函館・湯の川温泉の「湯の浜ホテル」(湯川町)が客室を改装し、仕事と休暇を兼ねて滞在する「ワーケーション」に対応した14室を新設した。津軽海峡を望みながらパソコン作業や読書ができる机を備えるなど、海沿いのホテルならではの空間を整えた。
ワーケーション対応客室のうち12室はツインベッドの和洋室(10畳)、2室はキングサイズベッドを置いたシングルの洋室(8畳)で、すべて海側。窓際にカウンターデスクを整備し、無料Wi-Fi(無線LAN)や高級寝具も備える。料金は1泊2食付きで1人1万5千円前後(和洋室は2名1室)。シングル客室の整備は同ホテルでは初めて。
合わせて、企業や大学のゼミなど、団体でのワーケーションや合宿での利用も想定し、会議や食事用の大きなテーブルを設置した「コワーキングルーム」も5室用意した。日帰り客向けに時間貸しにも対応する。大型のプロジェクターやテレビ会議用モニターの貸し出しも行う。
ワーケーション向けに特化した客室は湯の川温泉でもほとんど例がない。金道泰幸社長(42)は「ワーケーションは新しい旅の形として定着しつつある」と強調。「波音を感じたり、気分転換で温泉に入ったりしながらゆったりと仕事をしてもらえたら」とPRする。
改装を記念したワーケーション対応客室のお得なプランを応援購入サービスサイト「Makuake(マクアケ)」で販売中。問い合わせは同ホテル、電話0138・59・2231へ。 (中橋邦仁)
(北海道新聞2024年4月26日掲載)
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