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2024.07.02

From北海道新聞

陸別「秦食堂」営業再開*老舗そば店 後継者は協力隊*Uターン山崎さん「力になりたい」

北海道新聞記事
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そば店「秦食堂」の秦代表(右)や本田町長(左)と店前に並び、笑顔を見せる山崎さん
そば店「秦食堂」の秦代表(右)や本田町長(左)と店前に並び、笑顔を見せる山崎さん

 【陸別】後継者が見つからず人手不足が重なり、昨年7月から休業していた町中心部の老舗そば店「秦食堂」(秦秀二代表)が7月1日、営業を再開。町が、東京都内の飲食店で働いていた町出身の山崎聖弥さん(23)を事業承継を目指す地域おこし協力隊員として採用。開店準備に汗を流す山崎さんは「一日も早く一人前になりたい」と意欲を語る。

 山崎さんは札幌の経専調理製菓専門学校を卒業後、東京の外食企業に就職。クラフトビール店を経て昨年10月から仏料理店で勤務し、シェフのサポートや接客のほか、商品開発で会社から表彰されるなど、料理の道をまい進していた。

 隊員募集の話は、町内に住む母から聞いた。和食の経験はなく、将来、本場で仏料理を学ぶ目標もあったが、「子供の頃から大好きだった店が困っていると聞き力になりたい」と考え、応募することを決めた。

 3月に町が実施した面接で、その思いを伝えた。「履歴書がやる気に満ちあふれていた。小さい頃から知っているし、この子ならしっかり継いでくれる」。秦さんと本田学町長らは確信し、即日内定を出した。山崎さんは5月にUターン、3年の研修を経て後継者となる。

 1947年創業の同店は製粉工場を持ち、本格的な十割そばを提供する人気店で「7~8割が町外客」と秦さん。当面は店舗でスタッフとして働いてもらい、ノウハウを少しずつ伝授していくといい「先が見えて安堵(あんど)した。志が高く頼もしい跡取りを大事に育てたい」、山崎さんも「一切妥協しない秦さんの背中をしっかり追いかけ味を守っていく」と応えた。

 本田町長にとってもなじみの店の再開はうれしい。「陸別を支えてきた老舗を何とかしたいと思い考えた後継者対策。再開に貢献できて良かった」と話した。同店の営業時間は午前11時~午後3時。日曜定休。  (大井一平)

(北海道新聞2024年6月25日掲載)

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