【月形】町のふるさと納税の返礼品開発などを支援するレッドホースコーポレーション(東京)は、「道の駅275つきがた」の開業を機に、町産ななつぼしの米粉を原料にしたパンや洋菓子計5品目を作った。同道の駅内で販売している。同社の担当者は「地元の人にもコメの違った味わい方を楽しんでもらえれば」と話す。
同道の駅は9月1日に開業した。米粉を使った菓子などの開発は米離れが進む中で農家を応援する同社のプロジェクト「米粉加工品構想」の一環で、米の新たな食べ方を消費者などに提案し、米の価値の再発見につなげるのが狙い。同社は東北や北陸の自治体とも商品開発を進めている。
月形での商品開発は5月から着手。町農協の協力を得て、試食を重ねながら完成させた。
出来上がったのは米の甘みが引き立ち、のりのつくだ煮などの和テイストの食材にも相性が良い丸パン(356円)、米の甘みを感じるシフォンケーキ(439円)、カヌレ(456円)、ベーグル(508円)、ガレット(12枚入り1752円)。
これらとは別に、同道の駅では町民が新たに開発した特産品や、新たな食事メニュー販売も始まった。道の駅開業を機に、月形に新たに特産品が生まれてきている。
同社は今回開発した商品を町のふるさと納税返礼品として扱えるように手続きを進める運び。さらに、町特産のトマトやカボチャを使った新商品開発を行うとしている。 (久川凌生)
(北海道新聞2024年9月18日掲載)