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2024.11.16

From北海道新聞

父島から古里戻り菓子店*小樽出身・辻井さん、妻と開業*アイデア商品開発*「唯一無二味わって」

北海道新聞記事
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小樽市内で菓子店「みにとまとん」をオープンした辻井さん夫妻
小樽市内で菓子店「みにとまとん」をオープンした辻井さん夫妻

 東京・小笠原諸島の父島から辻井良文さん(63)、麻里子さん(52)夫妻が、直線距離で約1800キロ離れた小樽市に移住し、菓子店「みにとまとん」(花園1)を花園銀座商店街にオープンした。小樽出身で高校卒業まで過ごした良文さんは「地元の人も観光客も気軽に立ち寄れるお店にしたい」と笑顔で話す。

 良文さんは小樽桜陽高を卒業し上京。エンジニアとして勤めていたが会社を辞め、「地図を見て憧れていた」という父島で約30年前から暮らし始めた。働いていた民宿で東京出身の麻里子さんと出会い、結婚。2006年ごろから、菓子店「TOMATON(トマトン)」を開店し、父島産のパッションフルーツを使ったジャムなどを販売した。土産物として親しまれていたという。

 3人の子供が成人して子育てが一段落したことに加え、「勝手知ったマチで老後を過ごしたい」(良文さん)という思いもあり、今春小樽に移住した。父島と同様、海を近くで見られることも決め手になったという。

 今月2日にオープンした店には、しょうゆや酢、ショウガを絡めて焼いた「あんかけ焼きそばクッキー」やホタテパウダー入りの「帆立しょうゆマドレーヌ」、「寿司ガリクッキー」など、小樽にちなんだ、一風変わった商品が並ぶ。開発した麻里子さんは「とにかくお客さんに楽しんでもらいたい。唯一無二のお菓子を味わってほしい」と呼びかける。

 店内にはこのほか、「島レモンゼリー」など父島で販売していた菓子も置かれる。コーヒーなどを楽しめるカフェスペースもある。

 営業時間は当面、午前11時~午後6時。火曜定休。問い合わせは同店、電話0134・64・5825へ。 (喜代吉健介)

(北海道新聞2024年11月9日掲載)

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