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2024.03.21

From北海道新聞

うどんの名店 常連客が再開へ*湧別「麺屋おほーつく」 高齢店主から継ぎ*道産小麦の太麺に香るだし*「最高の店目指す」

北海道新聞記事
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「麺屋おほーつく」店舗前に並んだ前店主の前谷公茂さん(左)と、のれんを引き継ぐ今泉富衣さん(中央)と弟の祐宇治さん(右)
「麺屋おほーつく」前店主の前谷公茂さん(左)と、のれんを引き継ぐ今泉富衣さん(中央)と弟の祐宇治さん(右)

 【湧別】昨年9月に惜しまれつつ閉店した町内の人気うどん店「麺屋おほーつく」(北兵村三区)が4月18日に営業を再開する。高齢を理由に引退した前店主前谷公茂(まえたにひろしげ)さん(74)の後を、店の大ファンだった町内の自営業今泉富衣(とみえ)さん(40)が引き継ぐ。今泉さんは「地域で愛されてきた名店を存続させる」と伝統の味を守り続ける覚悟だ。

 麺屋おほーつくは、前谷さんが2009年にオープン。道産小麦100%の麺に、うま味調味料を一切使わないこだわりのつゆを合わせたメニューが人気を呼び、昼時や週末に店の前に長い行列ができた。飲食店などを評価する北海道版ミシュランガイドにも2度掲載され、地域を代表する名店として知られていた。

 ところが、前谷さんは高齢を理由に引退を決意。2020年から後継者を探してきたが、有力な2代目候補は見つからず、昨年9月25日に店を閉じた。

 一転したのは昨秋。常連客だった今泉さんが店の継承を前谷さんに申し出た。コシのある太麺と香りの良いだしが大好きだった今泉さんは「この味がなくなるくらいなら、自分が作ります」と前谷さんに直談判。情熱を感じた前谷さんは、店の継承を決めた。

 今泉さんは町登栄床出身。幼い頃、海産物を焼いて売っていた母の手伝いでお客と交流した思い出が忘れられず、地元湧別で飲食店を経営するのが長年の夢だったという。

 札幌の大学卒業後、町内で海産物などの卸売業を営んできた今泉さんは、料理の勉強にも励み調理師免許を取得。「大好きなお店を継げることになり、夢がかなう。やると決めたからには、最高のお店を目指したい」と意欲を見せる。

 店の再開まで約1カ月。同じく店のファンだった弟で漁師の祐宇治(ゆうじ)さん(34)も加わって、2人で開店準備を進めている。

 前谷さんは今後2人に秘伝のレシピを伝授する予定で「大変なこともあるだろうが、今泉さんの明るい人柄を生かした楽しいお店を作っていってほしい」と期待している。 (今井彩乃)

(北海道新聞2024年3月13日掲載)

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