていなから待てといわれて。タキシード着て、どう見たって主演俳優なのに結局ずっと外で待たされて。苦い思い出ですよ」とぼやいて見せました。

 大泉さんは、キュリナリー・シネマ部門は映画を上映後、シェフが映画にインスピレーションを受けた料理を出す食事会があると説明。「そこに私、最後に出て行ってしゃべる。映画のことよりも、来てる現地の人を笑わすことだけにかけて。でも、ご飯はおいしかったな」と笑いを誘いました。

大泉さん演じる亘理のモデルになった村上健吾さん(左)、妙子さん夫妻
大泉さん演じる亘理のモデルになった村上健吾さん(左)、妙子さん夫妻
フードアドバイザーを務めた塚田宏幸さん(左)と石村のモデルになった富樫さん
フードアドバイザーを務めた塚田宏幸さん(左)と石村のモデルになった富樫さん

 その後、映画にかかわった村上夫妻と富樫さん、フードアドバイザーの塚田さんも入場。ミュージシャンを目指していたものの、アトピーなどのアレルギーがひどく、挫折した経験から、自然農法でコメやソバ、大豆などを作っている富樫さんは「土と作物と対話しながらする農業。時間はかかるが、今はいい状況になっています」と説明。アレルギーや病気で苦しんでいた時に、大泉さんが出演していたテレビ番組のおもしろさに救われ、大豆が虫やシカの食害にあったり、雪の下敷きになったりして「(大泉さん演じる)亘理くんじゃないけど、もうやっていけないんじゃないかという時に、映画のロケがあって、また助けてもらった」と大泉さんとの縁について語りました。大泉さんは「富樫さん、私に足向けて寝れないんですよ」と混ぜ返しました。

 映画では、本上さん演じること絵が吹雪の中、突然亘理の牛舎を訪れて、海の見えるこの牧場で働きたいと言い、2人が結婚します。村上さんは「映画を見て牧場に来る人がたくさんいる。一番聞かれるのがなれそめ」と話すと、妙子さんが「私が酪農をやりたくて、『海が見える』『放牧』と検索したら、主人のブログが出て。メールを送って、そこからやりとりが始まりました」と紹介。大泉さんが「ちゃんと連絡したんだよね。実際に映画のままだったら、相当やばいやつだからね」と言うと、妙子さんは「でも、なれそめを聞かれることがあまりにも多いので、つい映画の通りですと言ってしまっています」と茶目っ気たっぷりに語りました。村上さんは「こっちも錯覚してくる。そうだったんじゃないかって」と言うと、大泉さんは「ほぼほぼ映画の通り」と応じました。

せたな町での思い出について語る本上さん
せたな町での思い出について語る本上さん

 富樫さんは映画公開後、民宿「海の家」をつくり、運営しています。本上さんは映画公開後、「せたなに家族を釣れて行きたくて検索したら『海の家』が見つかって、電話したら富樫さんの奥さまが出て、久しぶりに声を聞いて2人で電話越しに大号泣しました」と、せたな町の人たちとのきずなの深さを披露。家族でせたな町を訪れると、ちょうど同じ日程で大泉さんも家族を連れてやってきたそう。村上さんや富樫さんらと家族ぐるみで交流し、本上さんは「本当にこの映画をきっかけに、すごくたくさんの方に出会えて、幸せな体験をたくさんして、また帰りたいなって思います」とせたな町への思いを語りました。

司会を務めた北川久仁子さん
司会を務めた北川久仁子さん
会場入り口に飾られた「そらのレストラン」とフードシネマフェスの看板
会場入り口に飾られた「そらのレストラン」とフードシネマフェスの看板

 最後に、大泉さんが11月22日から24日に初めて開催される北海道フードフィルムフェスティバルの本祭開催に向け、エールを送りました。「夢のある映画祭が北海道で、札幌の地で生まれるというのはうれしい限り。何かの形で私も間違いなく参加させていただきたい。みなさんも、いろいろな映画を見て、おいしいレストランでいろんなものを食べて、盛り上げていただければと思います」。

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

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