障害者の就労支援事業所などを手がける釧路市のNPO法人「和(なごみ)」が5月下旬、JR釧路駅にそばとうどんを提供する新たな飲食店「立食い処(ところ) なごみのおだし」を開いた。JR北海道釧路支社によると、同駅内の新たな飲食店開店は14年ぶり。同法人は、駅の地下歩道に障害者の絵を展示する「釧路地下歩道美術館」も運営しており、理事の和田克彦さん(37)は「駅周辺の活性化につなげたい」と話している。
同法人が運営する就労支援事業所で製造する「お気楽みそ」を使った飲食店を出したいと考えていたときに、駅内に空き店舗があることを知った和田さん。同法人は、暗かった釧路駅の地下歩道を明るくしたいと、2017年から釧路地下歩道美術館を運営しており、「駅を盛り上げたい」と出店を決めた。
5月28日に営業開始。全てカウンター席で、立ち5席、椅子4席、車いす利用者専用席も1席ある。そばの麺は地元の「道東製めん」から取り寄せ、他にも釧路産のごぼうをつかったかき揚げ(200円)を出すなど地元産の食材にこだわっている。
メニューは全24品で、「お気楽みそ」を使ったみそだれがのった「みそつけうどん」(千円)がイチ押し。あんにみそを混ぜた餅の「なごみそもち」もある。学生にも気軽に寄ってほしいと、かけそばとかけうどん(各500円)を300円で提供する学割もある。店内にはコーヒーやカフェラテを販売する「和(なごみ)カフェ」も併設する。
午前11時から午後5時。日、月曜定休。問い合わせは同店、電話0154・65・7433へ。 (シャッジャド円桃)
(北海道新聞2024年6月5日掲載)
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