【登別】「わかさいも本舗」(洞爺湖町)の菓子職人、南優香さん(25)と松沢真希さん(36)が、6月下旬に札幌で開かれた北海道洋菓子作品コンテスト大会(北海道洋菓子協会主催)で金賞を受賞した。南さんは国内最大の洋菓子コンテスト「ジャパン・ケーキショー」に出場する予定で、「全国でも入賞したい」と、決意を新たにしている。
同コンテストは2年ぶりに開催。コンテストは8部門あり、南さんはアーモンド粉末と砂糖を練り合わせて作る「マジパン」を使った「マジパン仕上げデコレーション部門」で、松沢さんは、大型ケーキの出来栄えを競う「グラン・ガトー部門」で、それぞれ受賞した。
菓子職人歴6年の南さんは、ひな人形をイメージした菓子を製作。約1カ月かけ、おひなさまや三人官女、細かな装飾を施した手まりなどを表現した。「地道な作業で作り上げるのがマジパンの楽しいところ。受賞できてうれしい」と喜ぶ。
松沢さんは、同コンテストでの金賞は3回目。今回は、カカオ57%の同社オリジナルチョコレートを使用してケーキを作った。チョコやバナナ、生クリームなどを8層に重ね合わせ、飾り付けには球形や薄い板状のチョコをあしらった。松沢さんは「わかさいも独自のチョコレートを生かしたケーキになった」と手応えを語る。
10月に東京で行われる全国コンテストに出場する南さんは、「もっと細部にこだわり、より良い作品で入賞したい」と意気込んでいる。(高木乃梨子)
(北海道新聞2022年7月8日掲載)
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