【別海】道東の自然に魅了されて移住してきた東京都出身の男性が、ゲストハウス「尾岱沼ネスト」を、町尾岱沼港町70にオープンさせた。長期滞在や移住体験などを想定し、自宅の一部を貸し出す。「道東観光の拠点にしてほしい」と話している。
個人事業者の中西哲則(あきのり)さん(37)が8月7日に開業した。自身が住むために6月に購入した築40年の木造2階建て住宅を活用し、2階の2部屋を貸し出す。それぞれ冷蔵庫とテレビ、扇風機、パネルヒーターを設置。2人用(8畳)の部屋にはセミダブルベッド1台、3人用(16畳)にはダブルベッド1台とシングルベッド1台に加え、ソファも置いた。
トイレと風呂、洗濯機、乾燥機、キッチンは共用。料金は2人用の部屋が1泊につき大人1人5500円、2人8800円。3人用は1人8800円、2人1万2100円、3人1万5400円となっている。素泊まり用で季節料金の設定はなく、子供がいる場合は要相談。
中西さんはツーリングで道東を数回訪れた経験があり、「夏は涼しく、道内で雪が比較的少ない地域であることも魅力」と話す。来た人が気軽に観光情報などを尋ねられる場所を設けたいと、2~3年前から計画を温めていた。釧路市を経て今年2月に別海に移住した。
英国の大学院で学ぶほど英語が堪能で、訪日客への対応も可能。尾岱沼ネストのホームページでは日本語と英語で発信しており、「訪日客らが来町した理由や、何に困ったかなどが分かれば情報発信にも生かせる」と話す。
予約と問い合わせは尾岱沼ネストのHPで受け付ける。 (森朱里)
(北海道新聞2024年8月27日掲載)