【増毛】町内の水産加工会社「遠藤水産」(港町4)が、冷凍したすしや刺し身などの商品販売を本格化させている。工場改修による冷凍設備の導入に伴い、増毛や留萌管内産の新鮮な魚介類を幅広く提供する狙いがある。個別包装した年末年始向けのグルメセット商品も新しくそろえ、増毛のPRを強める考えだ。
同社は工場内に加工スペースを新設。今春より店頭で、すしや海鮮丼を販売している。零下60度で瞬間冷凍できる最新の冷凍設備も設け、商品開発に着手していた。ネタの鮮度やシャリの水分量の維持といった試行錯誤を重ね、11月に「冷凍ずし10貫セット」(1620円)を発売。甘エビやニシン、ヒラメといった増毛の海の幸を、生ずしに近い食感で味わえる。
年末年始向けの冷凍グルメセット商品(1万800円)も11月下旬より売り出す。管内産の各種刺し身やブリ照り焼き、タラ西京焼きなどの一品料理20種を個別に包装。特選のセット商品(1万6200円)には特大ボタンエビと120グラムのアワビ、町産サクランボも付く。食べたい時に食べたい分だけ解凍できる。
同社は幅広い需要に応えられる態勢を整える。遠藤真奈美社長(62)は「前浜こだわりの食材と進化した冷凍技術で、増毛の良さを各地に届けたい」と力を込める。
各商品は店頭や同社の通信販売で取り扱う。詳しくは同社、電話0164・53・2000へ。火曜は休み。 (山田健裕)