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2024.07.01

水族館「AOAO SAPPORO」1周年で新ショップオープン~知床グッズ、書籍、北海道産ワインを販売~年間パスポートも発売

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

「AOAO SAPPORO」のエントランス
「AOAO SAPPORO」のエントランス。キタイワトビペンギンにまぎれて、「テレビ父さん」も…

 札幌市中心部の狸小路商店街に面した複合商業施設「moyuk SAPPORO(モユクサッポロ)」内の都市型水族館「AOAO SAPPORO(アオアオサッポロ)」が7月2日(火)、開業1周年を記念して、新しいミュージアムショップ「GOOD CONNECTION(グッドコネクション)」をオープンします。「1年間、毎日通い放題」の年間パスポートも新たに発行し、来館を呼びかけています。

グッドコネクションの「ワンダーブックス」のコーナー
グッドコネクションの「ワンダーブックス」のコーナー

 グッドコネクションには、世界自然遺産の知床の関連グッズを販売し、情報を発信する「Shiretoko Sustainable Staition(知床サステナブルステーション)」とAOAOの「ライブラリーアクアリウム」で展示されている水生生物にちなんだ書籍を販売する「WONDER BOOKS(ワンダーブックス)」、北海道産ワインの紹介、販売をする「WONDER WINE(ワンダーワイン)」が出店します。ワンダーワインは7月下旬のオープン予定です。いずれも、モユク4階のAOAOエントランスにあり、入館券なしで来店できます。

「知床」キャラクターグッズなど多彩に品揃え

知床関連グッズを販売する「知床サステナブルステーション」
知床関連グッズを販売する「知床サステナブルステーション」
「知床トコさん」のグッズ
「知床トコさん」のグッズ

 知床のショップは、斜里町発の商品を企画・販売する「一般社団法人知床しゃり」のグッズを扱う知床以外での初めての出店です。クマを模した斜里町のブランドシンボルキャラクター「知床トコさん」のタンブラーやハンドタオル、Tシャツ、トートバッグなどを販売します。

「知床トコさん」のAOAOオリジナル缶バッジ(手前左)やポストカード(同右)、ステッカー
「知床トコさん」のAOAOオリジナル缶バッジ(手前左)やポストカード(同右)、ステッカー
知床財団の関連グッズ
知床財団の関連グッズ

 「知床トコさん」のAOAOオリジナルグッズとして、知床トコさんがリュックを背負ってAOAOに来た様子を描いたオリジナル缶バッジやステッカー、ポストカードもつくりました。斜里町でエゾシカの角の加工をしている「エゾシカコウボウカルペ」の魚の形に加工した角を使ったキーホルダーやストラップもあります。

 また、通常は観光客に知床の情報を提供する「知床自然センター」(斜里町)でしか販売していない知床財団のグッズも扱っています。エコボトルやガーゼハンカチ、エコバッグなどのほか、かわいらしいクマやシャチのはりぼて「はりコーシカ」もあります。

陳列もユニークで楽しい「ワンダーブックス」

陳列もユニークな「ワンダーブックス」
陳列もユニークな「ワンダーブックス」
「愛って、なんだろう?」をテーマにした本を集めたコーナー
「愛って、なんだろう?」をテーマにした本を集めたコーナー

 ワンダーブックスでは、約1000冊の書籍を扱います。AOAO5階のライブラリーアクアリウムでは、大小さまざまな水槽で水生生物を展示し、それぞれの生き物にちなんだ書籍が近くのブックラックに入れられています。その本は、図鑑や生物の専門書だけでなく、小説や絵本、詩集、ハウツー本などさまざま。ワンダーブックスではそれらの本のほか、担当スタッフが選んだ関連書籍などを販売しています。今後は、東京・六本木の書店「分喫 六本木」の協力で、企画展なども予定しているそうです。

 陳列の方法も、一般的な書店のようにジャンルごとに書棚に背表紙をそろえて並べるのではなく、積み上げたり、横に並べたりとユニーク。AOAO事業開発シニアマネージャーの加藤郁理さんは「自然の中で、石をどかして下にいる虫を探すように、本を探す楽しさも体験してほしい。ライブラリーアクアリウムで気に入った本を買って帰ることもでき、興味を持った本を買って館内で読んでもいいですね」と話します。

北海道産ワインやオリジナルコーヒーも

「ワンダーワイン」の関連コーナー
「ワンダーワイン」の関連コーナー
「ワンダーワイン」で扱う北海道産ワインの一例
「ワンダーワイン」で扱う北海道産ワインの一例

 ワンダーワインは7月下旬にオープン予定。北大ワイン教育研究センターの協力で、北海道の自然と食の魅力を感じられるような北海道産ワインを販売します。種類を入れ替えながら、常時4~5種類をそろえる予定だそうです。

MORIHICOと共同開発したドリップコーヒー「にょろ」「もさもさ」「ぺったんこ」
MORIHICOと共同開発したドリップコーヒー「にょろ」「もさもさ」「ぺったんこ」

 1周年を記念して、AOAOと自社焙煎コーヒーが人気の「MORIHICO(もりひこ)」はオリジナルのドリップコーヒーを発売します。ライブラリーアクアリウムでは、水生生物の見た目や特徴から、「にょろ」「もさもさ」「ぺったんこ」など5種類のオノマトペ(擬態語、擬音語など)で分類し、展示しています。そのオノマトペからイメージされる味わいを、AOAOスタッフとMORIHICOの焙煎士が一緒に検討し、開発しました。

 「ぺったんこ」はさらっとした飲みやすい味わいで、すっきりした雰囲気が「ぺったんこ」にぴったり。「もさもさ」は果実味の強いコーヒー豆「ベトナム」を浅煎りし、しっかりとした酸味がありながら、麹のような、酒粕のような個性的な香りが特徴です。「にょろ」はマンデリンやブラジルなど7種類のコーヒー豆をブレンド。飲むたびに違った味わいを感じる不思議な飲み口です。

 1パック300円、3パックセットで880円。AOAOショップで販売します。

頭の飾り羽がフエルト製の旧キタイワトビペンギン(左)とふわふわの毛でつくった新型
頭の飾り羽がフエルト製の旧キタイワトビペンギン(左)とふわふわの毛でつくった新型
「推し」ペンギンとおそろいになれる、ぬいぐるみ用のバンド(左)と人間用のバンド(右)
ぬいぐるみ用のバンド(左)と人間用のバンド(右)もあり、「推し」ペンギンとおそろいに

 年間パスポートも発行します。AOAOは昨年12月、「すいぞくかんクラブ」を発足し、会員に90日間と20日間が期限の「パスポート」を発行していました。7月1日からは、有効期限が1年間で、午前10時から午後5時に入館できる「にちにち会員」(高校生以上6000円)、午後5時以降の「よなよな会員」(同)、終日入館可能な「あおあお会員」(同9000円)のパスポートを発行します。

 また、もう1つ、ひそかにリニューアルしたものがあります。オープン以来人気のキタイワトビペンギンのぬいぐるみです。AOAOには6階に、陸上では両足で跳びはねて移動するキタイワトビペンギンがいます。このペンギンの特徴である頭の部分の黄色の飾り羽は当初、フエルトとふわふわの毛でしたが、「より実物に近い見た目に」とスタッフと相談し、フエルトをやめて毛だけにしました。コアなファンだけが気づく、小さなリニューアルです。

 ペンギンたちは個体識別のため、それぞれ色の違うバンドを羽に装着しています。ショップではぬいぐるみと併せて、このバンドも販売しており、自分の「推し」のペンギンと同じ色のバンドを買って、ぬいぐるみに着けることもできます。人間用のバンドもあるので、おそろいにもできますよ。

住所/札幌市中央区南2条西3丁目20 moyuk SAPPORO4~6階
営業時間/午前10時~午後10時(最終入館午後9時)
休館日/なし
入館料/高校生以上2200円、小中学生1100円、3歳以上200円(ショップ利用のみは無料)
※情報は取材当時のものです
まちなかの水族館 生命感じて 「AOAO SAPPORO」先行公開
小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

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