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2024.09.18

「2024ピコレ秋のワインとグルメフェアー」開催中 希少な日本酒も出品 さっぽろテレビ塔下で10/6まで

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

ピコレ秋のワインとグルメフェアーのゲート

 札幌・大通公園1丁目、さっぽろテレビ塔下で春と秋に開催される「2024ピコレ秋のワインとグルメフェアー」が始まっています。暑すぎず、寒くもなく、外でお酒やおいしいものを楽しむのにはもってこいの季節。ピコレはこだわりのお酒やフードを楽しめる穴場です。今回は夏に好評だったジンギスカンを味わうビアガーデンも併催し、ゆったりと秋のグルメを楽しむことができます。10月6日(日)までの、午前11時半から午後8時半まで(ラストオーダー8時)。

手前はジンギスカンを食べられるビアガーデン、奥がピコレの会場になっています

 実行委主催で、「美食北のハマナス」と「ビストロ・fun」のフード2店とトンネルで熟成させたワインなどを提供する「北海道日高ブランド」が出店。このほか、6~9月上旬に100日間、テレビ塔下でビアガーデンを運営していたテレビ塔3階のフレンチレストラン「THE GARDEN SAPPORO HOKKAIDO GRILL」が引き続き、ジンギスカンを食べられるビアガーデンを運営しています。

トンネルで熟成させた海外・国内のワインがずらり

赤ワインで乾杯
トンネルの中で熟成させた「日高トンネル熟成」のマークが付いています

 まずは、「北海道日高ブランド」のワインで乾杯。日高ブランドは輸入ワインや北海道産ワインを新冠町のダムトンネルで熟成させて販売しており、暗く冷涼な一定の温度で、ワインの状態を保ちながら熟成を進めて販売しています。イタリアの「キアンティ リゼルヴァ」で乾杯です。酸はありながら、しっかりした味わいのフルボディです。

ワインに合うフード、北海道産の食材使ったおつまみも

ピザやローストビーフなどワインに合うフードや、蟹おこわやホタテ燻製など北海道産の海の幸を使ったおつまみがそろいます

 フードは2店から調達。イタリアンやワインに合うおつまみが得意なビストロ funからは「生ハムのピッツァ」(2000円)と「自家製ローストビーフ」(1200円)を、北海道産の海の幸を使ったフードや、北海道らしいおつまみをそろえる北のハマナスからは「美唄焼きそば」(700円)と「蟹おこわ」(1100円)、「やわらかホタテ燻製」(700円)を選びました。

具入りのソースがおいしいローストビーフ
ラム肉やアスパラなど具を追加した美唄焼きそば

 生ハムのピッツァはアスパラと生ハム入りで、まろやかなチーズがたっぷり。ミックスチーズのほか、モッツァレラものっています。生地は薄めですが、耳はふっくら、ワインにはぴったり。ローストビーフは薄切りで柔らか。フライドガーリックやオニオン、白ゴマ、砕いたナッツなどが入ったソースがよく合います。

カニの味とだしの風味がきいた蟹おこわ
スモークの香りがふんわりついたホタテの燻製

 美唄焼きそばは、美唄では定番の袋入りの具なしの焼きそばに、ラムとアスパラ、ニンジン、タマネギなどの具を投入。ラムの香りが全体に広がり、ちょっと甘めの焼肉のたれのような味付けで、ワインも進みます。蟹おこわはカニの甲羅にだしの味をきかせたおこわを詰め、カニの足をずらりと並べたぜいたくな一品。上品なだしの味が、いいおつまみになります。ホタテの燻製は、薄味でスモークの香りがふんわり。甘塩っぱい味付けで、お皿にたっぷり盛られているので、お酒好きがちびちびつまむのにはぴったりです。

ビストロfunの店頭
美食 北のハマナスの店頭

 取材に行った日の最高気温は24度ほどで、外飲みにはちょうど気持ちのいい気温です。おいしいおつまみを前に、ボトルでとったワインが空いてしまいました。ピコレは「秋のワインとグルメフェアー」と銘打っていますが、実は日本酒やビールもこだわりのラインナップをそろえています。

こだわりの日本酒、ビールも取りそろえ

能登半島地震の復興支援の願いを込めた日本酒「能登大慶×天狗舞」

 中でもおすすめなのは、今年1月1日の能登半島地震で大きな被害を受けた能登の日本酒「能登の酒蔵 復興応援 能登大慶×天狗舞」(1杯700円)です。この地震で、「大慶」をつくっていた櫻田酒造(石川県珠洲市)は一瞬で全壊。無事だった酒米を、被害の少なかった「天狗舞」をつくる車多酒造(石川県白山市)の酒米と一緒に醸し、わずかに蔵の下に残っていた大慶純米をブレンドしたものです。この日本酒が売れた収益は、櫻田酒造復興の支援になります。ピコレでは1杯700円で提供しています。

 能登大慶×天狗舞は、薄い黄金色の色づいており、どっしりとした日本酒らしい味わいと、コクのある飲み応えがあります。チーズや塩辛、珍味などをちびちびつまみながら飲みたいお酒です。

奥尻の水と酒米を使った日本酒奥尻(左)と能登大慶×天狗舞

 もう1つレアな日本酒をご紹介。特別純米「奥尻」(1杯700円)です。奥尻島には酒蔵がありませんが、奥尻産の日本酒好適米「吟風」と奥尻の水を使って、小林酒造(栗山町)が醸造。3500本のみの希少な日本酒です。

 奥尻は軽快で透明感のある、すっきりとした味わい。飲みやすく、すいすいと入っていきます。

上川大雪酒造の3蔵の日本酒の飲み比べセット

 また、ピコレでは、上川大雪酒造(上川町)の3つの蔵の日本酒の飲み比べ(2000円)ができます。同酒造は道内で上川町の「緑丘蔵」と帯広市の帯広畜産大に併設している「碧雲蔵」、函館市の「五稜乃蔵」を運営していますが、通常、碧雲蔵と五稜乃蔵は地元の飲食店や酒販店での提供が主です。ピコレはこれを同時に飲み比べられる貴重な機会です。

 3蔵とも、甘みや酸味、辛みなどのバランスの取れたお酒ですが、仕込み水が違うので、それぞれちょっとずつ、微妙な味わいの違いがあります。緑丘蔵は最もバランスの取れた優等生の印象。五稜乃蔵は少し酸味があり、碧雲蔵はややあっさりしています。3種類を飲み比べできるのは、貴重な機会です。

奥尻ワイナリーのピノグリ
トンネル熟成のワインなどが並ぶ北海道日高ブランドの店頭

 ワインは「北海道日高ブランド」のトンネル熟成各種のほか、奥尻ワイナリーの赤、白各2種類(グラス800円)を提供。ビールは、クラフトの「オホーツクビール」(800円)のほか、「スプリングバレー豊潤」(700円)や「常陸野ネストだいだいエール」(同)などが日替わりで用意されています。

ジンギスカンのビアガーデンも延長

ジンギスカンを食べることのできるビアガーデンコーナー
こだわりのハイボール用のボトル

 一方、6月から9月までの100日間、テレビ塔下で開催していたジンギスカンを食べることのできるビアガーデンも、好評を受け、期間を延長して開催中です。味付きラムジンギスカンや豚ジンギスカン、鶏ジンギスカンなどのほか、ビールやハイボール、サワーなどが食べ飲み放題で、70分5500円。単品注文もできます。

 また、ビールやワインのほか、「シーバスリーガル12年」や「ザ・グレンリベットファンダーズリザーブ」、ウォッカ「アブソルート・シトロン」、「季の実ジン京都」など、さまざまなお酒を使ったハイボールも提供しています。

 この時期、外飲みで人気の大通公園4~8丁目、10、11丁目で開催中の「2024 さっぽろオータムフェスト」には多くの店が出て、大勢でにぎやかに楽しめますが、ピコレでゆっくり、しっぽり今年の「外飲み納め」をするのも、いいかもしれません。

 ピコレは、10月6日(日)までの、午前11時半から午後8時半まで(ラストオーダー8時)。

小川郁子編集長
小川郁子編集長

 苫小牧生まれ、札幌育ち。ビール、ワイン、日本酒、お酒全般、控えめにいって好きです。食べ物の好き嫌いもほとんどありませんが、ウナギやハモ、アナゴなどニョロっとしたものは苦手です。1996年に北海道新聞入社後は、道内各地や東京で1次産業や政治、行政などを担当しました。2023年5月からTripEat北海道編集長。

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