【砂川】道央自動車道砂川サービスエリアに隣接する砂川ハイウェイオアシス館の「レストランおあしす」で提供している砂川のご当地グルメ「ポークチャップ」が今月、開店以来初めて一新された。来店客のアンケートなどで味に賛否があったからだ。同レストランの料理開発のリーダー金田洋輔さん(38)は「誰が食べてもおいしい。ぜひ一度食べてみてほしい」と話している。
ポークチャップは、焼いた豚肉をケチャップベースのソースで絡めた料理。砂川青年会議所(JC)が2014年に砂川グルメとして発案した。年間約80万人以上が利用するオアシス館で昨年開店した同レストランでも「看板メニュー」として提供していた。
リニューアルしたのは5日。これまでの調理は、ブロック状に切り分けた豚バラ肉を低温の油で煮るコンフィという方法だった。「しかし口コミサイトや、来店客のアンケートでは意見が分かれていた」とこぼす。主に成人男性からは「肉が大きくて食べ応えがある」と好評な一方、女性や高齢者からは「肉が脂っぽい」と不評だった。
目指したのは万人受けする味。「砂川ポークチャップ定食」とメニュー名に砂川とあるため、初めて砂川市に訪れた人が頼む傾向にあり、毎月の売り上げでは上位を維持している。「最初に食べた料理の印象が悪いと、他のメニューもおいしくないと思われてしまう」と考えていた。
今年1月から改良と試食を重ね、塩こうじに漬けた一枚のロース肉を焼く方法に落ち着いた。砂川産のタマネギが溶け込んだ酸味のあるソースに、ほどよい脂身がある豚肉が合う。「ようやく自信を持って出せるメニューになった」と笑顔を見せた。
価格は1450円。ご飯とみそ汁が付く。営業時間は午前10時半~午後5時(ラストオーダー同4時半)。問い合わせは同店、電話0125・74・5796へ。(宇田川創良)
(北海道新聞2024年11月12日掲載)