小樽市内の2ホテルが今月から、市内で醸造されたビールやワインを屋外で提供するサービスを始めた。新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念される中、風通しが良く開放的な雰囲気を楽しみながら、地元の酒のおいしさを広く知ってもらう狙い。夏場の集客の目玉として、各ホテルがPRにも力を入れている。
船上でクラフトビール OMO5小樽
星野リゾートが運営するホテル「OMO(オモ)5小樽」(色内1)は8月末まで、地場産のクラフトビールを楽しむ宿泊者限定の「小樽運河ビアクルージング」(2~10人、1人1万5400円から)を開催している。
船上で3種類のビールのほか、ニシンを使ったつまみなど、小樽にちなんだ料理を提供する。広報担当者は「有名な運河の倉庫に醸造所があるなど、小樽のビールは全国に知られた存在で、観光客を引きつけるコンテンツになる。日帰り客の多い小樽へ宿泊してもらうきっかけにしたい」と話す。秋には地場産ワインを出す同様のサービスも企画している。
テラスで地元産ワイン アンワインド
「アンワインド ホテル&バー小樽」(色内1)は今年5月、4階建てのホテルの屋上に約150平方メートルのテラスを整備し、パラソルやソファを置いた。宿泊者以外も土日祝日にランチで利用でき、今月から北海道ワイン(小樽)の白ワインハーフボトルと料理のセット(1人2500円~)などのメニューを加えた。
飲食部門担当でフランス出身のクロト・ティボさん(33)は「海も見える屋上で、ピクニック気分を味わってほしい。観光客や地元住民の憩いの場になれば」と利用を呼び掛けている。(鈴木孝典)
(北海道新聞2022年7月9日掲載)
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