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2022.09.04

From北海道新聞

地元農産物でジェラート*理学療法士から転身*濵屋さん当別に開店*ブルーベリー、トウモロコシ*「素材の味楽しんで」

北海道新聞記事
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トウモコロシのジェラートを手に「素材の味を生かしたい」と話す濵屋幸佑さん
トウモコロシのジェラートを手に「素材の味を生かしたい」と話す濵屋幸佑さん

 【当別】北海道医療大出身の濵屋幸佑さん(29)が、石狩川沿いの当別町ビトエにジェラート店「二十三十二(ふとみとに)」を開いた。理学療法士として働いていたが、趣味の菓子作りが高じて、一念発起。原材料にはブルーベリーやトウモロコシなど地元農作物をふんだんに使用しており、「素材の味を楽しんで」とPRしている。

 「二十三十二」は太美の農家の畑に隣接し、畑でとれたアップルミントなどのほか、町内の他の農家からも規格外の野菜を買い取り、素材として活用。店名は地区名「太美」とさまざまな味の組み合わせのジェラートを楽しんでもらいたいという思いで「+2(とに)」を組み合わせた。

屋外のガーデン、畑を眺めながらジェラートを食べられる「二十三十二」
屋外のガーデン、畑を眺めながらジェラートを食べられる「二十三十二」

 濵屋さんは根室市出身。海産物に囲まれて育ったため、幼い頃から農作物への関心が強く、医療大進学後、当別の農作物に興味を抱いた。卒業後、理学療法士の資格を取り、仙台市内の病院に就職。新型コロナウイルスの感染拡大で在宅時間が増えると、趣味の菓子作りに熱中し、果物だけでなく野菜や肉類でも作れるジェラートの奥深さに引き込まれた。学生時代の知人に腕を見込まれ、資金援助を受け開業に至った。

 商品名には「青柳さんのブルーベリー」「和也さんのとうきび」などと、材料を仕入れた農家の名前が並ぶ。濵屋さんは「生産者さんがいてこその味。加工品としてではなく、素材がどう育てられたか背景を感じてほしい」と話す。旬の味を楽しんでもらおうと、数週間ごとに新商品を開発。8月下旬からは規格外品のトウモロコシを使ったジェラートを販売している。

 営業時間は8月中は午前11時~午後4時、9月以降は平日は午後3時まで。積雪が始まるころまで営業する予定という。ジェラートはシングル400円から。火曜定休。問い合わせは同店、電話050・8884・6702へ。(今関茉莉)

(北海道新聞2022年8月27日掲載)

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